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Amazomで見た映画(1)

<奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ>

32種の民族を 1つにする目的をもつ「レオン・ブルグ高校」その学校の環境は「東洋人が白人の老婦人に席を譲ろうとしても、聞こえないふりをする。が、白人が駅で降りるとその席に座りに行く」という暗黙のうちの人種差別が蔓延している。 

その学校の1年生を受け持つアンネ・ゲゲン先生と26名の生徒の実話

歴史と地理を教えるアンネ・ゲゲン先生の自己紹介は 「教員歴21年。 退屈な授業はしない」

いろいろな民族の生徒、乱れたクラスを まとめる方法として「自由研究のコンクールに参加する」ことを提案。学校側は「優秀な生徒をコンクールに出さすべき、時間のムダ!」と言ったが、ゲゲン先生は引き下がらなかったテーマーは「レジスタンスと子供と若者たち」

「生徒たちに考えさせる」ことを 実践していく。

最初は渋々 テーマーに沿った研究発表をする生徒たち、と言うより  「どうしていいのか わからない」生徒たちが集めて来た資料に 先生が どのように導いていったか、が とても勉強になった。

例えば

☆「人種問題」から「差別」へ、そして「ナチス政権」を考えさせることについて「あなた達だからこそのテーマーを語られるのに…」と自覚を与える

☆「グループ同士の対立」には 「あなた達は 小さなグループの中で固まってばかり!あなた達は 意見交換も情報交換もしない。サッカーなら お互いパスし合って 協力しあうじゃない!」

☆資料としてポスターを持って来た生徒にどうして これを持ち込んだか?を説明させ、「そうね、よくやったわ!でも、プロパガンダは絵に意図が隠されているの。その意図とは…?」と聞き 答えられなかった時は「資料はは大事だけど中味が大事!」「とにかく、挑戦よ!」と、アドバイスをする。

☆コンクールとは自分たちの意見をぶつけるもの!だから、一人の若者としての意見を持つことが大事!

☆「アウシュヴィッツ」から学ぶもの*「人種差別」だけでなく、「種」を滅ぼすことは まず「選別(女性と子供がいる限り『種』を存続させることが出来る)」が行われた。そして、全て一人一人のアイデンティティ(髪や服を取り除き)否定した。

「選別」と「アイデンティティの否定」を知った時私の血は凍りつくような衝撃を受けた。集団虐殺の根深さに戦慄した。 

☆アウシュヴィッツから生き残った人を招き、体験したこと思ったことを その人の口から聴いた。それは、                    *生き抜くために収容所の中でも「生」を期待した。           *死んだ後も 生き続けたいと 思った。                    *人種差別には永遠に屈さないことです。               *人間は信じるが神は信じません。「神はアウシュヴィッツで死んだ」195年ブーゲンベルグ                          *15才の私は死を悟っていても生きると思っていました。


<この映画を見て>

日本は過去の歴史にちゃんと向き合ってきただろうか? 戦争を仕掛けた国として 原子爆弾を落とされた国としても 自ら負うべき戦争責任を考えたことがあるだろうか? 生命の尊さ… 教育とは…

私は最後の言葉に 深く考えさせられた。「声を失う者は 未来を失う」と




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