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2022.10.01-02 四国カルスト酷道険道めぐり

行程

1日目

JR松山駅
↓(バス輪行:久万高原線)
久万高原
↓<R33><R440>
地芳峠
↓<愛媛・高知r383>
天狗高原
↓<愛媛・高知r383><高知r48><幹線林道 東津野・城川線><R197>
梼原

2日目

梼原
↓<R440>
地芳峠
↓<愛媛・高知r383>
大野ヶ原
↓<愛媛r36>
大洲市山鳥坂
↓<愛媛r55><R197><愛媛r229>
内子
↓(JR輪行:特急宇和海)
松山

走行レポート

1日目

 朝6時50分に松山駅を出る久万高原行きバスに乗車。普通の路線バスにもかかわらず自動車専用道路(R33三坂道路)を通過する。乗客は他には8人ほどで、登山をしに行く服装の人が多かった。

 松山側は雲一つない快晴だったが…久万高原側は霧。トンネルを抜けると天気が違う。

 8時20分、久万高原バスターミナルに到着。

 地芳峠・四国カルスト方面に向かい走り始める。体調はあまりよくなかったがなんとか走ることができる。

 国道33号沿いにある御三戸嶽(軍艦岩)。

  R33を10kmほど走行。

 R440の現道。面河川(仁淀川)を渡るループ橋。

 R33は一部センターラインが消えている。2桁国道では狭い道幅。

 旧柳谷村中心部。

 落出駅にて。「柳谷村」との表記も残っている。(平成の大合併で現在は久万高原町)

 R440旧道へ。四国カルストまで20km、と書いてある。上り基調なのもあり、おそらく自転車だと3時間ほど?R440旧道は右だが、間違えて左に行ってしまった。

 柳谷村立柳井川小学校(廃校)。現在は柳谷小学校として別の場所に統合し移転した。

 再びR440で登っていく。

 柳井川地区の集落。

 「ごうかく駅」受験生のパワースポットとして親しまれている。漢字で書くと「郷角」。

 R440は今でも1車線区間が残されている。ここも改良工事は行われているのだが、前後の2車線快走路とのギャップが激しい。

 …と思ったら2車線になった。高知方面に向かう立派な道。

 地芳峠への分岐。ここの右側はR440旧道の地芳峠。直進方向のトンネル開通前は「酷道」で有名な道だった。

 県道36号野村柳谷線との分岐。ここは左折。この野村柳谷線も「険道」といわれている。

 「R440」のおにぎりが取り外され、「久万高原町西谷」の表記が残っている。トンネル開通が2011年で、久万高原町の成立が2004年のため合併後の地名に付け替えられているようだ。

 森の中を進む。あまり車とはすれ違わないが時々バイクが通り過ぎる。

 少しだけ2車線。ここで離合が可能となっている。

 1時間ほどで地芳峠(標高1084m)に到着。ここで広島から来て、これから姫鶴平でキャンプするというグラベルロードに乗った人と少し話していた。そういえば最近、自転車キャンプに行っていないような…

 四国カルストへの道。道路改良を行っていた。直進に付け替えられるのだろうか。

 眺めのいい箇所もあった。

 姫鶴平にて。ここでキャンプをしてみたいが、夏はここに来るまでの道のりが暑い、そして10月の末には寒すぎるため時期が難しい。5月~6月上旬か、9月下旬~10月中旬辺りが狙い目か?手持ちの寝袋ではさすがに氷点下には対応できないので。ここで景色を見ながらご飯を食べた。

 蛇口からミカンジュース。松山空港だけでなくここにもある。ちなみに久万高原町の道の駅みかわでは、緑茶が出てくる蛇口がある。

 南側の眺め。

 ソフトクリームを食べてから再び走り始める。草原の中を走る道は四国らしさを感じない。

 牛も見かけた。

 天狗高原周辺。下の道路も一望できる。

 カルストテラスの中にある模型。

 「星ふるビレッジTENGU」(天狗荘)にて。「愛媛県」「高知県」と県境が書いてある。群馬と長野の県境の渋峠にも似たようなものがある。

 再び出発。

 急坂を下っていくと分岐がある。国道439号・197号に向かう道へ。

 梼原町へ。

 津野町芳生野地区が上から見える。このあたりも標高は1000mほどあり、眺めがいい。

 苔の生えたトンネルを抜ける。2車線だが照明なし。

 国道197号に合流。まずは旧道へ。

 現道が見える。見た目からしてまだまだ新しい。ここの区間は「野越バイパス」という名称がついており、2021年12月の開通。

 今回は旧道を選択した。「急カーブ注意」の大きな看板がある。

 旧道の野越トンネル。ここが津野町と梼原町の境になっている。

 18時、暗くなる前に「ライダースイン雲の上」に到着。個室のライダーハウス。自転車とバイクは部屋の前に停められるようになっている。

 宿に荷物を置き、梼原町中心部へ。

 雲の上の図書館へ。小さな町の図書館だが20時まで開いているのは珍しい。それだけこの図書館に力を入れていることがわかる。梼原町の木材をふんだんに使用している。
 1時間ほど滞在し、日本の道百選に関する建設省のガイドブックなど読んでいた。

 夕食へ。限定メニューの砂肝鉄板焼きを注文。

 真っ暗な道を走り宿に帰る。国道197号はほとんど車も通らない。

 温泉に入りに行く。談話室の中にもバイクが何台も置いてある。

 この日は23時就寝。ゆっくり休み、次の日に備える。

2日目

 朝6時起床。この日も深い霧だが天気は良さそう。

 朝の梼原町。

 町で唯一のコンビニに立ち寄り昼食を買う。

 青空が見えてきた。

 「ゆすはらグルメウィーク」のポスターがある。気になったが時間が合わず行けなかった。

 国道440号を進む。

 高知県によくある沈下橋。愛媛県ではほとんど見かけないため、高知に来たという実感がわく。

 トンネル横の旧道へ。

 旧道は突然道幅が狭くなる。ここから先は林道とのこと。

 下には廃道らしきものもある。自転車を担いで突破しようとしたが断念。右側の林道を進む。

 舗装はガタガタ。グラベルロードでも乗って通過することはできない。

 国道440号に復帰し地芳峠に向かう。気持ちいい気温と天気。

 上り坂が始まる。

 梼原町永野、高知県側最後の集落。このあたりで地芳峠のR440旧道へ。

 異常気象時通行規制区間に指定されている。雨の多い気象条件や地形の険しさから、四国の山道はだいたい災害に弱そうな道なので通れるうちに通っておくべき。

 木漏れ日の中を進む。

 視界が開ける。

 登りはまだまだ続く。

 もう国道ではないはずなのだが「おにぎり」が残っていた。

 ヘアピンカーブで一気に登る。車はほとんど通らない静かな道。

 色づきが始まっている。10月の初めの四国だというのに標高の高さからか早い。石鎚山周辺もそろそろ紅葉の時期だろうか。

 10時40分、地芳峠到着。標高が高く涼しい。

 そのまま松山方面に向かうのではなく、県道四国カルスト公園縦断線 (r383) から県道野村柳谷線 (r36) を経由し、内子・大洲方面へ。

 景色のいい場所で休憩していると、知っているショップのオーダークロモリロードに乗った人がいた。その人は富山県出身らしく、北陸の話で話が弾んだ。北陸に住んでいた6年間、楽しい思い出がたくさんあるのでまた行ってみたい。

 姫鶴平方面。

 今まで走ってきた国道440号(梼原側)がはっきり見える。谷間を縫うようになっている。

 高原を走っていく。カルストらしい岩が大量にあった。景色を眺めながらおにぎりを食べる。

 少しだけ2車線になる。ここだけ中途半端に(?)拡幅されている。さらに拡幅する計画も昔はあったのだろうか。

 草原が広がる。

 見晴らしがいい。畑が見える。

 車が1台駐車している、と思ってみてみると「だいこん」の看板、そしてナンバーがない。大根を売っているのだろうか。ここで県道36号野村柳谷線に合流。

 「ミルク園」でクレープを食べる。ここから19km、トイレも店も何もない場所なので栄養補給とトイレを済ませる。

 野菜直売所も併設。

 西予市(旧野村町)・大野ヶ原にて。景色が本州の山岳地帯のようで、全く四国らしさを感じない。長野県の菅平や群馬県の嬬恋村を思い出した。

 1車線になる。ここから「険道」らしい道へ。

 野村42km。

 大規模林道と県道の分岐。ここは右折。

 「解除中」ヨシ!

 森の中を進む。離合は不可能な幅だが自転車には全く狭さを感じない。

 少しだけ眺望が開ける。

 苔が生えていた。

 「羅漢穴」入口。愛媛県で最大の石灰洞窟になっているらしいが、事前に連絡の上、近くの惣川公民館で鍵を借りなければ立ち入りができないようになっている。

 「大久保」集落。

 この商店は靴、たばこなど、様々な種類のものを売っていたようだ。この周辺には人が住んでいるような建物がほとんどない。標高800mほどの山奥で冬は雪も積もるような地域ではあるが、車が普及する前はどのように生活していたのだろうか…?

 引き続き坂を下っていく。道路沿いに小さな公園があった。

 野村町惣川にて。小さな建物の小学校と幼稚園がある。険しい地形からか他の地区の小学校との統合も難しいように感じる。

 「野村茅葺き民家交流館土居家」へ。広々とした古民家だった。ここで瓶コーラを買って休憩。
 喫茶店も併設されていて、ご飯も食べられるので今度はここで食べてもいいかも。

 小さなトンネル。

 少しだけ愛媛県道56号内子河辺野村線へ。

 県道は終わり林道へ。

 公衆トイレも茅葺き屋根。珍しい。

 県道の延伸区間だが進入禁止になっている。位置については下記リンクを参照。愛媛県HPによると「未供用区間の新道整備」と書いてある。それにしてもなぜこのような中途半端な整備を行ったのか…?

 林道で大洲市の山鳥坂方面へ。

 山奥の林道でコースを間違えることもありながら、大洲市河辺町へ。

 肱川町。平成の大合併前の地名。

 山鳥坂ダムは現在工事中。走ってきた県道も付け替えられることになっている。日曜日だったので工事車両も通らず走りやすい。

 国道197号に合流。このあたりで自転車の走行距離が33,333kmに。

 内子町へ。ほぼノンストップで駅に向かう。

 18時40分に内子駅到着。高架駅なのに駅舎は瓦屋根、というギャップがある。特急宇和海で松山へ。

 19時30分に松山駅に到着。この土日は当初出かける予定はなかったのだが、急に予定を変更して四国カルストに行くことができて良かった。




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