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「環境DNAな先生へのインタビュー」 第4回 北海道大学 笠井亮秀先生

こんにちは、ふぐまるです!

アースウォッチ 「環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト(Supported by: 株式会社カカクコム)」のアシスタントキャラクターです!

環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト

https://www.earthwatch.jp/pj_domestic/detail/detail_edna.html

ふぐまる企画の第一弾「環境DNAな先生へのインタビュー」!!

「環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト」の企画者である先生方に、インタビューしていきます。第4回目は第3回目から引き続き、北海道大学の笠井先生です!

近藤先生のインタビューを知りたい方は、第1回目・第2回目をご覧ください。それでは、笠井先生、よろしくお願いいたします!

ふぐまる:環境DNAとの出会いを教えてください。

笠井先生:近藤さんが研究室にやってきて、一緒にやろうと口説かれました。

ふぐまる:環境DNAの利点や可能性について教えてください。

笠井先生:調査対象生物を殺傷しない点。また、現場での作業は比較的簡単。それゆえ、これまでになかったほどの時空間スケールのビックデータが得られる可能性があります。

ふぐまる:確かに、今回の調査だけでも全国40以上の地点での複数種の魚類のデータが集まりますから、すごいですよね。先生のいつもの調査地とその特徴、魅力について教えてください。なぜその調査地を選んで調査しているのか、理由があれば教えてください。

笠井先生:居住地・職場の目の前にある、函館の海。ウナギの環境DNA調査は、その分布を知りたいので、全国展開しています。

ふぐまる:ウナギの環境DNA!とても興味深いですね。今回の調査でも、出てくることを期待しています。好きな海の景色や場所などがあれば教えてください。

笠井先生:小島が点々と浮かぶ,故郷の瀬戸内海。白い家とヨットが水面に生えるメナイ海峡(留学先のイギリスの風景)。雄大な崖と海が一望できるイタンキ浜(北海道)。

ふぐまる:海に関する思い出やエピソードなど、教えてください。

笠井先生:長い航海で外洋に出ると,たいてい船酔いします(汗)

ふぐまる:笠井先生が船酔いするのは、意外でした(笑)。海の良さ、海でのお勧めの過ごし方などについて教えてください。

笠井先生:魚釣りは,人間の本能に従って狩りができます。海に浮かんだり潜ったりして,水面下の様子を見るのもおすすめです。経済がどうとか,コロナがどうとかとは関係の無い世界に浸れます。どちらもビギナーですが,すごくリラックスできます。

ふぐまる:海の中は本当に、時間の流れも違う、別世界ですよね。私も、海に潜って、魚が逃げずに近くで泳いでいるのを見るのが、とても不思議な感じがして好きです。釣りのお話が出てきましたが、好きな(美味しい)魚の種類や産地、食べ方、合うお酒など、グルメ情報について教えてください。

笠井先生:マイワシ。これから十年単位で豊漁になるでしょう。たくさん獲れる魚を,食べましょう。煮ても焼いてもいいし,新鮮なら刺身もおいしい。ウナギやクロマグロなど数の少ない魚は,特別なお祝いの時だけ有難くいただきましょう。ブリ(ハマチ)は,故郷が養殖発祥の地なので,思い入れがあります。刺身や薄めに切ってしゃぶしゃぶも美味。

ふぐまる:好きな海の生物について教えてください。面白い生態などあれば詳しく教えてください。

笠井先生:多くの海の生き物は,魚であれ,貝であれ,卵や子供の頃に,ただただ浮かんで流されているだけの時間があります。それが陸上の生き物との大きな違いです。そのため,生まれる場所と育つ場所がとんでもなく離れているものがほとんどです。ウナギが日本から遠く離れたマリアナ海溝で産卵されることは有名ですが,イワシやアジでも千キロメートルも移動します。親は海の流れをきちんと分かっていて,流される元の場所に戻って産卵します。どうやって遠く離れた生まれ故郷に戻るのか,不思議。

ふぐまる:それでは、参加者の方にメッセージをお願いします。

笠井先生:身近な海に、こんなに色々な魚がいるのか!と驚かれると思います。自分の取ったデータとほかの参加者の方が取ったデータを比べて、遠い海に思いを馳せるのも楽しいでしょうね。

ふぐまる:笠井先生、たくさんの楽しいお話、ありがとうございました!第5回目は、京都大学の益田先生にインタビューいたします。お楽しみに!!

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