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感想「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

便利ですなぁ。徒歩10分圏内にシネコンが有るとは。今年オープンした、イオンシネマの都市型シネコン「シアタス心斎橋」で、遅ればせながら先月公開の映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」を観てきました。

漫画原作のアクション映画第二作目です。
前作、驚くべき身体能力で自らアクションを演じた岡田准一が、今作では自らアクション・コレオグラファーも務めています。

さて、映画の話の前に。
シアタス心斎橋の話。
新しく建てられた心斎橋パルコの12階に出来たシネコンです。でも13階が飲食店街という事で、ワンフロアのみ。でも6スクリーンもある。という事で、スクリーンも小さくキャパも小さい、ミニシアターの集合体のようなシネコンです。そう聞くと映画ファンは敬遠しがちですが、こちら、全席が革張りゆったりシートで内装も高級感が有ります。まぁ大人のシネコン的なコンセプトなので、落ち着いて観賞するにはピッタリ。何より割高な大阪市内近隣のシネコンより安い!
TOHO等が1900円の所、こちらは1800円ですからね。

各スクリーン最前列は、こんなシートが。

コンフォートシート。寝そべり型シートですね。
最前列は見上げなきゃ観れないのを逆手に取っています。ご覧の通りパーテーションで区切られてるので、以前から気にはなってましたが、どんな感じか?今回試してみました。
スクリーン自体が小さいので、画面の歪みもあまり気になりません。何より靴を脱いでゴロンと出来て、両肘ついたり横になったり、膝を立てても周りの邪魔にならない!正に家で観てる感覚。楽です。

ご安心下さい。ちゃんと上映開始前に撮りましたw 後から知ったんですが、シートの隅にはスマホ用の充電ジャックもあって、2時間観賞中に充電出来ます。
このゆったりシートが、追加料金無し!快適でお薦めです。ただし1つのスクリーンに2〜4席程なので、早い者勝ち。

さてさて。作品の話へ。

前作、一作目も観ました。
岡田くんのアクションについては「SP」シリーズからその身体能力の凄さを見ていたので、安心して楽しみましたが、クライマックスが廃工場セットだったので、暗く、作り物感が有り、それ程興奮は有りませんでした。

ところが今作、掴みのアクションパートも、クライマックスのアクションパートも野外ロケ。具体的に言えば、頭がビル上の駐車場、後半は団地の鉄筋コンクリートの建物(全体!+α)。
このプラスアルファの部分が脱帽モノでした。
まぁワイヤーアクションやCGなどの細工も駆使していますが、ファブル岡田のアクションは自分でやってますから、すごいですわ。サニー千葉を超えましたねw 演じるだけじゃなく、各役者たちの動きも付けてるんですから恐れ入ります。もう世界レベルと言って良いんじゃないでしょうか。

さて。ドラマパート。

今回は、さっき出てきた「SP」シリーズでもずっと共演した堤真一が敵役。子供を守るNPO代表。。。の皮を被った詐欺師。まぁ上手い役者さんなので表と裏の顔を持つ人物を演じるのは上手いですわ。その裏の顔をニッコリやるから、ヤラシさが憎たらしいw 見事です。

安藤政信。「サトラレ」「スペース・トラベラーズ」の頃は好青年だったのにw ビシッとキマッた、顔も身体もシュッと絞れた男前のクールな殺し屋で格好良い。いいですねー。殺し屋なのに目の奥に優しさが漂う、その塩梅の入れ方が上手い。

今回はこの二人が良かった。
あ、アイドルさんね。平手友梨奈。演技はまだまだですが、目がモノを言う良い武器になってますわ。まぁ及第ね。

このシリーズのユニークな所が、笑いの部分。
なかなか関西の観客は笑いに厳しいので、ドーンと笑いが起こる事は有りませんが、江口カン監督の技量でしょう、間(ま)の取り方が絶妙です。
岡田くんの真顔ボケが活きています。
前作からのお決まり天丼ネタも健在で、個人的にはツボでした。

ただ、舞台設定が関西のようですが、ロケの大部分が関東なので、そこが残念。コレは関西の人なら違和感に気付くかも知れませんが、それっぽい下町や商店街でロケしても、なんとなく空気感が違うんですよね。説明しづらいですが。
(でも今作はクライマックスは神戸でロケしたとか。意外でした。)

あと、脇役陣が関西弁なのですが微妙にアクセントが違うw 岡田くんも堤さんも関西人なので、その場で修正はしてるんでしょうけどね。監督が九州人なので、気付かない部分かもしれませんね。

まぁ、気楽に楽しめるアクションムービーとしては、お薦めの作品。今後も続いて欲しいシリーズです。松竹さん、大事に育てて下さいよ。★★

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