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残留農薬の多い/少ない農産物:ダーティダズンとクリーンフィフィティーン

私は、食費に関してはあまりけちっておらず、オーガニックフード中心に食べています。

ただ、オーガニックフードって高いですよね?

カナダでは、一般スーパーで食品を買っても高いのに、これがオーガニックになるとますます高くなり、財布を直撃します。

「一人暮らしを始め、生活費を全部自分で捻出しなければならなくなったので、オーガニックでなくてもいいものは一般スーパーで買おう」。

そう思った私は、改めて、残留農薬の多い食品、少ない食品を調べてみました。

EWG(アメリカの非営利環境研究団体)のリスト

アメリカでは、Environmental Working Group(EWG)が、毎年、農薬の残留量が多い12種類の果物や野菜を特定し、「こういうのは、オーガニックを買ったほうがいいです」と教えてくれます。

このリストは dirty dozen (ダーティダズン)と呼ばれます。

カナダはアメリカとは違う国ですが、多くの食品をアメリカから輸入しているし、同じ大陸にあるので、野菜や果物の産地もよく似ています。

そこで、カナダでも、アメリカのEWGが発表する dirty dozen を使用します。

日本は事情が違うと思いますが、残留農薬の多い食品は、ある程度、農薬を使わないと栽培がむずかしいものです。

だから、このリストは日本でも参考になるのではないかと思います。

Dirty Dozen(ダーティダズン)

このリストは毎年変わりますが、2024年のdirty dozenは、残留農薬の多い順から

  1. ストロベリー

  2. ほうれん草

  3. ケール、コラード、マスタードグリーン

  4. ブドウ

  5. モモ

  6. ナシ

  7. ネクタリン

  8. リンゴ

  9. ピーマンと唐辛子

  10. サクランボ

  11. ブルーベリー

  12. インゲン豆(Green beans)

果物が多いですね。

この中で私がよく食べるのは、ほうれん草、ケール、リンゴ、ピーマンです。

イチゴやブルーベリー、ピーチ、ブドウも食べますが、高いので常食はしていません。

EWGは、Clean 15 (クリーンフィフティーン)として、残留農薬が少ないものも発表しています。

Clean 15 (クリーンフィフティーン)

2024年、残留農薬が少ないものは、少ない順に

  1. アボカド

  2. スイートコーン

  3. パイナップル

  4. タマネギ

  5. パパイヤ

  6. アスパラガス

  7. ハニーデューメロン

  8. キウイ

  9. キャベツ

  10. スイカ

  11. マッシュルーム

  12. マンゴー

  13. サツマイモ

  14. スイートピー(冷凍)

  15. ニンジン

この中で私がよく食べるのは、アボガド、玉ねぎ、キウイ、キャベツ、マッシュルーム、サツマイモ、ニンジンあたり。

アスパラガスもたまに食べます。

こうした農産物は一般スーパーでの購入も検討しています。

残留農薬なんて気にしなくてもいいという意見もあります。食べる前に洗えばいいんだ、と。

確かに、先進国には、「安全基準」というものがあり、どれも「これ以上、農薬が残っているものはだめ」と言われる最大値よりかなり少ないものが出荷されているはずです。

残留農薬が多くなってしまう理由。

先にも書きましたが、残留農薬が多い食品は、農薬がないと栽培しにくいものです。

たとえば

  • 害虫や病気に弱い

ストロベリーやほうれん草は、害虫や真菌に弱いです。

  • 気象条件に敏感

湿度や気候の変動に影響を受けやすい作物は、農薬を使用しないとうまく生産できません。

  • 成長に時間がかかる

作物になるまでの時間が長ければ長いほど、害虫や病原菌にさらされます。

  • 栽培密度が高い

リンゴのように、狭いところにたくさんの果実を栽培すると、害虫の拡散が早く進むので、農薬を使用します。

  • メンテナンスに手間がかかる

収穫するまでの管理が複雑で、手をかけないと売り物にならないもの。

  • 高い品質を求められる

市場で高品質のものが求められていると、見た目やサイズの品質基準を満たすために、農薬の使用が増えます。

オーガニックフードとそうでないもの

私がオーガニック食品を選ぶのは、残留農薬だけが理由ではないので、理想は全部オーガニックにしたいところです。

オーガニックフードは、一般に、遺伝子組み換え(GMO)品を使用しておらず、着色料、保存料、香料などの添加物の使用も制限しています。

畜産は、動物のエサに、成長ホルモンや抗生物質をたくさんは使いません。

それにオーガニックフードを利用したほうが、地元の生産者をサポートできます。

私が利用しているオーガニックフードのスーパーは、それぞれの商品の説明のところに、栽培地と、そこが、自分の家からどのぐらい距離にあるか表示しています。

オーガニックの野菜や果物は味が濃いことが多く、近場で出荷しているから新鮮です。まあ、味の感じ方は個人差があるし、調理してしまえばあまり関係ないとも言えます。

ただ、ニンジンは、オーガニックのほうが、明らかに味が濃いと思います。

しかし、一般スーパーで売っているものは、オーガニックのものより大きいし形もきれいです。それに全体的に長持ちします(オーガニックの場合、あまり保存料が使われていないせい)。

長持ちするほうが、使いやすいのは事実。

値段やタイミング、購入のしやすさなどを考えつつ、できるだけ経済的になるよう調整するつもりです。

デリバリーを利用

今住んでいるところは、徒歩圏にスーパーがないので、私は、すべてデリバリーを使っています。

「つぶやき」に書いたように、オーガニックフードのスーパーのデリバリーは2週間に1度。

1週間に1度にしてもいいのですが、そうすると、たぶん買いすぎるので、2週に1度にしています。

合間に、足りないものをUber Eatsのデリバリー(Uber Eats はできあがった料理だけでなく、groceries - 食料品と日用品 - も注文できる)か、instacart という複数の地元の店が参加しているデリバリーサービスで利用できる中華系のスーパーにオーダーしています。

デリバリーを使うと手数料やチップを払う必要があり、割高ですが、家まで運んでくれるし、長い目でみると、自分で車で買いに行くより安くあがると思います。

ガソリンが高いから。

私は車がないので、デリバリー一択です。

ただ、自分で買いに行けば、好きな作物を選べるし、たまたま安くなっているものを買うこともできます。

でも私は、自分で買いに行くと、余計なものを買いがちなので、デリバリーのほうが向いていると思います。

オーガニックフードと一般の食品にはそれぞれ、メリットとデメリットがありますし、人によって経済的な制約や生活スタイルが違うので、どちらがいいとか、悪いとかは言えませんね。

これからも試行錯誤して、あまりお金をかけすぎず、身体にいい食品を買っていきたいと考えています。

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筆子|ブロガー
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