マガジンのカバー画像

冬の訪問者 スミレの恋人

8
小説
運営しているクリエイター

#小説

小説 冬の訪問者             スミレの恋人 第1話

いつからだろう。 寺沢一郎は、人から恐れられるようになっていた。 70歳の一郎の風貌は、…

小説 冬の訪問者           スミレの恋人 第2話

仕事から戻って来た一郎は、弁護士事務所のドアを開けた。入口の正面には山形香奈子が座ってい…

小説 冬の訪問者          スミレの恋人 第3話

一郎は、何事もなかったかのように、山形香奈子のデスクの横のドアを開けた。 そこが彼の仕事…

小説 冬の訪問者          スミレの恋人 第5話

家の明かりをつけると、一郎は、ダイニングキッチンに入って行った。 テーブルには、彼の夕食…

小説 冬の訪問者          スミレの恋人 第7話

明かりに浮かびあがった顔をみて、一郎は息をのんだ。 言葉を発しようとしたが、声がかすれて…

小説 冬の訪問者          スミレの恋人 最終話

積雪に、反射した透明な朝日が、部屋に差しこんでいた。 一郎は目を覚ました。 (朝だ‥‥‥…