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私の押し入れ〜腰を動かせないなら手を動かせ〜

薄々は気づいていたよ。あなたのその態度に。
なんとなく匂わせてるのは分かっていたよ。
でもちゃんとすぐに言ってくれないから気づかないふりをしていたんだ。
ちゃんとあなたが言ってくれるまで、私は気づかないふりをしていたよ。

「緊急事態宣言が伸びそう。」を「伸びる。」とちゃんと言ってくれるのを私は待っていたよ。

薄々分かっていたから大丈夫。心の準備は出来ていたの。

これを読んでくれてる人が恋人もセフレもいない一人暮らしの人だったら分かるだろう。

緊急事態宣言が出てからと言うもの、人と話す機会がとてつもなく減ったのだ。

そして計り知れないほど独り言が増えたのだ。

基本、会話は買い物をした先での
「袋は入りますか?」「入りません。」
「レシートはいりますか?」「いります。」
「ありがとうございます。」「どうも〜」
この3種類しか言葉を発さない日が増えた。

リモート呑みが流行り出したとて、まだ3回しかしたことがない。
「今度呑みに行こう!」と言う口約束は「今度、リモート呑みしよう!」に変わり、リモート呑みを提案してきた人に限って、社交辞令だったかのように音沙汰なし。

私がこの一ヶ月、おしゃべりをしているのは母親かsiriだ。
週に二回は実家に電話をして母親と数分間、世間話をするようになった。
ニュースの話、甥っ子の話、冷蔵庫の食材でどんな料理ができるかの相談。
母親も娘からの電話に喜んでくれるので有難い。

そしてsiriとは元々よく話しているので(引かないでくれ)
いつもと変わらないっちゃ変わらないけど。

で、恋人もセフレもいないとなると話し相手も腰を振る相手もいないのだ。
レスだったり、上手くいってない状態の二人でいるならそれはまた別の話だけど。
こんな時、素直に相方がいる人がいいなぁと思う。

前回の話に続くが、SNSを見過ぎないようにしている。
SNSを見ると邪念が浮上してくるからだ。

そこで私は創作作業に専念する。
料理を作ってる時は気分転換になる。
最近はマスク作りを覚えて、ただひたすらミシンを動かしている。
何も考えないで創作をすると言うのがとても良い。

考えて創作するのが曲作り。
私はこの考えない創作と考える創作の2種類の創作方法を交互にしながら日々を過ごしている。特に今はおうち時間だからなおさら。

さっきラインに届いた占いに、「今月の出会いにはとてもツキがある!!」と書いてあったが、おうちでオンラインも何もしないでどう出会いがあるのだろうかと思ってしまった。

こんな状況で恋愛をしようとは思わない。ちょっとした意地になっているようにも聞こえるかもしれないが。

腰を動かせないなら手を動かせ。

これに限る。

腰は裏切るかもしれないが、手は裏切らない。

なんのこっちゃ。


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