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「環境DNAな先生へのインタビュー」 第2回 東北大学 近藤倫生先生

こんにちは、ふぐまるです!

アースウォッチ 「環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト(Supported by: 株式会社カカクコム)」のアシスタントキャラクターです!

環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト(申し込み締め切り 2020/9/10)

https://www.earthwatch.jp/pj_domestic/detail/detail_edna.html

ふぐまる企画の第一弾「環境DNAな先生へのインタビュー」!!

「環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト」の企画者である先生方に、インタビューしていきます。第2回目も引き続き、東北大学の近藤先生です!

インタビューの前半を知りたい方は、第1回目をご覧ください。後半となる第2回目は、いよいよ環境DNAについて、そして調査の舞台となる海について、お聞きします!

ふぐまる:環境DNAとの出会いを教えてください。

近藤先生:知り合いが環境DNA技術を開発しました。いま神戸大学におられる源先生、そして龍谷大学の山中先生のお二人です。まだ環境DNA技術が日の目を浴びていない頃、この技術の話を聞いて、これは生態学の発展を強力に後押しする技術に育つだろうと直観しました。

ふぐまる:環境DNAの利点や可能性について教えてください。

近藤先生:科学者だけではなく、誰もが協力して一緒に観測できること。そして、多地点高頻度の生態系観測によって、これまでは見ることができなかったような高解像度の生態系像が得られることです。アースウォッチのプロジェクトはこれを実現するための大きな一歩です。

ふぐまる:アースウォッチのプロジェクトは、生態系観測の未来を作るための最前線ということですね!近藤先生が環境DNAを調査している調査地とその特徴、魅力について教えてください。

近藤先生:たくさんの調査地と関わっていますが、なかでも宮城県の南三陸町・志津川湾で行なっている調査には思い入れがあります。漁師さんや小学生の子供達など、市民のみんなと一緒に作り上げている観測だからです。また、そこで得られたデータをどうやって地域で活かしていこうか、地元の方が真剣に考えていてくださっているのもこの調査地がずっと気になっている理由です。こんな調査地がこれからどんどん増えると良いなあと思います。

ふぐまる:市民が協力して環境DNAを観測できるという理想的な実践例ですね!本当に、そのような調査地が増えると素敵です。好きな海の景色や場所などがあれば教えてください。

近藤先生:特に好きな景色があるということもないですが、魚釣が好きなので、糸を垂れる直前のワクワクした気持ちで見る海が好きです。

ふぐまる:海の良さ、海でのお勧めの過ごし方などについて教えてください。

近藤先生:海で魚釣りをして過ごす時間は本当に特別な体験です。海の中をあれこれ想像しながら忙しく頭はフル回転しているのに、自然の中で体はリラックスしていて。魚がかかった瞬間の電撃が走るような感覚も癖になります。

ふぐまる:釣りは、釣ること自体を楽しめると同時に、食べる楽しみもありますよね。美味しい魚の種類や食べ方など、グルメ情報について教えてください。

近藤先生:魚料理はなんでも好きですが、自分で釣ってきたマゴチを刺身にした時にはあまりの美味しさに感激しました。メバルの塩焼きも大好物ですし、昨年釣ったソイの煮付けも無口になる美味しさでした。

ふぐまる:好きな海の生物について教えてください。面白い生態などあれば詳しく教えてください。

近藤先生:数年前にカリフォルニアのホエールウォッチングで見たクジラ達は圧倒的な存在感でした。いまでもありありと思い描くことができます。船がめちゃくちゃに揺れて、途中から参加者全員がビニール袋を手にグロッキー状態だったのも印象的でした。

ふぐまる:海に関する思い出やエピソードなど、教えてください。

近藤先生:僕は名古屋の出身なのですが、子供の頃は毎年、夏になると篠島とか日間賀島といった島の民宿で家族と過ごしました。昼は海水浴、夜は家族みんなで夕涼みがてら漁港に出かけて、夜釣りをして過ごしました。あまり何かがつれた記憶もないのですが、暗い波間に電気ウキがゆらゆらしている様子はいつまでも覚えているだろうなと思える本当に素敵な思い出です。

ふぐまる:もっとお話をお聞きしたいのはやまやまなのですが、最後に、アースウォッチのプロジェクト参加者の方にメッセージをお願いします。

近藤先生:この調査への参加をきっかけにして、ゆっくりと海で過ごしてくださったら良いなと思います。また、海は素敵な場所ですが、急に大波がきたりもしますし、危険とも隣り合わせです。十分に気をつけてお出かけください。

ふぐまる:近藤先生、たくさんの楽しいお話、ありがとうございました!第3回目は、北海道大学の笠井先生にインタビューいたします。お楽しみに!!

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