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わたしの不妊治療を振り返る。

とろけるくらい暑い日が続きますが、皆さま体調はいかがでしょうか。
さて、今日は3年の不妊治療の末、妊娠までに至った要因を勝手に振り返ろうと思います。
不妊治療って、ゴールが見えないし、必ず子供ができる保証もない。金銭的にも苦しい中、精神的にも揺さぶられることが多い。これは不妊治療をしている人にしか分からないといっていも過言ではない。
だから、不妊治療をされている方同士のやり取りで救われることが多い。

はじめに、私の不妊への無知すぎるお話を。

まず、私たち夫婦は「不妊治療」を開始するまでにとてつもない時間がかかってしまった。なんてったって結婚したのが2011年なのです。私が24歳の時。夫が1つ年上。当時の私たちは「不妊」について無知すぎて、「いつか子供はできるもの」と思い込んでいた。この背景としては、過去の義務教育(性教育授業)で受けた「避妊」という概念がそうさせていると思っている。(他人のせいにして申し訳ありません)「避妊しなければ簡単に子供ができてしまうのか・・・」あの時の授業でそう頭に叩き込まれたように思う。ここで一つ言いたいことは、義務教育の時点で、「子供を作る能力は年齢と共に下がっていく」など、グラフを用いながら説明していただきたかった。(←学校の先生友達にお願いしといた。笑)
そして、メディアで取り上げられる高齢出産の情報を小耳に挟み、「少々産む年齢が遅くなっても大丈夫」なんて安易に思っていた。
だから、夫婦で話し合った結果、「今は子供より自分達のしたいことを優先しよう」ということになり、2人とも仕事や趣味など、したいことを全力で取り組んだ。そして気がついたら30歳になっていた。結婚した友達も子供をつくり、家を建て、それぞれが自分達の人生を歩んでいた。
そんな周囲に良い意味で流されることなく(笑)、まだもうちょっとしたいことをやり続けていた。30代入ってからは、避妊することもなくなったけれど、あまりタイミングも気にすることが無かった。二人ともお酒が大好きだったし、お互い飲み会も多かった。仕事の関係で宿泊も多かったし、二人揃って家でゆっくりする時間なんて皆無に等しかったのではないかと思う。
夫の妹が結婚したタイミングで、妹夫婦のところに泊まりに行った。その時に妹から「最近、私の周りでも不妊治療の病院に通っている人が多くて。20代でもできない人もいるみたいなんです。私も通ってます」と告げられた。これは遠回しに私たち夫婦のことを心配して言ってくれたことだと受け取り、「私も念の為、行ってみて検査を受けようかな」なんて軽い気持ちで返答した。
こんな感じで私の不妊治療がスタートした。
それが32歳の春。
なぜここまでかかってしまったのか。おそらくどこかで自分は「不妊」ということを認めたくなかったのだ。自分の頑固さやプライド、ヘルスリテラシーの低さが原因だったと思う。不妊治療をスタートした時にこの事実に悔やまれたけれど、そうはいっても過去は返ってこないので、今やるべきことをやるしかない。と思うしかなかった。

そんな私が、不妊治療を振り返り、最も大切なことはこれだといいたい。

「不妊治療の病院選択」
ここが最重要課題だと思う。なのに、私は当時、安易な理由で病院を選んでいた。
最初に行ったA病院は、以前に住んでいた地域にある病院。(現在住んでいる自宅から車で1時間半)病院もよく知っていたし、馴染みがあったから。そこの病院で運よく不妊治療外来もしていたので、そこに通うことにした。そこで一通りの検査をしたが、大きな原因が見つかることがなかった。
が、ここで落とし穴!!「一通りの検査をした」と書いたが、当時は本当にそう信じていた。しかし、他の病院に移った後に振り返ると、A病院の検査項目は少なかったのだ。でも無知だった私はそれが全てだと思い込み、「なんだ、大した問題ないやん」なんて呑気なことを思ってしまった。

次に行ったB病院は、自宅から一番近いところ。(自宅から車で20分)仕事帰りに行けるので気に入っていたが、同じ治療しかしないし、先生の治療バリエーションが少なく、ここではステップアップできないと判断。

次に行ったC病院を選んだ理由としては、HPに掲載されている不妊治療の実績を見て信頼できそうだと思ったこと、HPに掲載されているDrからのメッセージがよかったことなど、そんな私だけの判断でそこを選んだ。周りにB病院に通っているというのは聞いたことが無かったけれど、その病院も以前住んでいたところから近かった(現在住んでいるところから1時間半)ので通いやすさを重視した。
そして最後に行ったD病院を選んだ理由としては、B病院への不信感。そして周囲の知り合いがD病院に通って妊娠したという口コミが圧倒的に多かった。ここでわかるように、私はここにきて初めて周囲の人の意見に耳を傾け、周囲の人に頼ったのである。
ナイーブな話なので、あまり周囲に話したくない、という気持ちが強かったけれど、だんだんそうも言ってられん。誰か本当に助けて。という気持ちになっていったという気持ちの変化も大きいだろう。
あと、周囲の人でなかなか不妊治療をしておられない場合もあると思う。そんな時に役立ったのが、LINEのオープンチャットだ。私は関西に住んでいるので、「関西の人限定、不妊治療方向け」もしくは「不妊治療で妊娠した」というようなグループチャットがある。オープンチャットは何より匿名で参加できるというのが利点。なので、聞きたいことはそこでガンガン聞いていた。病院の情報も皆さん色々持っておられるので、そこでの情報はだいぶ役に立ったように思う。

病院選びのポイントとしては
①通いやすさより、クリニックの質を重視する。
②周囲の不妊治療で授かった人の口コミを参考にする。
③自分の直感を信じて、「なんかおかしい」と感じたら、別の病院にすぐに移る!
④信頼できるDrを見つける。

こんなところでしょうか。私は結果的に4つめの病院で授かることができました。4つ目の病院で、これまで指摘されなかった「甲状腺機能低下症」「慢性子宮内膜炎」「卵管水腫」を指摘され、これら全て治した(甲状腺はチラージン服用継続)結果、授かることができた。
スピリチュアル的なことでは決してなく、不妊の原因をしっかり見つけてくださり、それに向けて治療をした結果である。
まさに不妊治療は科学だと認識しました。

不妊治療を受けている全ての方が授かりますように。


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