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未来のお米について考える座談会(富山大学)

本座談会のテーマ|大学生と考えるお米と地域

今回は、富山大学に通う5人の学生と「お米と地域」そして「富富富」について語ってもらった。

田井中:みなさん、こんにちは。
今日はみなさんと一緒に「富富富」というお米のことについて考えます。

ただ、今回参加してくれてる皆さんはお米の専門家ではないと思いますし、皆さんが普段勉強してきたこととか、地域の中でこんな発見があったとか、そういったことと紐付けながら「お米」について考えていけたらなと思ってます。

◆パネラー紹介

■ESD:(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な社会の担い手を育む教育」のことで、環境的視点、経済的視点、社会・文化的視点から,より質の高い生活を今の世代だけでなく、次世代も含む全ての人々にもたらすことを目指した教育概念のこと。

topic1|研究を通じて見えた富山〜地域の資源と課題〜

田井中:卒業されたらやっぱり建築家になるんですか?

栗原さん:それを目指していますね。

田井中:富山の地域性を見た建築とか、ご自身で勉強されていく中で意識されたりしましたか?

栗原:僕が研究対象としてたのが、富山県氷見市の中山間地域なんですけど、どんな建物が建ったら富山県にある資源がどのように使われていくのかな?とかそういうところは考えてましたね。

田井中:「資源」っていうのは何を指しているんですか?

栗原:氷見には「串柿」っていう正月飾りがあるんですけど、柿の活用方法とか、串柿を作るにあたって必要になってくる「風」とか、そういったものも含めて資源と捉えています。

田井中:自然環境も含めて資源ということですね。
面白い!

重山:僕は卒業研究で、富山県高岡市の吉久について研究しました。吉久は、2020年に「国の重要伝統的建造物群保存地区」と呼ばれる歴史的な街並みに認定されました。

そこでは、住民主体のまちづくり活動が行われているんですけど、まちづくりの担い手の高齢化や、構成年代が結構偏ってるという課題があって。

その課題を何とかするには、人と人のつながりを作ることが必要なんじゃないかなって思っていて、そこで着目したのが「食」でした。

「調理」とか「飲食」とか、それらをまとめて全部「食」だと僕は定義していて。
「食の種類が沢山あること」と「イベント活動を沢山行うこと」。
この2つを掛け合わせたプログラムを行えば、人のつながりが生まれるんじゃないかって考えて、検証するための活動を1年通してやっていました。

阿部:面白いですね。私も地方に行くと、「なんでここに来たの?うちの地域は何もないよ」って言われるわけだよね。

自然や歴史や文化。そしてそこに住んでる人たち。みんな「資源」なんだよね。

多分、「富富富」という新しい資源と地域を繋いじゃう。
今ある「資源の見える化」と同時に、「富富富」を組み込むようなことができたらいいんじゃないかと思うんだけど。

topic2|「富富富」と地域をつなぐ方法〜地域ブランドとしてアピール〜

北島:大学生になってからは、能動的に地域を知ろうとするようになって。それは授業っていう枠組みだったりもするんですけど。

今って情報がすごい溢れてるじゃないですか。
調べれば、地元のこととかもわかるんですけど、やっぱり身体への体験として「感動」があるかないかで全然違うなと思っていて。

さっきも喋ってたんですけど、水というキーワードが「富富富」にあるけど、「川」も流れている「水」も私たちにはあまり近くないと言うか、恩恵を体験として受けられていない。

なにかこう、もっとそう言う体験を思い出として得られれば、新しいブランドであっても、身近なものとして感じられるんじゃないかなと思います。

田井中:川遊びとか水体験を「富富富」とセットにしてね。
川遊びしておにぎりを食べるとか、そういう素朴な話もきっかけのひとつですよね。

栗原:僕は串柿を最初に研究したので、製法とかいろいろ学んでいく中で、どういうものが関わっているのかっていうのを洗い出していったんですよ。
その中で「風」が必要っていうことが出てきて。もし、串柿の研究をしなかったら、良い「風」が吹いてるんだなっていうのを感じなかったかもしれない。

田井中:水が先で「富富富」があるっていうのが当然なんですけど、栗原さんの話だと「富富富」が先にあって、後から「水」に気づくってことですよね。

阿部:なるほどね。

座談会当日、綺麗に見えていた立山連峰

恵良:家庭単位じゃなくて、学校単位とかに持っていったら教育としても動くことができるみたいな、お米の教育をセットでできるんじゃないかなと。

田井中:それは賢い手ですね。
吉久の町でやってみたらどうですか?

重山:吉久は、元々お米の町らしくて、そういう取り組みをやれば、ヒットしそうな気がしてます。(笑)

topic3|パン派?米派?〜どちらを多く食べる?〜

阿部:米を食べる人が、どんどん減ってる。食べてはいるんだけど量が減ってるっていう話。
皆さんは1週間でどれくらい米を食べますか?それともパンを食べるんですか?どんな感じなんですか?

北島:圧倒的に米が好きですね。

恵良:私もお米派です。

重山:ちっちゃい頃から朝はパンで育ってきてるんですけど、昼と夜はご飯を食べてますね。

田井中:森さんは?

森:私も米ですね。実家で米を作ってて。
送ってもらえるので!食費的な問題で(笑)
米ならタダだ!って(笑)

topic4|「富富富」を実食〜ネーミングの良さ〜

田井中:いまふふふって笑いましたね

阿部:「富富富」っていい名前だよね。

栗原:親が富山へたまに来るとき、一目散に買っていくのが「富富富」なんです。
やっぱそれって、「富富富」っていう名前とか、パッケージのデザインとか、結構そそられるんじゃないかなとは思っていますね。

topic5|「富富富」に望むこと〜エンディング〜

田井中:若い人たちにとって、お米ってだんだん身近じゃなくなってきてる。さっきの話だと、皆さんものすごいお米好きだったって話でしたけれども、その上で「富富富」にこうなってほしいといった応援メッセージを言って終わりにしましょうか。

重山:当たり前すぎず、身近だけど特別感もある。
そういう存在になってもらえたらいいなと思います。

北島:思い出になる体験の傍らに「富富富」がいるみたいな。
そういう風景ができてたらいいのかなっていうのはすごく思いました。

森:自分の家で作ってる米って何なんだろうって思ったとき、私は分からなくて。

田井中:品種がとかそういうことですね。

森:はい。もう米は米でしかなくて、「うちのコシヒカリ最高」とかそんなこと思わないんですよ。
せっかく「富富富」には「富富富」って可愛い名前があるから、富山のお米「富富富」ってみんなに親しんでもらえる存在になったら良いのではないかなと考えておりました。

阿部:いい名前だよね。楽しそうで。
嬉しくなります。

皆さんが今日までやってきたこと、話してもらったこと、みんな繋がっている話なので。
卒業しても富山の縁は生涯続きますので、本当に富山の人、あるいはこの富山の自然や歴史、全部含めて、本当にいい場所で学ばれましたね。

田井中:この富山での出会いを大切に。
これから先も「富富富」と一緒に過ごしていっていただけたらなと思いました。


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