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売る側の人から「お客様のために」って言葉をよく聞くけど、それって本当の気持ち?

 小売業など売る側の会社に就職する。一定期間、一通り研修を受けて、現場に配属される。

 現場の上長がよく使う言葉に「お客様のために○○しよう」など「お客様のために」という言葉が使われることがある。

  先日、会社の同僚との会話の中で同僚が発した言葉。

「自分たちはお客様のために仕事をしている。それがわからないやつがいるんですよ」

という。

 「・・・・・」

『てか、それ、おまえ本当にそう思っているのか?』と聞きそうになった。

彼は完全に会社という魔物に洗脳されているなと思ったのだ。

 そう、「~のために」という言葉の意味は、目的を意味する場合と原因や理由を意味する場合があるけれど、「お客様のために」という言葉の場合、目的を意味するように使われているように感じる。

 この「お客様のために」という言葉、小売業に従事する人と会話するとき、良く耳にする。お客様の利益になるように仕事を考えることで売上に繋がる。だから、「お客様のために」という言葉が使われる。

 この「お客様のために」という言葉、この言葉を聞くと、いつも私は、違和感、モヤモヤするような気持ちになる。それは偽善ではないかと、私は思うのだ。

 仕事は、お客様のためにしているでのはなく、自分の幸せのためにしていると私は思うのだ。そういう話をすると、中には「家族のために仕事をしている」という人もいる。しかし、それも突き詰めてみれば、自分の幸せのためにしているのだと私は思う。

 仕事は自分のためにするもの。そして、そのやり方は、お客様の立場に立ってお客様が望む「もの」や「こと」は何かを考える、情報をとり、仮説をたて、品揃えしたりするのだ。 いわゆるPDCAのサイクルを回すと言うことだ。こちら側の独りよがりで、お客様のために何かをしてあげるわけではないのだ。

 そういう仕事の仕方の中に、「お客様のために~」という言葉は、存在しない。だから、売る側が使う「お客様のために」という言葉の中に、売る側の偽善を私は感じてしまうのだ。

 なにか、恩着せがましいニュアンスを感じてしまって、モヤモヤ感が拭えないのは私だけだろうか。

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