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恋愛エッセイ『恋してる私に恋してる。』

まずこのエッセイは10代から40代手前まで片想いばかりをし続けてきた音楽家さめざめによる偏った恋愛エッセイです。

このエッセイを綴っている私は42歳の音楽家、外見がごく普通でよく「当時のクラスの友達に似ている」「従姉妹のお姉さんに似ている」そんなどこにでもいそうな顔面の上、恋愛での駆け引きが苦手で報われない片思いばかりの人生を送ってきました。

数ヶ月前に結婚をしましたが、結婚に至るまで片想いにかなりの時間を費やし、色々な経験をした自分だからこそ伝えたいものがあります。

共感できたら私と同じ血が通っているということ、そうではなければこんな女が存在するのかと思ってくれればいいです。

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1 一度告白した人に何度告白しても成功はしない件

2 忘れられない恋を忘れようとしている時点で忘れられない件

3 人に言えない恋をしている人の件

4 後ろめたい気持ちはどこかで跳ね返ってくる件

5 本当に恋人が欲しいなら動きながら待つのがベストな件

6 あなたがいなくてもクズな男はまた誰かに愛される件

7 幸せになりたいならもう一人の私に聞いてみる件

8 死にたくなるほどの夜を越えているみんなへ


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1、一度告白した人に何度告白しても成功はしない件


高校時代にクラスメイトに片想いをしました。
好きになったきっかけは単純です。
女友達から「Aくんがさおりちゃんのこと良いって言ってたよ」
当時の私はそんな言葉で一気にAくんのことが気になってしまったのです。
厳密に言えば3人くらいの女の子の中でならどの子が一番良いかという質問に対して答えたものだったらしいのですが。

当時は携帯でなくPHSが高校生の間で流行っていました。
PHSの無料のメッセージ「テレネーム」の機能は最大で送れる文字が19文字で、好きな人とPHSで「おやすみ!」とか「おはよう!」など短いメッセージをお送り合う仲でした。

そして3ヶ月もしないうちに自分の好きの度合いが大洪水になり、いてもたってもいられなくなってしまったので勢い余って告白をしたのです。
そしてきっちりと振られました。

でも友達でいようと言われて、振られた後も普通に友達として仲良くしていました。
そんなAくんはいつだって彼女が途切れませんでした。

高校を卒業して、その後もAくんもいる仲の良い男女グループで遊んでました。
たまたまAくんに彼女がいないとき、高校卒業しても仲が良いのだからこれはチャンスだと思い二回目の告白をしました。しかしこれもまたきっちりと振られました。

Aくんの優しさは友情だったからこれからも私と友達でいたいと言ってくれました。
その後もAくんは私の友達と新たに付き合い出しました。

どうしていつも私じゃないんだろう?あんなに優しいのに‥もう諦めよう。私はそれから少し経って彼氏を作ったのです。

しかし私に彼氏がいるタイミングでフリーになったAくんは「今なら付き合いたい」と言ってきました。それはずるいよと思いながらも彼のその言葉を鵜呑みにして、私は彼氏にふられたタイミングで三度目の告白をしたのです。

しかしこちらもきっちりと振られました、笑

説明しておきますが数年にかけて3回告白をしたけど、その間に手さえ触れることもなくありえないくらいの純度の高い片思いでした。

3回振られて気づいたのはAくんにとって私は絶対的に恋愛対象ではなかったということ。
その理由はこれだけ仲良かったのにその数年で私以外の友達と数人付き合っていたからです。

どうして私じゃないんだろう。次は絶対に私が彼女になる!!そんなことを思えてた自分が今では可愛らしく思えます。

結果、片想いは一度振られたらその時点で潔くあきらめたほうがいいのです。

一度振られた人にもう一度告白をしようとしているそこのあなたへ、この私の言葉が届きますように。



2、忘れられない恋を忘れようとしている時点で忘れられない件


私はさめざめという名前で音楽活動をしています。
二十代の頃から弾き語りでシンガーソングライターとして恋愛の歌詞を歌っていましたが気づけばおじさんのファンが増えたことに違和感を感じて、当時のファンのおじさんたちが嫌がるようにもっと赤裸々の歌詞に変えて、バンドで「さめざめ」という名前で活動を始めてからは10代、20代の女の子ファンが一気に増えました。

どの楽曲も100%、私の実体験や想いをもとに
しています。

その影響もあり、さめざめを始めてからファンの方はもちろんプライベートでも沢山の恋愛相談を受けたりします。
相談されたらその悩みに寄り添いながらもちゃんと相談内容に沿って相手には言うべきことを言うようにしています。

その中でもナンバーワンに多いお悩みがこちら

「好きな人や元カレを忘れられないのですがどうすればいいですか?」

この問いをされた時、私は必ず最初にこう言います。

「そもそも忘れなくいいと思います」

まず忘れたいと考えている時点で全然思い出している。
思い出しているのに忘れられるわけがない。

私が本当に体験した悲しい事実をお伝えしますね。
忘れる方法は新しい恋愛または時間の経過でしか忘れられません。
何よりも時間の経過が一番です。

振られて3ヶ月で忘れられないなんて言うなら可愛いものです。3ヶ月で忘れたら逆に対して好きじゃなかったんだと思います。
ただ、忘れるために新しい恋をする方もいるでしょう。

でも結局、今の彼と忘れられない彼を比べてしまう。そしてもっとあの彼のことを想ってしまう。この流れはよくあるものです。

私は過去に4年間片思いをしました。
その4年間は沢山の思い出があります。
最後にひどい振られ方をした時、そこからずっとどうしたら忘れられるんだろうと考えていました。
そう考えている時点で忘れられてないですよね。

それからはしばらくは好きな人もできなくて結果、2年間引きずりました。
となると、6年間その人に時間を費やしたことになります。

2年経って少しずつ少しずつ思いだす回数が減って、温もりもおぼろげになったけど、それでもふとその人と一緒に行った場所や一緒に感じた季節がやってくると発作のように思い出してしまいます。

それなら「忘れられない」ことを苦しむのをやめようと思いました。
忘れられなくて当たり前、忘れられないほど好きだった恋なんて素敵じゃないですか?

すぐに忘れたならそれは大した恋ではなかっただけ。
一生どこかで何かのタイミングで思い出すあの頃の恋がどんどん増えていくのです。
いろんな恋が増えていくことで、今度は同じ過ちを犯さないようにしなきゃって思うのです。

だから忘れなくていいですよ。
忘れないでいましょうよ。

あなたほどあの人を好きになった人なんてこの世にいないかもしれない。

生涯一の片想い賞として大切に心の額縁に飾っておきましょう。



3、人に言えない恋をしている人の件


生きていれば堂々と好きな人のことを話せない恋をすることだってあります。
世の中、基本的には普通な恋しか認めてくれません。
ちょっとでも後ろめたい恋をしていることを伝えたら、友達によっては急に白い目を向けてきます。
そもそも後ろめたい恋はなんだろう?と言うことです。
分かりやすく言えば障害のある恋や好きな人に相手がいる恋です。

どうしていつも私が好きになる相手は恋人がいるんだろう?と思ったりもするでしょうが自分が好きだなと思う相手なのでモテないわけがありません。
だから好きな人に相手がいても全然自然なことなのです。

人に言えない恋愛に関して私は肯定するつもりも否定するつもりもありません。

ただ人に言えない恋をしている人たち自身も分かっているけど、どうにもできない苦しみを持っているということです。
だからこそ些細なことさえも普通の恋よりも鮮明に感じるし愛おしくなります。

まず人に言えない恋を4ランクに分けてみます。

1ランク目 好きな人に彼女がいる

2ランク目 同棲をしている彼女がいる

3ランク目 結婚をして家庭を持っている

4ランク目 結婚をして子供がいる 

と言うとことです。

ランクによってこの恋が上手くいくのか、どれくらいの時間がかかるのかが分かります。
4ランクの中でも線引きすべきところは結婚をしているかしてないか。

たとえ相手が「奥さんと上手くいってないんだ」と言っても鵜呑みにしてはいけません。
そのセリフを言って簡単に離婚をした人を見たことがないです。(特に男性の場合は)

早くてもそのセリフを言ってから離婚に一年はかかります。
「奥さんと上手く言ってないんだ」は「今日、いい天気だね」くらいラフに言える言葉だと思ってください。

もちろん上手くいってない事実もあるでしょう。ただ上手くいってないだけでそこから生活を変えようとしているわけでもなく、愚痴愚痴言いながらも結婚生活は送れる程度だと言うことです。

なのでこのセリフを既婚者の男性から聞いても、だからと言ってあなたと付き合いたいと言うことではないのでお気をつけください。

そして万が一、時間をかけて離婚をしたとしても彼があなたと付き合う確率も低いかもしれません。

イメージしてみてください。夫婦関係が破綻していて、数年かけてようやく離婚をすることができた。晴れて自由の身になった。
ここで生活が一変します。
縛られていた今までの日常から解放されて、今までの当たり前が変わるのです。

あなたとこれから歩むことよりもまず自由を手に入れた感動の方が強いことでしょう。
我慢して我慢して待ち続けた女性はようやく一緒になれると思うでしょうけど、そんなに世の中は甘くないと思っています。

そして二人の女性を傷つけている時点で、果たしてこれからあなたと穏やかな生活を送ることはできるのでしょうか。二人が一緒になっても、これから一生つきまとってくるものがあります。

それは「今度は自分が浮気されるかもしれない」と言う不安。

人に言えない恋をしている人たちへ、その恋をやめた方がいいと私は言いません。
一緒になれないと覚悟してそばにいる人もいるでしょう。

時間は平等に過ぎていきます。その恋は時間をかけた生涯忘れられない恋になることは間違い無いですが、あなたの背負った十字架がどんどん重たくなっていくことだけは覚悟してください。



4、後ろめたい気持ちはどこかで跳ね返ってくる件


さっきのお話の続きですが、人に言えない恋をしていると後ろめたい気持ちになったりします。その後ろめさはいつかどこかで何かしらの形で跳ね返ってくると私は思っています。

昔、片想いをしていた相手の彼女に追いかけられたり怒鳴られる夢を毎日のように見ていた時期がありました。顔も分からない彼の彼女を勝手に想像して見る夢とは言え、正直何度も何度もそんな夢を見ていると頭がおかしくなりそうになりました。
精神的に自分が追い詰められていることに気づいたのです。

どこかで跳ね返ってくると言いましたが、跳ね返ってくる種類は人それぞれです。

例えば、私のように心に支障をきたすタイプ。

不思議と身体的に体調を壊してしまうタイプ。

謎に運が悪く思うように行かないタイプ。

犬のふんを毎日踏み続けるタイプ。


あ、犬のふんは例えばです。
どうやっていつそれが跳ね返ってくるかは誰も分かりません。

例えば好きな人や彼氏ににひどい振られ方をした場合、復讐として自分でどうにか相手を傷つけてやりたい、困らせてやりたいと思ったりすることもあるでしょう。
私も昔、彼氏に浮気をされた時、浮気相手の女性の職場に言い振り回してやろうと思ったことがありました。結局はそんな勇気がなくてしませんでしたが。

でもそんなことで自分の手を汚さないでください。
ちゃんといつかはきっとその人に何かしらの形で跳ね返ってきますから。
それがすぐにとは限りません、かなり時間がかかってしまうもしれません。
それでも跳ね返ってくる時が必ずくると思います。

そんなひどい男のことで自分の人生を無駄遣いするよりも、いつか跳ね返ってくるものは自然に任せておいて、あなたはあなたの人生を楽しみましょう。

逆も然りであなた自身の後ろめたさにも同様です。



5、本当に恋人が欲しいなら動きながら待つのがベストな件


例えば売れないバンドマンがメジャーデビューしたい!フェスに出たい!!と思っているとします。でも売れるためにしなくてはいけないことは山ほどあります。
まずとびきり良い曲を作る、音源を作る、活動をしてファンを増やす。超大まかに言ったとしてもやることは山ほどあります。

それなのに音源も作らない、活動もしない、でも売れたい!そんな矛盾だらけのバンドマンがいたら「何も動いてないのに売れるわけないよ」ってなりますよね。

それと同じで恋人が欲しいなら動かないと始まらないと思っています。
漫画やドラマみたいに偶然出会えるような恋なんて99%ないでしょう。
急にお隣さんに自分好みの人が引っ越してくるなんて奇跡は存在しません。

恋人が欲しいけどあまりガツガツしたくない、自分の性分に合わないから自分から動くとかしたくないとかは言い訳にしか聞こえません。

別にガツガツしなくて良いし、自分の性分にあったやり方で動けばいいと思っています。

動くとは色々な種類があります。
まず最初に進めたいのは見た目の自分に少しでも自信をつけること。

髪型を変える、カラーをいれて明るくする、化粧品を変える、ネイルをする、まつ毛エクステをする、ボトックスを打つ、整形をする、自分がやりたいことなら何でも良いんです。

普段着ない色の服やアクセサリーを買ってみるのもいいし、お部屋に新しいインテリアグッズや普段選ばない柄の食器を買うのも良いでしょう。
とにかく視覚的に自分の気持ちを高めることが大切です。

普段着ない色の服を買ったけどあまり着てない、、なんてことになっても良いんです。普段着ない色の服を買ったという事実が何よりです。

自分の気持ちを高めたらあなたのやりやすい方法で人と出会いましょう。
ゲームが好きならゲームの世界で友達を増やす、マッチングアプリで人と出会ってみる、お酒が好きならお酒好きな友達と呑みに行く。
出会い方はいろいろあります。
最初は色恋の目で見るよりも友達を増やす感覚でいると気が楽になるでしょう。

部屋にこもってS N Sを眺めているだけじゃ恋人はできません。
何よりもあなたの勇気が大切です。

私は数ヶ月前に結婚をしましたが、お相手とはマッチングアプリで出会いました。
マッチングアプリにトラウマがあった私ですが、コロナ渦で気軽に呑みに誘える友達もいなくて勇気を出してマッチングアプリに手をつけたのです。

あまり知られて無いとは言え、ググれば素性が分かってしまう活動をしている自分がマッチングアプリをやることは本当に抵抗がありました。
当時の私は自分で自分の殻を破ったのです。

マッチングしてすぐに結婚がしたいのかと言われるとそこまで考える余裕もなかったので物凄い気軽に使えるアプリに登録をしました。

見慣れないマッチングアプリの世界は私にとっては楽曲の宝庫のように見えて、普段じゃ出会えない年齢問わずの異業種のあらゆる男性を覗ける大図鑑をめくっているような気持ちで楽しかったです。

右へ左へ好き嫌いとやっていくうちに自分が今どんな人と出会いたいのかも分かってきました。

マッチングアプリをはじめて1日目で今のお相手と出会うのです。
きっかけは私が彼のプロフ写真を見て「好き」を押したこと。

マスクをしていた横顔ではあったものの、横顔の美しさと清潔感が写真から滲み出ていました。
マッチングアプリに慣れている人はプロフが非常に細かいです。
マッチングアプリで何度も出会っていることがある人はプロフにもその雰囲気が滲み出ます。

彼はプロフ文面もあっさりしていて散歩が好きと書いてあり、何よりも音楽をやっているということが魅力的でした。
結局、私はマッチングアプリ上でも自分の人生に近いところにいる人を求めていたようです。

アプリ上のメッセージで話してみると、まさかうちのバンドメンバーと知り合いだったりとかなり近しい人だということに気づきました。
都内での音楽界隈は狭いですからね。

出てるライブハウスも同じだと知った瞬間に何度だか安心しました。
まさかライブハウスで出会わないでここで出会うとは。

自分で自分の殻を破りマッチングアプリをして、図鑑をめくるような感覚でこの人良いなと思った人とマッチして付き合いそのまま結婚。
ここまで不運が続いていた自分へのご褒美だと思いました。

私の場合はマッチングアプリだっただけで、自分の殻の破り方はいくらでもあります。

本当に恋人が欲しいなら動きつつ待つことをオススメします。


6 あなたがいなくてもクズな男はまた誰かに愛される件


今までいろいろな種類のクズな男性を好きになってきた私だから胸を張って言えることがあります。
例えば今の好きな人や恋人が世間で言う「クズ男」だった場合、そんな彼を好きでいられるのも支えられるのも私しかいないと思ってしまうのがクズ女の思考です。

私もこの思考に何度も陥りました。
バツイチで借金まみれで女癖は悪く何度も何度も浮気を繰り返す、だけど最後には私にちゃんと戻ってくる彼。
私しか最後の最後まで彼を愛してあげられる人はいないと思っていたのです。
でもクズ男に寄っていくクズ女の自分がいるように、他にも沢山そんな女はいるのです。
未完成で不安定な男を愛してしまうクズ女は世間が思っているよりも多いんですよね。

彼には私がいないと生きていけない!と思いたい気持ちは非常に分かりますが、悲しいくらいちゃんと彼にはあなたがいなかったらいないで似たようなクズ女が寄ってきます。
実際、上記のクズ男は私と別れた後も女は絶えてませんでした。

クズ女としての時期を経て思うことはあそこは沼であるということ。
クズの世界で生きることにはどこかで必ず限界がきます。

不思議なもので幸せと不幸せが交互にやってくるのは普通の恋愛よりも病みつきになりやすいものなんです。平穏な恋愛がつまらないという人もいますが、長年クズ女を経験した私からするとあんなクズ男で留まらないでよかったと心から思っています。

あの頃のクズ女時代があるからこそ今の恋愛を大切にしようと思えているので、決して無駄な時間ではなかったですがクズ男から卒業できたことだけは今でも心からよかったと思っています。



7 幸せになりたいならもう一人の私に聞いてみる件


恋は盲目。誰かを好きになって、片想いをしているときはずっと「異常」な自分でいると思っています。
過去を振り返っても恥かしいほど「異常」な自分がそこにはいました。

例1
気になってる人に手作り料理を食べさせたくて(この時点で異常)いっぱい作ったから食べて欲しいので家の近くまで届けていい?と連絡をする。
あわよくばそのまま二人で呑めたらなど思いつつも、夜中に自転車を爆走して彼の家の付近まで手作り料理を届けに行った。

例2
旅行に行ったとき好きな人に大量のお土産を買い、旅行後に渡した時にドン引きされたこともあった。
お土産の内容は神社のお守り、ご当地レトルトカレー、ご当地のぬいぐるみ の3点セット。
第三者からしたら絶対に引くほどの行動をしているのに、その時の自分は無我夢中で気付かない。若干、気づいてたとしてもそれをありとしてしまう。

きっと友達がそんなことをしていたら「好きな人にそれやっても逆に引かれるよ」と思うでしょう。

どちらも愛が重いですね。

まずあなたにとって「幸せ」とはなんでしょうか。
それはその人に寄って違います。
片想いでも幸せと思う人もいるし、相手がいる人に恋をしていても幸せと思う人もいるし、正直幸せの内容は人によって違うのでそれはそれでいいと思います。

ただあなたが描く「幸せ」があるのなら、その幸せを実現するためにはどうすればいいいのか考えましょう。

自分の恋を友達の恋愛相談を受けてる気持ちになって自分自身に聞いてみてください。
自分の今の恋愛をもう一人の私が見ることが大切です。

大暴走する恋愛が上手くいった話など聞いたことがないです。
上手くいく時はテンポもよく、異常な自分など存在していません。

好きになる人と自分が付き合って上手くいく人は違うことを知っておくことが大切です。

私自身、過去の片想いの人と付き合った人を分類して比べてみたところ、自分から好きになってしばらく片思いをして頑張って告白をしても付き合った試しがないです。
付き合った人はみんなあちらから告白をしてきてくれました。

あなたのその片想い、もう一人の自分自身が見たらどう思うでしょうか?



8、死にたくなるほどの夜を越えているみんなへ


最後の項目です。
突然ですが、恋愛と死は近いと思っています。
人は恋をすることによって生きている意味を見出すことがあります。
逆に恋が上手くいかないと生きてる意味さえも分からなくなってしまいます。

それくらい恋愛と死の距離は近いです。
たかが恋愛と思えればいい。でも恋愛をすることが生活の一部のような人だっている。
叶わない恋なら辛すぎて生きてる意味さえ分からなくなる。

私も沢山の片想いをしてきたなかで、心身ともに体調を崩し、あの人と結ばれないなら生きてる意味なんてないと思った夜がいくつもありました。

死にたくなるような恋をしている人たちに伝えたいのは、あなたの人生はあなただけの人生だからその人に預けないで欲しいと言うこと。

その人のことを想うことは自由だしどんな感情を持っていてもいい。
でもあなたがこれから先、出会うべき大切な人と出会えなくなるのは本当に勿体無いです。

いつ出会うべき人と出会えるかは分からない、でもどこかのタイミングでまだ見ぬ最愛の人に出会うためにはあなたがこの世に生きていないといけないのです。

人生はそんな急にひっくり返るようないいことは起きないかもしれないけど、この苦しみが一生続くわけではないことを覚えていてください。

心の中にある南京錠の鍵のかかった部屋に思い出の恋をしまっておけばいいのです。

あの人との恋は、恋している私に恋していたと思いましょう。


終わり


#創作大賞2024 #エッセイ部門

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