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大阪で筆と和紙のお店を営んでいる丸山雄進堂のブログです。筆や和紙の情報をゆっくり投稿し…

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大阪で筆と和紙のお店を営んでいる丸山雄進堂のブログです。筆や和紙の情報をゆっくり投稿していきます。

最近の記事

岩絵具も、数十年前に公害問題と鉱山の閉鎖により、昔ながらの良いものは採れなくなりました。 昔からあるよい道具をお持ちの方は、是非大切にお使いくださいね。 今あるよい道具も、いつなくなってしまうかわかりません。できるだけ、日本の道具文化を守っていきたいものです。

    • 数十年前までは昔ながらの良い道具がたくさん残っていましたが、最近は職人さんがめっきり減ってしまい、良い道具を見つけるのも難しくなりました。 刷毛も、手割りの柄がほとんどなくなってしまったので、昔と比べ寿命が短くなっています。 良い道具は長持ちするので、環境にも優しいんです。

      • いい画材は自分にはもったいない…と思ったことのある方に読んで欲しい記事

        アナログ画材を使って絵を描かれる方や、書家の皆様、画材にこだわりはありますか? 今回は、作品に使う筆や紙、絵の具の値段とクオリティ、そして日本の伝統画材の保存について、少し書かせていただきたいと思います。 画材を選ぶ基準はなんですか? クオリティ、使いやすさ、値段などなど、画材を選ぶ基準ってたくさんありますよね。 手に馴染む道具を見つけたり、自分の作品がより良くなるような画材を見つけるのは、画材選びの醍醐味であり喜びです。 そのため、多くの作家の皆様は、いろいろな情報

        • 強度といえばこの和紙!国産楮100%手漉き和紙

          この和紙の基本情報 山形県産 那須楮(栃木県産)100%使用 ソーダ灰煮 4匁(もんめ:紙の重さを基準にした厚さの単位。4匁はだいたい障子紙ぐらいの薄さ) 強度が必要な時に最も使われている和紙 楮の産地 和紙に使われる原料の中で特に有名な楮ですが、実は産地によって品質に差があります。 先日和紙職人さんに伺ったお話によると、楮の産地の気候は、繊維の細さに影響を与えるそうです。 傾向としては、寒冷な地域でできる楮は細い繊維になり、温暖な地方でできる楮は太くかつ大

        岩絵具も、数十年前に公害問題と鉱山の閉鎖により、昔ながらの良いものは採れなくなりました。 昔からあるよい道具をお持ちの方は、是非大切にお使いくださいね。 今あるよい道具も、いつなくなってしまうかわかりません。できるだけ、日本の道具文化を守っていきたいものです。

        • 数十年前までは昔ながらの良い道具がたくさん残っていましたが、最近は職人さんがめっきり減ってしまい、良い道具を見つけるのも難しくなりました。 刷毛も、手割りの柄がほとんどなくなってしまったので、昔と比べ寿命が短くなっています。 良い道具は長持ちするので、環境にも優しいんです。

        • いい画材は自分にはもったいない…と思ったことのある方に読んで欲しい記事

        • 強度といえばこの和紙!国産楮100%手漉き和紙

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          おすすめのこまよせ筆! 黒テンゴジック筆3号

          ゴジック筆の描きやすさ、ぜひご覧ください!

          おすすめのこまよせ筆! 黒テンゴジック筆3号

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          筆の選び方その2 隠れた良筆!こまよせ筆

          一般的な日本の筆とこまよせ筆の違い 筆の先端の形にも、実は種類があります。 一つは、中心に一番長い毛を一本配置し、その毛を支えるように、筆の外側にいくにつれて、短い毛を少しずつ混ぜていくものです。(写真左) 日本の筆の多くがこの形になっており、面相筆などの筆で、とても細い線が描けるのは、筆の中で一番細い部分が、文字通り毛一本分だけの細さになっているからなんですね。 どれぐらいの割合で短い毛を混ぜるかは筆によって違い、短い毛の割合や毛の種類、穂先の長さによって面相筆、彩色筆な

          筆の選び方その2 隠れた良筆!こまよせ筆

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          長穂筆はこんなにながーく線がかけます!

          シルバーフォックス線引面相筆で実際に線を描いている動画です。

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          筆の選び方その1 長穂筆のすすめ

          長穂筆とは? 長穂筆とはその名の通り、穂、つまり筆の毛の部分が長い筆のことです。 長穂筆は含みがいい! 長穂筆は、短穂筆に比べて、墨や絵の具を多く含ませることができます。 筆は、墨や絵の具を毛に含ませて使いますよね。そのため、毛の量で、墨や絵の具を含ませられる量が変わります。つまり、同じ太さの筆だと、穂が長い方が含みが多くなるんです。 絵の具や墨をより多く含めるということは、絵の具を継ぎ足すことなく線を描き続けられることになります。これは、長く滑らかな線を途切れることな

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          和紙の強度

          和紙の強度の比較動画です

          和紙の強度

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          和紙いろいろその1 和紙の強さのお話

          和紙って実はめちゃくちゃ強靭なんです! とお伝えすると、よく驚かれます。 日常の中で、本物の和紙の強さに触れる機会はなかなかないので、小学校の書道で使っていた破れやすい半紙が和紙、というイメージの方が多いのは、仕方のないことなのかもしれません。 ですが、和紙が使われている古い書物や美術品は、日本のジメジメした気候の中でも、かなり良い状態で現代まで保存されています。こういった日本の歴史的資料が残っているのは、和紙の強靭さによるところが大きいのです。 和紙の材料と強度 日本

          和紙いろいろその1 和紙の強さのお話

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          筆のバネの解説

          筆のバネ特性について動画で解説しています。

          筆のバネの解説

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          筆の持ち方その2 筆のバネを使おう編

          筆で絵や字を書いていて、なんだかふにゃふにゃした線になってしまった…という経験がある方はおられませんでしょうか? 実は私もその一人で、特に羊毛筆など、柔らかい毛の筆を使って字を書こうとすると、どうしてもふにゃふにゃしてしまって、なんだかお手本と違う…と日々思っていました。 普段、私たちは鉛筆やボールペンなど、硬さのある筆記具で字や絵を書くことに慣れています。そのため、筆のように柔らかさもある筆記具を使おうとすると、勢いのある線や、力強い線が描きにくい…という現象が起こってし

          筆の持ち方その2 筆のバネを使おう編

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          細い線を描くための筆の持ち方

          https://note.com/fudeya/n/n93f5f6a83b83の記事に対応した筆の持ち方解説動画です。ぜひご覧ください。

          細い線を描くための筆の持ち方

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          詳しい筆の持ち方

          日本式の筆の持ち方の解説動画です。

          詳しい筆の持ち方

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          筆の持ち方その1 細い線の描き方編

          筆の中で一番細い線が描けるのはどこでしょうか? 写真を見ていただいてもわかるように、面相筆などの多くの筆は、先端(命毛とも言われます)が一番細くなるようにデザインされています。 となると、筆で細い線を描こうと思うと、筆の先端をいかにコントロールするかが重要になってきます。 筆の先端を使いやすくする持ち方とは? 私がよくおすすめするのは、筆を立てる日本式の持ち方です。 こうすると、筆の先端が紙に対して垂直になりやすいです。 この持ち方をするメリットは、筆を360°ど

          筆の持ち方その1 細い線の描き方編