母親という人格
不安の渦の中から最近抜けて、
母親であることに少し慣れはじめてきた。
得ることは失うことと表裏一体なので
得た、と認めることは失う未来が確定することと同義に思えて
怖かったけれど
最近はやっと力強い胎動を感じて
恐怖よりも喜びが勝ってきたのだ。
そして、それと同時に
「母親」という人格が私を混乱させる。
私が懇切丁寧に守ってきた半径5mの幸せに
いろんな人が土足で入ってきて
各々が描く「母親」を押し付ける。
「うるせえよ」
と心のなかでつぶやきながら
心の奥がぐらぐらと揺らぐ。
30数年かけてセーラームーンにも浜崎あゆみにもなれないことを
しっかり受け止めて等身大の自分を愛せるようになったのに
絶対に相容れない「母親」になりたいと思っている自分に気づいて
ぐらぐらぐらぐら
揺らいでしまう。
人生修行だな~
こんな内省できるのも今のうちなんだろうけれど
今後また増えるであろう
世間の決めつけや理想の眼差しを
さらっと無視して
自分らしく歩けるようになりたいものだなあ。
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