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スーパーにある農産物、日本とカナダの違い。

私が感じる日本とカナダのスーパーに並ぶ農作物の違いをいくつかシェアします。

とは言え、私がカナダに来たのは、28年以上前なので、もはや、日本でどんなふうに野菜や果物が売られていたのか、記憶にありません。

日本にいたときは、私は主婦ではなく、食品の買い物は母がしていたので、「おいしい野菜の選び方」といった知識もありませんでした(今もないですけど)

そんな「スーパーに並んでいる農作物見極め素人」の私が感じたごく個人的な感想です。


日本の商品は見た目がいい

カナダの農作物のほうが見た目が不格好だと思います。言い換えると、日本では見た目の美しいものが求められています。

今を去ること28年前、カナダのスーパーに行って最初に思ったのは、「日本より野菜の形がふぞろいだ」でした。

最初は私も、オーガニック食品専門のスーパーではなく、一般的なスーパーで買い物していたので、そこそこ農薬を使っている作物を見ていましたが、「え? ここにあるタマネギ、みんな形が変だし、外側の皮が厚いし、日本じゃ売らないレベルなのでは?」と感じました。

私がいた頃の日本市場は、野菜や果物の形にこだわっていた印象です。

最近は、日本でも生産者が直接消費者に売るルートも増えているから事情が違うかもしれませんね。

カナダの量り売り文化

日本では、野菜も果物も何個かビニール袋に入れられて販売されていた記憶がありますが、カナダでは、量り売りするものが多いです。

2024年5月17日一般スーパーで撮影

プチトマトや小さいキュウリ、イチゴなど、袋や箱に入れられて販売されているものも、もちろんありますが、量り売りされているものもたくさんあります。

カナダの野菜のほうが大きい

ピーマンやタマネギは、日本のタマネギの1.5倍~2倍ぐらいある感じ。イチゴも大きく、パッケージの上のほうに大きなイチゴ、底のほうには小さなイチゴが詰められています。

キュウリは長く、ズッキーニ(日本で売っているかどうか忘れましたが)は幅も長さもあります。

42センチほどあるキュウリ(ノンオーガニック)

とは言え、すっかりこちらの野菜に慣れてしまったので、日本より「小さい」「大きい」とはあまり感じなくなりました。

カナダでは一般的ではない野菜

日本のスーパーにあって、カナダのスーパーにはない野菜もあります。まあ、あたりまえですよね。

ナス、ダイコンはあるにはありますが、値段が高いし、そんなに一般的な食品ではありません。

日本のようなカボチャはなく、カボチャを料理して食べる人もいません。

北米のカボチャは、パンプキンパイにするか、ハロウインのランターンにするぐらい。種(たね)は、スナックとしてナッツの棚で売られています。

Pumpkin seeds

昔、あるおばあさんが、カボチャの葉をフライにするとおいしいと言って、我が家の庭からカボチャの葉をもらっていったことがあります。そのとき、なぜか、夫がカボチャを作っていました。実際にカボチャを収穫した記憶はありません。

家でパンプキンパイを作る人も、フィリングはカボチャから作らず、フィリング用の缶詰を使います。

カボチャは栄養があり、おいしいので食べたいのですが、売っていないから食べることができません。

カナダで売っているサツマイモは日本のサツマイモと種類が違うので、ほくほくしておらず、あそこまで甘くありません。ただ、中華系のスーパーにあるサツマイモは日本のものとよく似ています。

中華系のスーパーには、私がふだん食べない野菜もいろいろとありますが、私は食に関して冒険心がないので、ふだん使わない野菜を買うことはまずありません。

以上が私の感じる農産物の違いです。ここから余談です。

余談1:インスタントラーメンについて

読者から、「日本とカナダの違い」をよく聞かれますが、カナダにいる時間が長く、日本のことがわからなくなってしまった私には、非常に答えにくい質問の1つです。

たとえば、少し前に「つぶやき」でインスタントラーメン(ヘルシーなタイプ)を紹介しましたが、そのとき、「インスタントラーメンの味は日本と同じですか?」と聞かれました。一応回答しましたが、質問者を満足させる回答ではなかったと思います。

ふだん、日本のインスタントラーメンを食べていないので、そもそも、日本で一般的だと考えられているラーメンの味がわかりません。

ここ15年ぐらいは、加工食品を食べないようにしているので、母がカップラーメンや袋入りラーメンを送ってくれても、全部娘にあげていました。

娘は、一時期、金ちゃんラーメンか、マルちゃんラーメンか忘れましたが、日本のインスタントラーメンが気に入っていたときがあったので、私はたまに母にリクエストしていました。

もともとラーメンをそんなに食べないので、実は醤油味、塩味の区別もよくわかっていません。醤油味は醤油の味がして、塩味は醤油が入っていなくて塩辛いんだろうと思う程度。

ラーメンが好きな人は、麺の太さがどう、ゆで具合がこう、スープのベースがどうしたこうしたといろいろ言いますが、私はそういうことはまったく考えずに60年以上生きてきました。

インスタントラーメンに対する私の評価は、「身体に悪いから食べないほうがいいもの」です。

カナダにも「サッポロ一番」や「出前一丁」など日本のラーメン(北米の市場用に生産されているものもあれば、輸入されたものもある)が売られていますが、買ったことはありません。

ラーメンの思い出と言えば、こちらの記事にも書いたマッギル氏の家に下宿していたとき、

韓国人留学生の男の子が、マッギル氏の奥さん(おばあさん)に渡したインスタントラーメンが、夕食に出たことがあります。

そのラーメンがすごくおいしかったので感激しました。

マッギル氏の家では、毎晩、ステーキに類したものを食べさせられてうんざりしていたので(金曜日だけ魚)、ただのインスタントラーメンでも、とてもおいしく感じたのでしょう。

一般に韓国のインスタントラーメンは、日本のラーメンより辛いと言われますが、そのラーメンは私でも大丈夫なスパイシー度でした。

韓国のやり方に習ったのかどうか知りませんが、おばあさんは、鍋ごとラーメンを食卓に出しました。

余談2:食べ物について

実は、私はお金のことを考えるのが苦痛なのと同じくらい、食べものにも興味がありません。料理も嫌いです。

「嫌いと言うな、苦手と言え」と、大昔、会社の先輩に、「お見合いの心得」として教えてもらいましたが、「嫌い」と言ったほうが実情に合っています。

何かを食べているとき、「おいしい!」「まずい!」「この味がどうしたこうした」といちいち反応しないタイプです。

会社員だったとき、グルメで旅行好きの同僚が買ってきたおみやげ(どこかの有名なシュークリームとか)を、何も言わず淡々と食べるので、ほかの同僚に、もっと反応を示すよう注意されたことがあります。

オーガニックがいい、残留農薬がどうしたこうした、甘いものは食べません、カフェイン取りません、加工食品避けてます、白い小麦粉の食品も食べません、などなどこだわりが強い人に見えるかもしれませんが、食べることが好きだからではなく、健康でいたいからです。

それと食べ物全般の値段が高いため、何も考えずに買って食べていると、遠からず破産するので、経済的な購入方法と食べ方については自分なりに頭のリソースを使って考えています。

そんな筆子が食べ物の記事を書いてみました。どうだったでしょうか? 楽しんでいただければ幸いです。

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