見出し画像

アメリカは、日本より文武両道の環境

「アメリカ人学生の方が、日本人学生に比べて、文武両道である」

アメリカの方が日本に比べて文武両道の環境が整っている?!

 ーーーーー

2016リオオリンピックで「金メダリストを最も輩出した大学は、スタンフォード大学(アメリカ)」でした。水泳選手のケイティ・レデッキー選手や棒高跳びのエカテリニ・ステファニディ選手などの11人の金メダリストを輩出しており、10種目で11人が16個の金メダルを獲得しています。スタンフォード大学のメダル数は、フランスの国全体の金メダル数に等しく、アメリカオリンピックチームの金メダル数の20%を占めました。

スタンフォード大学は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本部を置く、私立大学でです。世界大学ランキングでは、上位に選出され、世界的に学力レベルの高い大学であることが分かります。イギリスの教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が発表しているTHE世界大学ランキング2020では、第4位に「クアクアレリ・シモンズ社 」が発表しているQS世界大学ランキング2020でも、2位に選出されています。

日本の大学では、金メダリスト輩出数ランキングに、東海大学と日本体育大学が9位に入っています。また、大学ランキングには、東京大学が36位、京都大学が65位に選出されています。

日本の大学で両方ランキング上位に入る大学はありません。単純な判断ですが、スポーツができる大学と学力レベルの高い大学が別のように見えます。

金メダルの数と大学ランキングの順位だけを比べると「アメリカ人学生の方が日本人に学生比べて、スポーツも勉強も両立できる学生が多い」と言えるのではないでしょうか。

スポーツができる学生と学力レベルの高い学生は、別人ではないかということも考えられますが、全米大学体育協会(NCAA)では、大学の成績でスポーツ活動が制限されるルールがあるので、スポーツだけできればいいという価値観の学生や指導者は少ないと考えられます。

「NCAAが学生アスリートに学業成績の基準を厳守することを義務づけている。アメリカの大学では、GPAが2.0以上なければ、たとえオリンピックで金メダルを獲得できるレベルであっても一切のスポーツ活動に参加することはできない。(日本の大学に入ると、なぜ人生を間違うのか: 著者: 吉田良治)」

日本にも、文武両道というコトバがあり、スポーツも学業も高いレベルの学生がいます。また、大学や部活ごとに独自のルールを作り、スポーツと学業の両立を目指しやすい環境を整える団体もあると思います。

しかし、国として見ると文武両道を実現しにくい環境にあると感じてしまいます。

・練習時間はバラバラでも、成果は大会の結果で判断をされてしまう・日程を言い訳に平日でも、公式戦があり学校を休まざるを得ない・中途半端にいろいろやるより、1つのことをやりきるを推される。 など

どちらがいい、こんな素晴らしい改善案がある、ということは正直分かりません。ただ、スポーツと学力には、通ずるところがあるとも考えられます。日本のスポーツ事情をもっとよくするために、世界にはスポーツも学業も優れている学生がいること両立しやすい環境や価値観があること、を忘れないでおきたいです。