私基準の「綺麗」になりたい~かすみ嬢の居場所(8)


「あんた今、異常だよ、手だけでもおかしい、気味が悪いし、本当は近づきたくもない」
                                                                                                                             たいして親しくない知り合いに、こう言われました。憤りでとっさに言葉が出ませんでした。

 彼女に何を言われようと、私は私の理想を追いたいんだ、もっともっと痩せて、もっともっと骨を出したいんだ。私はまだ目指している途上で、体重も40キロ近くあって、なのに、そんな風に言われるなんて、もうどうしていいかわからないよ。
 たかだか、この程度の手で、なんでそう言われなければならないのだろう。中途半端だから? もっと骨張った突き詰めて綺麗になった手ならば許してくれるのかしら。こんな手で我慢などしたくはないの。もっと上を目指したいの。
 この写真が今の私の手。見苦しい。もっと骨骨しくなりたいんだよ。背景等、身バレを怖れてぼかしているため、さらに見づらいことこの上ないね。

 くだらない愚痴に続いて、手の写真までさらして。夜に免じてお許しください。

 眠れないからもう少しばかり。

 ある小説に、横から見ると痩せたことが歴然とわかる、という趣旨の表現が出てきた。手元に本がないので朧げだけど、横から見るとわかる、というその一点だけが印象強い。
 たしかに痩せ姫の方々みなさん薄くて、私との差は歴然としてる。横から見て計ったとき何センチから痩せになるの、なんてそんなことを考え出したら止まらなくなるからもうやめとくけど、目安はいくらなのだろうとふと考え込んじゃうね。

 なんて、ツイッターを検索したら出て来るお綺麗な痩せ姫さんの姿を拝見して、眼福だなぁってしみじみしてしまいます。幸せや……。

 そういえば、ある人に、なんで痩せ姫になりたいのかって尋ねられました。それはずっと、私基準の「綺麗」に憧れて目指したいから、なんだけど。それじゃわかってもらえない。
 自己承認欲求から?自分は特別でいたいという思いから?それとも、摂食脳だから? 摂食脳だからって答えなら、病気だから仕方ないよね、っていちばん受け入れてもらえそうですが。とても虚しい答えだなと思います。自分を全否定されてるみたい。違うよ、そんな言葉で片付けられたくなんてないの。
 承認欲求、特別視されたい、これらのワードも同様かな。

 女の子だもん。もっともっと綺麗になりたい。それだけじゃダメかな? 痩せ姫さんはあんなにも綺麗。私はそうありたいなぁって思っちゃう。

 結局は、今までと変わらない結論しか出ませんでした(苦笑)。考えが浅いですかね……。

 それから、痩せ姫の「姫」について思ったことをつらつらと。

 同じように王家の女の子を示す言葉として「王女」や「皇女」もあるけれど「姫」なのは本当に絶妙だな、と。「王女」や「皇女」とすると、格調高さや品のよさがよく表される一方、痩せ姫に特徴的なあのしなやかさ、よい意味での幼い雰囲気が少し薄まるように思います。成熟した女性って感じ。「姫」だと、品のよさも残されつつ、少女らしさがより伝わってくるのね。
 恥をかくついでにこの際だから小っ恥ずかしいことを並べ立てちゃうと、王女や皇女のお相手は王子に皇子だけど、姫のお相手は騎士なのよね。すでに決められた相手よりも、苦しい状態の姫を助けに来てくれる騎士に憧れるよねって……。

 整合性のない駄文を連投して、ごめんなさい……。夜中なので、お許しください。


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