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今週末(7月9日)公開映画リスト

ここ数年、劇場でもYoutubeでも、予告編を見てますとシネスコサイズの横長画面の作品がやたらと増えましたね。90年代頃迄は、超大作であってもビスタサイズという作品が殆どでしたけどね。まあ昔と違って、アナモフィックレンズを使用してギュッと左右に抑えて撮影する手間も無いからお手軽では有りますけどね。にしても、他愛もない青春恋愛コメディにシネスコサイズは無意味ですよね。。。
同じように、やたらめったらシネスコサイズばかりになった時代がありました。70年代~80年代前半辺りまででしょうか。映画が斜陽産業となって、苦肉の策でしたが焼け石に水。結局、予算削減の煽りを受けて、通常フィルムの上下にマスクを付けるだけのビスタサイズが主流になっていったんですよね。
まあ、今も昔も、横長のシネスコサイズは、画面の使い方が難しく、上手く使わないと画面上にポカンと空間が空いてしまいます。本来は、演出側から見てもビスタサイズが最も画面構成しやすいんですよね。

そんなスクリーンサイズの事を今週は思い出してしまったわけです。詳しくは後ほどってことで、今週も何故か続々と公開作品が登場。全11作品ご紹介です。

「ブラック・ウィドウ」(※7月8日(木)公開)

ヒーローたちは、どうやって”おまんま”食ってるの?壊れた街はどうなるの?なんか、世界感が広がり過ぎてない?…なんて感じで、どうも細かい部分が気になって、食わず嫌いでは有りますが殆どのマーベル作品はスルーしています(苦笑)。まあヒーロー合同作品系も単独作品系も毎年のように公開されて、訳わからんのも有ります。なんか今回も、この女性ヒーローのルーツを描く話だそうで。こうなってくると、ヒーロー物無間地獄ですね。作ったら売れるからって上からケツ叩かれて、物語をどこに持っていけば良いのか四苦八苦してるように見えちゃいます。少しでもボロが出たらマニアの人からツッコミ食らうでしょうし…大変ですね(他人事(笑))。
【関西公開館】
ユナイテッドシネマ全館。イオンシネマ全館。109シネマズ全館。アレックスシネマ2館(水口・高槻)。あべのアポロシネマOSシネマズ両館。アースシネマズ姫路シネマサンシャイン大和郡山ジストシネマ2館(和歌山・南紀)。シネリーブル梅田プラット赤穂シネマ豊岡劇場
※なんだか中途半端な興行規模ですね。国内メジャー経営シネコン総スカン?
【新潟公開館】
ユナイテッドシネマ新潟。イオンシネマ新潟南・新潟西・県央。J-MAXシアター上越。

「東京リベンジャーズ」

まあ豪華な若手スター勢揃いで、夏休みらしい作品ですなあ。今の俳優さんたちは器用ですから2つの時代のタイムスリップ物でも、上手く演じ分け出来るでしょうからね、一定レベルのクオリティは保てるでしょうね。まあ、特に興味無いですけど(苦笑)。
【関西公開館】
TOHOシネマズ7館(※梅田・なんばを除く)。ユナイテッドシネマ全館。イオンシネマ14館(※シアタス心斎橋を除く)。松竹系6館(MOVIX全館、大阪ステーションシティシネマなんばパークスシネマ)。東映系両館(T-JOY京都梅田ブルク7)。109シネマズ全館。あべのアポロシネマOSシネマズ両館。アースシネマズ姫路彦根ビバシティシネマシネマサンシャイン大和郡山ジストシネマ全館。
【新潟公開館】
県内7シネコン全て。

「ハニーレモンソーダ」

60年代~70年代=”昭和”の頃は『ヤクザ物』とか『若大将シリーズ』とか『社長シリーズ』とか、定期的に製作公開される物が多かったんですな。プログラムピクチャーとか呼ばれて、それを楽しみに待つ映画ファンも多かった時代です。寅さんとかもそうですね。
もう現代のプログラムピクチャーでいいですよね。『青春学園恋愛物』。ここ数年、いったい何本の同じような作品、作られましたかね?クオリティ云々は関係無さそうですから、もちろんおっちゃんはスルーです。
【関西公開館】
TOHOシネマズ6館(鳳・泉北・くずは・西宮・伊丹・橿原)。ユナイテッドシネマ1館(岸和田)。イオンシネマ9館(近江八幡・草津・桂川・高の原・茨木・大日・四条畷・明石・和歌山)。松竹系全館(MOVIX全館、神戸国際松竹大阪ステーションシティシネマなんばパークスシネマ)。東映系両館(T-JOY京都梅田ブルク7)。109シネマズ1館(エキスポ)。あべのアポロシネマOSシネマズ1館(ハーバーランド)。アースシネマズ姫路シネマサンシャイン大和郡山ジストシネマ1館(和歌山)。

「唐人街探偵 東京MISSION」

ふーん。中国発のエンタメムービーでっか。大々的にオープンセットを作って、ド派手なアクションロケをやってって。んでもって、日本からもスター俳優を起用して、3作目にして、満を持しての日本”初”公開ね。調子よければ過去2作も今後公開されるのかもね。
しかし、日本人にも馴染みの顔が登場してるし日本が舞台だから…と観に行って「あれ?」ってなるかもね。演出自体は中国のそれですからね。ま、その辺の違和感を持たなければ楽しめるかもね。(知らんけど(笑))
【関西公開館】
TOHOシネマズ全館。松竹系1館(神戸国際松竹)。アレックスシネマ2館(大津・高槻)。ジストシネマ1館(和歌山)。
【新潟公開館】
ユナイテッドシネマ新潟。

「100日間生きたワニ」

タイトル変わってるやん(苦笑)。
なんかね。。。
んで、声優陣の豪華なこと。
予告は予告で泣かせに掛かってるし。
やあねえ。
金の匂いプンプンする。
その時点でドン引きですわ。
まあネットでブレイクした後で、こういうプロジェクト興して、人目に触れる時点で相当「過去の物」になってる…という典型ですやん。
まあ一定の興行成績は獲得するでしょうけどね。
【関西公開館】
TOHOシネマズ全館。イオンシネマ5館(草津・高の原・茨木・大日・四条畷)。松竹系1館(MOVIX八尾)。東映系1館(T-JOY京都)。109シネマズ1館(エキスポ)。あべのアポロシネマOSシネマズ両館。アースシネマズ姫路ジストシネマ1館(和歌山)。
【新潟公開館】
イオンシネマ新潟南。T-JOY長岡。

「ライトハウス」

さあ今週の最注目作品です。
この21世紀、CG満載・極彩色・シネスコ画面一辺倒の時代に、全編モノクロ、ほぼ2人の芝居合戦、そして正方形に近い狭い画面で勝負するという、そのチャレンジだけでも注目です。
演技派2人のバチバチの芝居は予告を見てるだけでも面白そう。
本来あるべき環境を削ぎ落してるからこそ、登場人物2人に意識が集中出来る…という狙いがしっかり分かります。コレは見てみたい。
えーっと、コレは興行側の皆さんに言いたいですけど…面倒臭い事ではありますが、通常のスクリーンのまんま上映しないで欲しいなあ。ちゃんと画面の両側を黒幕で隠して、ほぼ正方形の画面に集中出来る環境を提供してもらいたいものです。
【関西公開館】
TOHOシネマズ2館(なんば・西宮)。松竹系2館(MOVIX堺、大阪ステーションシティシネマ)。アレックスシネマ1館(大津)。京都シネマ
シネリーブル神戸(7/16~)。
ユナイテッドシネマ橿原(8/27~)。
【新潟公開館】
ユナイテッドシネマ新潟。

「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」

LGBT物でも、こういうカラッとしたコメディ仕立てにしてくれてると、こんな古臭い頭のおっちゃんでも、すんなり入りやすそう。しかし、脚本・監督をしてるのが、実際の水球チームのメンバーだった人というのが驚きです。
予告見てても、普通にちゃんと演出出来てるっぽいもんね。
【関西公開館】
シアタス心斎橋京都シネマ
シネリーブル梅田・シネリーブル神戸(7/16~)。
【新潟公開未定】

「サムジンカンパニー1995」

OLたちが奮起する。会社の不正を暴く。でもコメディベース。
昔、テレビドラマで…似たような奴、見た気もするけど(苦笑)。
ま、日本の”それ”よりも、リアルな時代の様子を再現してるようなので、軸になってるのは”社会派”な面なんでしょうね。こういう”過去の自国を振り返る”系の映画、韓国って多い気がします。それだけ社会の変動がめまぐるしいんでしょうね。日本だと、過去を振り返るって言っても、幕末とか、太平洋戦争時とか、行動成長期とかね。もっと近い過去の問題点をえぐる作品が出てきてもイイと思うんですけどね。
【関西公開館】
シネマート心斎橋
神戸元町映画館(7/24~)。
京都みなみ会館(近日公開)。
【新潟公開未定】

「映画:フィッシュマンズ」

うわーうわーうわー。すげー。予告見て「おっ!」てなった。。。
しかし上映時間の172分(約3時間)って。。。ロングシーズンみたいな(笑)。相当、演奏シーンとかもたっぷり有るんでしょうね。コレは注目。
【関西公開館】
東映系2館(T-JOY京都梅田ブルク7)。アップリンク京都
【新潟公開館】
シネウインド(8/14~)。

「ヒルコ 妖怪ハンター レストア&リマスター版」

塚本監督というと、近年は”朝ドラ俳優”みたいな感じですが…本当は映画監督(笑)。「野火」みたいな凄い作品も有りますしね。そんな塚本さんの監督2作目、30周年を記念してのリマスター版だそうです。
予告は粒子荒いのでオリジナルの物みたいんですが。
【関西公開館】
第七藝術劇場(10日(土)~)。
【新潟公開未定】

「劇場編集版かくしごと -ひめごとはなんですか-」

【関西公開館】
東映系両館共(T-JOY京都梅田ブルク7)。
【新潟公開館】
T-JOY新潟万代。

ということで、色んなタイプの作品が有ります。冒頭や、最注目の「ライトハウス」のところでも触れたスクリーンサイズですが、シネスコは広過ぎて画面構成が難しいですが、狭けりゃ狭いで画面構成は難しいですね。
撮影監督(キャメラマン)の力量も試されますね。
スタンダードサイズでもシネスコ画面でも優れてるといえば黒澤明監督ですが「羅生門」と「用心棒」を見比べてみると面白いかも?
ちなみに両方共、撮影は、日本を代表するキャメラマン”宮川一夫”さんが担当しています。どんな方か?一度検索してみて下さい。映像の魔術師です。

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