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 3月26日に投稿したブログ『自分の居場所』について、書いたけれど、もう少し深掘りして補足しておく。

 会社員でそれなりの役職について、何も考えずに自分の与えられた役職が永遠に続くように勘違いしていると、近い将来、寂しい人生が待っていますよと書いた。だから、定年退職を迎える前に、自分の居場所を探しておくことをお勧めした。けれど、自分の居場所を探すときに趣味の世界などに見いだすと先細りになるのではないかと、今、考えている。

 わたしは、現在、嘱託で働いている。けれど、後数年で雇い止めとなり職場から追い出される。わずかな貯蓄と年金とアルバイトなどをすれば、それなりに生活はできる。若い頃からの趣味で、今も活動しているので自分の居場所もある。夢のような生活に思えるかもしれないけれど、たぶん、その生活はいずれ破綻すると思うのだ。

 生活とは「生きて生体として活動すること」と辞書に書いてある。人が生きて活動するために必要なものは仕事である。仕事をして対価を得て、人は生きていけるのだ。趣味で誰かの役に立っていることもあるかもしれないが、それは限定的。趣味では、お金を稼げないので、それ以上に発展することがない。生活に潤いをもたらすものは、発展、向上する何かをもつことだと思うのだ。そのために必要なもの、先立つものはお金である。お金を稼ぐこと、それは、仕事をするということだ。

 会社員であっても仕事はしている。しかし、お金をもらっているのは、会社からであり顧客からではない。お金を稼げないと真剣に悩むことはないのだ。経営者なら悩むだろう。お金が入ってこなければ、従業員に給料を払えなくなるし、運転資金が枯渇してくれば、経営が成り立たなくなるからだ。会社員はそういう悩みから無縁の生活をしている。

 つまり、会社員生活の落とし穴は何かというと、稼ぐことを会社任せにしていることだ。営業職に就いていた人であったとしても同じだ。契約が取れなくても給料は入ってくるからだ。

 仕事とは人の役に立つこと。
人は、相互扶助による社会生活を送っている。
仕事で稼いだ金額が、どれだけ人の役に立ったかを表すバロメーターなのだ。趣味では、人の役に立つことは限定的で発展性に乏しい。人生をいきいきしたものにするためには、常に向上、発展させることが必要なのではないか。アルバイトではなく、自分で起業するのだ。何でもいい。自分が紡いできた人生が、誰かの役に立つことはあるはずだ。それを仕事にしよう。

 人生を有意義なものにするには、仕事を通じて自分の居場所をつくることだと、最近、思っている。


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