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最高を目指して「事」と本気でぶつかりあう。:道を継ぐ

10月に入って、好きなことが山ほどあって楽しい忙しさを感じています。「今を変えたい」と思って具体的に始めたことが、少しずつ根を張り始めている。そんなふうに思えます。人同士のつながりから新しい視点に影響を受け、私自身も誰かに影響しているという、前向きな、成長を促す流れが、とても心地よく感じます。

私は、根性論が苦手です。「やる気」は目で見えるものではありません。「やる気が無い!」と言われると、どういう状態が「やる気のあるように見える姿か」ばかりを気にして、周りから「やる気がある人に見えるように」することは無意味で悲しい。声ばかり強い人から言われると、そうならざるおえず、中身が無い状態になり腐っていく自分を知るのです。

根性論がまったく必要ないかというと、そうは思いません。「やりたい」と思ったことに真摯に向き合い続けるには、「やる気」というか「本気」に近いニュアンスの心が必要なのだと思います。興味を持って始めた仕事ならば、「本気で向き合っているのか?」と自身に問い続けることで、その仕事のレベルをさらに上げることにつながると思います。

鈴木三枝子さんという、美容業界では有名な方に関する本がKindle Unlimitedにありました。49歳という若さで亡くなり、伝説の美容師といわれた方だそうです。言葉遣いも荒く、仕事にとても厳しい。本に書かれた様子を思い浮かべると、自分が部下だったらパワハラのように感じてしまうかもしれないとも思いました。しかし、鈴木さんは大変慕われ、沢山の人が鈴木さんの死を悔やみ、鈴木さんの言葉を大切にしておられるそうです。

読み進めていくうちに、鈴木さんが誰よりも、美容師という仕事に向き合っていたことがわかります。お客様へ最高のサービスを提供するため、後輩の育成に本気で向き合い、その人の技術の未熟さ、本気の足りなさに厳しくしていた様子が書かれています。お客様へ最高レベルのサービスを提供するために、最高を目指し続ける姿を知るほど、自分はどうだろうかと問いかけられているように感じました。

中身のない根性論は、周囲のやる気を削ぎ成長を止めます。上辺だけの「やる気があるのか?」「もっと頑張れ」と言う言葉は、言った本人は何か考えがあるのかもしれませんが、その「何か」が伝わっていなければ、周囲は上辺だけのやる気を見せるでしょう。かといって、甘やかすこととは違います。仕事の質を落とし、商品の質が落ちてしまいます。

本気でぶつかっていくこと。仕事という「事」に対して本気であること。そういう姿を周りに示し、訴えかえていくこと。そのことの大切さを、この本から感じ取ってみてはいかがでしょうか。


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