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「カルト」の危険性

「カルト」って何?

最近、「カルト」という言葉をよく聞きます。
山上容疑者が恨んでいたという家庭連合(旧統一教会)がカルト指定されています。

「カルト」と聞くとおそらく、多くの方は「怪しい」「怖い」「悪い」「反社会的」「マインドコントロールしている」などのイメージと結びついているのではないでしょうか?

もし、そうであれば、「カルト」という言葉を使っている人たちの戦略は成功していると言えるでしょう。

「カルト」とは本来、単に「熱狂的な集団」を指す言葉であったのですが、現在では、「自分たちは正義であると信じている人たちが、相手は狂信的で悪なる集団である、というレッテルを張る場合に使う言葉」になっているからです。

実は、「カルト」には明確な学術的定義はありません。似非専門家がそれぞれ、都合よくそれなりの定義を書いたりしていますが、それらは、彼らが「敵」と認定した集団の特性を上手に箇条書きにしたものに過ぎません。

そして、実は、それらの定義のほとんどは、かなり多くの宗教が持っている側面でもあるのです。

にもかかわらず、なぜ彼らは軽々しく「カルト」という言葉を使うのかと言うと、簡単に言えば、宗教に対する尊敬心を全くと言ってよいほど持っていないということでしょう。

「カルト」「カルト」と声高に主張している人たちの顔ぶれをみれば、反政府的&左翼的な人たちが圧倒的に多いですよね。「宗教はアヘンだ」と信じているということでしょうか。

「カルトを規制せよ!」?

日本は法治国家なので「違法行為を取り締まる」ことは可能です。これは徹底的にしっかりとおこなっていただく必要があります。しかし「違法行為の取り締まり」と「カルトの規制」との間には、ものすごく大きな隔たりがあります。

信仰の自由が認められている国では、どんなにおかしな教義であっても、それを信仰したり、その信仰に基づく行為をおこなう(例えば献金する)ことなどは権利として尊重しないといけません。

また、憲法では政教分離を謳っており、国家権力が宗教に口を出すことは、それが肯定的なもの(優遇するなど)であれ、否定的なもの(弾圧する)であれ、憲法違反に問われるのです。裁くことが可能なのは、明らかに組織的に法律に反することをおこなった事実に基づく場合のみです。

「カルトを取り締まれ!」と騒いでいるのは常日頃、憲法が大事だと言っている人たちのようなのですが、本当に憲法が言わんとしていることが理解できていないのでしょうか?

更に、もしも、国家権力によるカルトの取り締まりが始まった場合、その刃が自分たちに向けられるとは思わないのでしょうか?。共産党など真っ先に解散させられることが目に見えるようなのですが。自分たちがいったい何をしようとしているのか、自覚が無いのでしょうか。

逆に言えば、彼らは「自分たちが国家権力を握ったら、逆らうやつらは全てカルト認定して潰そう」と考えている、ということを、隠すこともせずに堂々と主張しているとも言えますね。

あな恐ろしや。中国共産党と全く同じ国を作りたい人たちなのでしょうか。

現在、地球上で最も大きく強力な「カルト」である中国共産党を、まず最初に何とかして欲しいです。

おっと、思わず「カルト」という言葉を相手に向かって使ってしまいました。良くないですね。気をつけます。

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