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チェンソーマンはラーメンピザクリームフラペチーノを大衆にうまいと言わせた発明品である。

皆様こんばんは。
恐らく本記事を閲覧いただいている方はチェンソーマンが好き、もしくはチェンソーマンに興味がある方が多いかと思うが、藤井も例に漏れずチェンソーマンが大好きです。

タイトルは藤井的最大限の賛辞であるため、これからチェンソーマンをベタ褒めさせていただこうと思う。皆様も同様のテンションで見ていただけると幸いである。あなたも一緒にチェンソーマン最高と叫びましょう。

前noteを見ていただいた方は急にガジェット離れたなと怪訝な目を向けられているかもしれないが、藤井が興味を持ったもの全般を言語化する場所として更新していくつもりだったので、決して方向転換しようと思っているわけではありません。断じてありません。多分。

では、主にどこがチェンソーマンが面白いのか、ある程度言語化してこれた気がしているので2点にまとめていく。
「こういうの大体3つくらいじゃないの?」と思われたそこのあなた、仰る通りだし藤井もそう思います。でも3だと長くなりすぎて読みにくかったのでコンパクトにまとめたかったんです…。堪忍ください。

※この投稿はチェンソーマン11巻までのネタバレが含まれています。原作未読の方は閲覧を控えてください。チェンソーマンはネタバレなく読めた方が100万倍楽しいですし、藤井はこれ以上ネタバレに遭う悲しい被害者を生み出したくないです。


①王道ながらも頭のネジがぶっ飛んでる展開(とタツキ先生)

藤本タツキ先生の奇行がめちゃくちゃ面白いということはこの作品を語るうえで欠かせないだろう。この作者にしてこの作品ありと言えると藤井は思う。チェンソーマンで一番頭がおかしいのはコベニちゃんでもデンジでもなくタツキ先生というのは巷では有名である。

(藤本タツキ先生の奇行が気になる方はぜひYoutubeで「藤本タツキ 浮遊する俺」とかで調べてみてください)

これ以上話すと本筋からずれるのでやめて作品の話に戻るが、キャラデザや1話の掴みは非常に王道と思う方も多いのではないか。藤井は正直思いました。

人によっては呪術廻戦と似てるという輩もいるし(いや分からなくもないんだけど、、)、確かに黒髪イケメンと同年代っぽい可愛い子が一緒にいるという要素は近い。あくまで要素が近いというだけで、どちらも素晴らしい作品なのでここで優劣つけるつもりは毛頭ない。

まあ率直にいうとこれだけ漫画が親しまれてたくさん発表されている令和で過去の作品から影響を受けず作ることなんてありえないし、一個人の想像力なんて限界があるんだから、誰からも影響受けずに作るとそれこそどこかで見たような展開に行き着くのではないだろうか。

逆に言えば、過去ヒットした作品のエッセンスを少し含めた漫画は「○○っぽい」という共通言語が生まれることで、王道要素を絡めた作品内での状況説明部分は最低限で済み、本来作家が上乗せしたかった「作家の色≒個性」の描写に枠を割くことができる。

その色がどれだけ面白いかがその作品のポテンシャルと考えているが、チェンソーマンは色がとんでもないことになっている。

姫野先輩のような主人公にゲロチューかますやばいやつと読者に認識させたあとに亡くなるわ、読んでいて理解が追いつかないテンポで地獄に飛ばされるわ、早川ファミリーの絆が深まっていく描写を挟んでからの………。思い出しても、やっぱつれえわ。
なんかもう、感情が追いつかないうちに進んでいくのよ。

進むで思い出したが、11巻で1章が終わることにも驚いた。内容はボリューミーなのにスピーディに展開していくので、1巻ごとの読後の満足感が非常に高い。展開の緩急がはっきりしているためだらける瞬間がまじで1ページもない。

閑話休題。

つらつら書いたが、物語内でなく神の視点で見ているはずの読者でさえ、時には狐につままれたような、何が起きてるんだい?とページを捲り返す必要が出てくる瞬間が多く、感情がジェットコースターに乗っているかの如くぶれまくる。
ちなみに、チェンソーマン読んでて一周で全部理解できた方いたら教えてください。
藤井は4周したけど分からないとこ(サンタクロース辺りは特に難しかった、、)あったので考察動画に手を出してしまった。。

②ちぐはぐに見えながらも一貫して存在する「恐怖」という背骨

一周目読んでいると「なんでこうなった?急だな」と思う場面はあった。
マキマさんが武器人間を従えてチェンソーマン(覚醒Ver.)と対峙する場面は急に知らんやつ出てきたーとは思ったけど、マキマさんが支配の悪魔であり、今までも死体を集めていたことを考えたら、かつてマキマさんに倒された武器人間がいてもおかしくはない。

このように、一見すると分からない展開もこれまでの話の内容から推測することで繋がりが見えてくることもチェンソーマンという作品の魅力だと藤井は考える。(あ、ファミリーバーガーはどう繋がりがあるのかさっぱり分かりません。)

ただ、チェンソーマンを読んでて思うのは「漫画という媒体を通していかに恐怖を実感できるか」をタツキ先生は表現しようとしているのではないか。

ビジュアル的恐怖さはもちろん、闇の悪魔に対して宇宙飛行士が祈るシーンのような一般の読者が味わったことない恐怖を想像させることも含まれる。
宇宙に行ったことない私たちは宇宙にいる状況を実感できないけど、科学を追求した宇宙飛行士でさえ祈ることしかできないもの≒闇ということをビジュアライズし、絵という媒体で根源的恐怖を表現しているのではないか。

初見は何が起こっているのか分からなかったけど、なんか知らんがめっちゃ怖かった。。そしてビーム、ガルガリどっちも好きだったのに。。悲しみ。。
そしてまだなぜチェンソーがそこまで恐れられているのかという疑問が残っている。ここもまだ読者の想像にお任せってことですよねタツキ先生。。。

話を戻すが、シリアスギャグ、輪廻転生、天使、悪魔、様々なキーワードが内包されつつも、それを一本にまとめる一貫したテーマ「恐怖」があり、そのうえ緻密に組み上げられたロジック、キャラクター設定が折り重なっている。
ぱっと見はラーメンピザクリームフラペチーノエクストラワサビみたいな美味しい×美味しいを本気でやっちゃった感じになるのに、それぞれの組み合わせが計算されて一緒くたになっているため、よく味わってみると美味しく、気づいたらおかわりしたくなっている、恐ろしい魅惑さを放っているえげつない漫画だと評したい。

最後に

ああ、せっかく2つにまとめたのに長く書きすぎた。。仮にここまで読んで下さった方いたら本当に感謝です。
ただの一般人の頭の中整理用に書いたので、読みにくいところあったかと思います。
結局何が言いたいかというと、チェンソーマンは発明で芸術で大好きな作品ということです。

敬具

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