脳梗塞10 思い出と気付き
この検査入院時もギターはありました。
殆どの看護士さんとは特にこれといった交流もなかったのですが(もちろん大変お世話にはなったのですが)、お一人だけ「ギターで何か弾いてみて」と言われ、中庭で弾くと、その方は涙していたのです。ここでは、気持ちの辛さなどを吐露するのはその方ぐらいでした。
「看護士になって良かった」と言ってくださいました。
このとき私は、病気で弱ったけれど、「まだ自分には何か出来ることあるのかな」と気付かされた瞬間ではありました。
この時期あたりの私は、まだ車椅子は使ってはいましたが、無くても何とか歩ける状況。普通食は食べられるようなっていました。両眼の焦点の一致はまだ不充分。声は弾き語り程度は何とかできますが、大きな声などは、しわがれて無理でした。
一度、外出許可で家族四人でカラオケBOXに行って歌ってみましたが、やはり大きな声で歌うことなど無理でした。
またリハビリ病院へ戻ります。
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