僕の能力「思考の言語化」を活かす

34年生きてきて、気づいたことがある。

僕は、得意なことと苦手なことの差が激しい。

「何でもそつなくこなす」みたいなことは大の苦手で、例えばコンビニエンスストアでアルバイトをしたとしたら、段取りが悪くて鈍くさくて、新人の高校生よりも仕事ができないに違いない。

一方、得意なことに関しては、自分でも驚くくらいに評価されることがある。

僕の得意なこととは、とにかく「言葉に関すること」だ。

僕は今ライティングを生業としている。ライティングというのは「文章を書くこと」だけど、実はその前には「伝えたいこと、伝えるべきことを言語化する」という工程がある。ライターの仕事は、文章をうまく整えることだと思われがちだけど、本当はそんなことよりもずっと「何を書くか(書かないか)を決めること」の方が重要で、難しい。

そして、「何を書くか」を決めるためには「考えを言葉にする」ということが不可欠だ。ライティングを依頼された段階では、クライアント自身が自分の伝えたいことをはっきりとは言語化できていないことも多い。

僕が今やっている仕事は、「職場内の文章全般に関するコンサルタント」といった感じだ。実際に一から文章を書くこともあるけれど、職場の同僚がそれぞれの立場で誰かに伝えたいことがあるときに、それをヒアリングして言語化し、伝えたい人に伝わる文章にする、ということが多い。最近では「文章にするわけではないけど、相手にどういう風に話したらいいか」という相談を受けることも多くなって、自分の得意なことが実際に目に見えて役に立つことを実感できるようになった。

プライベートにおいても、悩んでいる人の話を聞いたときに、「それってこういうことじゃない?」と言語化することによって、身近な人の思考の整理に役に立てることも増えてきた。プライベートは仕事と違って、必ずしも目的がはっきりしているわけではなく、手段が分かっても実行できるとは限らないから、「僕に相談すれば何でも解決」なんてことは決してないけれど。

そういうわけで、僕の得意なことは「思考の言語化」で、そもそも得意だったのだが、それを活かした生き方と仕事を続けてきたことで「専門的技術」とか「特殊能力」と言ってもいいくらいに身についてきたように思う(客観的にはかりにくいものなので、断言しにくいけれど)。

得意なことを仕事にするというのは幸運なことだ。自分の能力が誰かの役に立つことは単純にとてもうれしいし、能力を最大限発揮するためには、それにとって生きていくためのお金を稼げるといい。僕自身、今はそういう環境に恵まれてはいるのだけど、せまい職場ではできることが限定的で、もっと生かせる場所を探したい、という思いもある。

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いきなり「生きていくためのお金をここで稼ぐ」などというつもりは全くないが、自分の能力を誰かのために役立てて、役に立ったと感じた人から少しだけお金をもらう、という経験を試してみたいという気持ちがある。それによって僕の能力がさらに洗練されて、より役に立てるようになったらうれしいしね。

そんなわけで、note、はじめました。

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