堀ちえみ問題

二度目の離婚を正式発表した堀ちえみ。痩せ姫性を持つ女性は、対人関係、特に結婚において、バランスをとるのが苦手だったりするのだろうか。

デビュー当時(82年)に公表されていた身長体重は、156・45。
激痩せが始まったのはその4年後で、両手のこぶしを入れてもぶかぶかなスカートを、嬉しそうに見せていた雑誌記事が、印象に残る(現物もどこかにあるはずだけど、ちょっと見当たらず)。
その翌年、引退。体重は、35キロ前後になっていたはずだ。
ちょうど今「行列ができる法律相談所」を見ながら、そういえば、デビューオーディション(ホリプロタレントスカウトキャラバン)での司会は島田紳助だったな、なんてことを思い出す。
「キミ、おもろいな。ホリプロがダメやったら、吉本に入りぃ」などと言われて「はい、お願いします」なんて、やりとりをしてたっけ。今は松竹芸能所属だから、紳助の見立てもあながち間違ってはなかったんだな。

つまり、デビュー当時の彼女は、のちに拒食症で引退するような気配は漂わせてはおらず、だからこそ、彼女がああいう形で病んでいったことは、少なからず、驚きだった。
そういう意味で、彼女について考えることは僕にとって大事な「問題」のひとつだ。痩せ姫的な女の子を好きになりやすい傾向を、彼女は自覚させたひとりでもあり、この自覚は、僕の自分史のなかでも最大の発見といえる。


(初出「痩せ姫の光と影」ほか 2010年6月)


初出のところに「ほか」とあるのは、別のサイトで書いた文章も加えて構成したからです。


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