「恋文の技術」を読んで #白熊文芸部
「恋文の技術」を読んだ。
誰かに手紙が書きたくなるような小説だった。
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この作品は、いわゆる「書簡形式」の小説だ。
主人公の守田一郎が書いた手紙を、読者が垣間見ているといった体で進行していく。
第一話を読んだだけの段階では、守田とその後輩の話しか出てこない。
しかし第二話、第三話と読み進めていくと、手紙をやりとりする相手が変わっていき、守田は複数の人物と文通をする「文通武者修行」を行っていることがわかる。
そして、複数の宛先からなる手紙を多面的に読み解いていくと、話