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Fichronicle #41『チョコレート』

2021年2月14日(日)。今日はバレンタインデーだ。

ところで今、僕は朝からとあるスーパーにチョコを買いに来ている。自分チョコっていうのを買いに来たのだ。


僕はどこにでもいそうな地味な大学生だ。人と普通に話すし、緊張することも昔に比べればないも同然。だけど僕は地味なまま。
というわけでチョコを買いに来た。あと親に頼まれた調味料を既にカゴの中に入れてある。

チョコは何にしようか。せっかくだから手作りにしようとも思っている。板チョコを土台に何かトッピングしようか。


僕はチョコを貰えたことはない。とは言っても貰った誰かに対してあれこれ思うこともない。「おめでとうございます」や「末永くお幸せに」と思うくらい。人の幸せって見てて気分が良いんだ。

バレンタインでチョコを貰った人のことを頭に浮かべたり、ネットで結婚を報告する人を見ると、良い気分と僕もこの方たちのようになりたいなっていう気持ちになる。


何にしようかと思いつつ、お菓子作りのためのトッピングが置かれているコーナーへたどり着く。
やっぱり砂糖菓子かな。ぼりぼりとした食感がくせになるし。
銀色と何色にも着色された砂糖菓子をカゴへ入れた。あと紙でできた型枠も。

商品としてもう出来上がっているチョコも食べたいから何種類ものチョコが置かれている所へ今度は来た。

しっとり系って美味しいんだよな。ちょっと高くてたまにしか買わないものだし、今日という日にぴったりだと思って、これをカゴへ入れた。
近くにあった棒状のチョコ菓子も2つ入れた。どっちも甘くて、美味しくて好き。


買い物をセルフレジで済ませて、品物を袋へ入れた。セルフレジって特に理由はないけど好きだ。初めて見てから、もう10年近く経って目新しい最新テクノロジーでもないけれど、ロマンを感じる存在だ。


帰宅の道でどういう作り方にしようか今一度考える。歩きながらだとアイデアが浮かびやすいから、考えるにはちょうどいい時間だ。

温めたチョコを型枠に入れて、砂糖菓子をチョコ中に入れ込むの、なんだか面白そうだな。口へ入れたらチョコの感触と一緒にぼりぼり感をより楽しむことが出来る。

普通に砂糖菓子を上へ載せるのも良い。上へ載せるなら形を考えるのも面白そうだ。
最近よく曲を創ってるし音符マークにしようかな。音符マークなら形も作りやすいし。調理をするわけだから、コック帽も良いな。そうしよう。


帰宅して、お昼ごはんを食べてから調理を始めた。
基礎的なものは少しだけど、前から知ってる。板チョコをボウルへ入れて、お湯を張った鍋で湯せんをした。この作業って結構すぐに進むんだな。火力は中火だけど。

15分くらいして、ちょうどいい感じになったので、鍋から出して、型枠へ入れる。なんとなく3パターンのデザインにしてみた。

一つは、型枠へ入れる前に底に砂糖菓子を置き、チョコを注ぐパターン。

二つ目は、チョコを注いでから砂糖菓子をチョコの中へ入れるパターン。

三つ目は、チョコの上で砂糖菓子で形を作るパターン。結構難しかった。チョコが流動する状態だからね。
まあ、なんとか完成して冷蔵庫へ入れた。



数時間ほど、完成を待ちながら大好きな女優さんが出演したドラマを動画サイトで観たりしていた。ほんとにかわいくていとおしい。



午後5時にチョコは完成した。早く食べよ食べよって思いながら冷蔵庫と型枠からチョコを出す。

さて、いただきます。チョコの食感の良い!!普段食べるタイプのチョコとはまた違った食感。砂糖菓子も良いアクセント。僕が好きな歯ごたえのある食感が上手く出てる。手作りチョコは5つで、ぺろりと食べた。あ〜美味しかった。


もういくつかあるチョコは来週食べようと思い、食品棚に置いておいた。おやつタイムがあるのって気分が上がっていいな。
明日の荷造りをしながらそう思った。


機材代に使います