見出し画像

移行している最中の世界を体験し、新しい世界を描く 〜プロローグ〜

いま、私たちは経験したことのない「新型コロナウイルス」という感染症と向き合っています。それにより、今まで目を背けていた世界が現れてきました。

「在り方・意識」「生活様式(ライフスタイル)」「経済」「政治」「環境」「教育」の6つの分野を、コロナ前・中・後で私の観点で分類してみました。
この分類から、「暗いトンネルに入っていると思っている「今」が、実は新しい世界へ向かっている最中の体験なんだ」と思いました。人間には想像力があります。その想像力を「恐れ」ではなく「希望」という可能性にシフトして考えてみたいと思います。

画像1

※図表:コロナ前・中・後6分野の分類
**
生活様式(ライフスタイル)について**
私たちの生活様式(ライフスタイル)が、こんなに変容したことはありませんでした。社会人になれば、平日は毎日出勤し、残業したり飲み会にでかけたり、休暇には海外旅行や国内旅行へ出かけ、家にいる時間は外にいる時間の半分以下。寝るだけに家に帰っているという人も都会で働くビジネスマンには多いかもしれません。外食が多かったり、家族と過ごす時間が少なかったり、忙しく時間に追われているような毎日でした。

【コロナ前の生活様式】
・外出多い
・休暇は海外・国内旅行
・使い捨て
・大量消費
・夜遅くまで活動
・外国産の食料

そして今、私のケースでいえばー(2020年4月下旬)。
外出自粛で平日はリモート勤務。休日も地元以外のエリアに行くことはありません。早寝早起きし、家族と一緒に三度のご飯を食べる。運動不足解消のために、近所をランニングしたり、ラジオ体操をしたり。生活がシンプルになっています。それを物足りない、つまらないと思うわけではなく、質が高まっていると感じます。「ご飯美味しいな」とか、「新緑が美しいな」とか。音楽を聞きながら猫とリラックスしている時間は、なんとも言えない幸せな瞬間です。いままで忙しくして、見逃していたことを瞬間瞬間と向き合って体験している、そんな感じです。

【コロナ中の生活様式】
・外出自粛・在宅
・休暇も身近な場所で過ごす(近所の公園でランニング)
・家族のみ接触
・生活を簡素化
・早寝・早起き
・地元エリアで買い物)

さて、コロナが収束したあとはどんな生活様式が、現れる可能性があるでしょうか。

【コロナ後の生活様式の可能性】
・地域への愛着と奉仕活動
・家族中心
・3R=Reduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(リサイクル)
・自然と共生(地産地消)

まずは、外へ外へ向いていた意識が、家族や地域といった今、自分が居るところに向いていくー。
そこに愛着が湧き、ご近所付き合いが活発になり、モノでもスキルでも地域の人たちと分かち合っています。そして、家族中心の日常生活があり、太陽とともに起き、太陽が沈むとともに寝るという自然と共生したシンプルな暮らし方になっています。3Rと言われるReduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(リサイクル)が当たり前に行われています。
日本人には昭和の暮らしが少し近いので、想像しやすいかもしれません。ただ、あの時代に戻るのではなく、新しく創られます。なぜかというと、それらの土台となる「在り方・意識」が異なるからです。
ではその、「在り方・意識」はどう変化していくのでしょうか。

移行する最中の世界を体験し、新しい世界を描く 〜不足・分離の意識〜へ続く(5/6公開予定)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?