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カナダのベースメントに住んでいます。

現在、私が住んでいるのはBasement(ベースメント、半地下、地下室両方あり)です。以前の家でも、ベースメントに9年半、住みました。

日本には、ベースメントはないので、「それって、どんな感じ? 人、住めるの?」みたいに思っている人もいるかもしれません。

そこで、現在私が住んでいる家の仕様や、住み心地について紹介しますね。まだ1週間しか住んでいませんけど。

この記事は、後半は有料になっています。気付いたことがあったら、一番最後に付け加えていきますので、購入した方は、最後だけチェックしてください。


ベースメントとは?

カナダにベースメントがあるのは、寒い気候のせいです。その点については、かなり詳しく、私のブログ、「筆子ジャーナル」に書いているので、興味のある方は読んでください。
こちら⇒カナダ生活~日本の家とカナダの家の違い4つ。

ベースメントには私の知る限り2種類あります。1つは、上半分が地上に出ていて、下半分が地中のもの。そして、今私が住んでいるベースメントのようにほぼ地下室のもの。

「カナダ ベースメント」で検索をかけると、カナダに留学している人や、ワーキングホリデーで住んでいる人のブログがいくつか出てきます。

多くの人は、「ベースメントに住むのはおすすめしない。暗いし、寒いし、かびくさいし、虫が出る。貧乏人が住むひどいところ」と書いています。

確かに、この記述は、ベースメントの特徴を表しています。しかし、すべてのベースメントが、メインフロア(階上)より住み心地が悪いかというと、そうではありません。

虫ひとつとっても、メインフロアだって出ます。私の実家(名古屋市守山区。築57年ぐらいの平屋で、もちろんすべてメインフロア。もうすぐ取り壊す予定)では、よくムカデが出ました。

ゴキブリだってふつうにいました。蚊だってハエだってぶんぶん飛んでいたし、蜘蛛の巣だってありました。

別に家が古いから虫が出るわけではなく、ムカデはむしろ、昔のほうがよく出ました。

私は見たことがありませんが、実家の石垣にはヘビ(虫じゃありませんが)が住んでいると弟が言っていました。

弟は、私がヘビをすごく苦手なことを知っているので、「知らないほうがいいと思うから場所は教えない」と付け加えました。

Legal Basement Suite (合法的な地下室)

一口にベースメントといってもいろいろあります。

単に、ファーネスルーム(暖房器具が置いてあるスペース)だけがあって、人が住むのに適していないものや、床の処理が終わっていなくて、コンクリートがむき出しのところ(前の前の家のベースメントはそうだった)などもあります。

ファーネスの説明も、「筆子ジャーナル」の過去記事にあります⇒暖房を使わずに室内を暖かくする7つの方法

私が住んでいるのは、いわゆる legal basement suite (リーガルベースメンツスイート)またの名を secondary suite (セカンダリースイート)で、貸し出しても大丈夫なように、いくつかの条件をクリアした物件で、「合法」という登録が済ませてあるものです。

リーガスベースメントの条件は、州や市によって違いますが、私の住む市は

  • 天井の高さが1メートル95センチ以上

  • メインフロアとはべつに専用の入口がある(メインフロアを通らなくても、ベースメントに入れる)

  • 専用のキッチン、バスルーム(トイレ)、リビングエリアがある。

  • 火災探知機(スモークディテクター)がつけてある

  • 窓が少なくとも1つあり、十分な日光が入る

  • ベースメント独自に、室温の設定ができる(サームスタットを使って、好きなように室温を変えられる)

  • サウンドプルーフ(階上に住む人の生活音が、ベースメントに住んでいる人にダイレクトに聞こえてこない)

  • その他安全に住めるさまざまな配慮がしてある

こんなふうに、リーガルベースメントの条件を達成するのは、けっこうきびしいんです。

しかし、リーガルベースメントは、人に貸し出して家賃を取り、そのお金を住宅ローンの支払いの一部に当てることができます。

だから、ホームオーナー(家を持っている人)の多くは、費用と手間をかけてでも、リーガルベースメントのある物件を買うか、作るか、すでにある古いベースメントを人に貸しやすいベースメントに改築します。

長い目で見ればそのほうが得だからです。

リーガルベースメントじゃないベースメントは、in-law basement (インローベースメント 直訳:義理地下室。義理の両親のための地下室)などと呼ばれ、一般に、親戚(年老いた両親や、とっくに家を出てもいい成人した子ども)を住まわせるために使われるので、インローです。

インローベースメントでも、条件をクリアすれば、他人に貸すことができます。実際、私が以前住んでいた家は、サーモスタットで室温を調節すると、メインフロアも同じように室温があがったり、さがったりしたので、インローでした。

私のベースメントの設備

5月1日に入居した私の家の仕様のあらましは以下です。

  • 広さは650スクエアフィート(およそ60平方メートル)。狭いといえば、狭いですが、私には十分です。

  • 2023年の建築(私がこのベースメントの初めてのテナント。家主のカヴィも、私より少し前に入居した様子)。

    カヴィは推定年齢30歳ちょっとのインド系カナダ人です。私の娘と同じ外国人アクセントのない英語を話すので、カナダで生まれたと思われます。

  • 部屋は3つ。一番奥(東)が寝室(居室、狭いですが、私には十分)まんなかがキッチン、その隣(西)がリビングエリア。

    リビングエリアのはし1メートルのところが、28センチほどせり出しているので、ここにスタンディングデスクとパソコン置いて仕事エリアにしています(アイキャッチ画像参照)。

  • 窓はふたつ。寝室とリビングエリア(パソコンデスクのすぐとなり)にあり、よく光が入るため、この2つの部屋は昼間とても明るく、ライトをつける必要はない。

    むしろ、仕事エリアは、午後は西日が入ってまぶしいので、シェードを半分ぐらい下げている。まんなかのキッチンはいつも暗いから、使うときは電気をつけます。

  • フルバスルーム(別名、4ピースバスルーム。バスルームに、シンク、トイレ、シャワー、バスタブの4つがある。

    カナダ人は、日本人のようにはお風呂に入らないので、シャワーだけのバスルームも多いです。

  • サーモスタットで好きなように温度を調節できる(いちいち変えるのが面倒なので、今のところ、1日中、摂氏19.5度にしています。)

  • 専用の入口(家のサイドにドアあり)を入り、階段を11段降りて、12段目が、私のsuiteの床。

    この階段は、踏み台昇降運動に最適。10段以上あるので、上り下りの運動もするつもりです。忙しいからまだやっていませんが。

  • 専用の洗濯機、乾燥機がある。

  • 床はPVCと呼ばれる塩ビ系フローリング(とは言え、私には、本物の木と区別がつかない。この家に入ると木の匂いがします。新築だから、ドアや、キッチンのキャビネットに使われている木材の匂いがするのでしょう)。

  • すでにfibre internet (ファイバーインターネット、光回線)がメインフロア(カヴィの家)にひかれており、寝室かリビングのどちらかにルーター(モデム?)を設置可能な状態でした。

    ブロガーである私は、ネットは、通信速度が速い(理論上は)fibre internetにしようと思っていましたが、建物の構造や場所によっては、使用できませんし、めんどくさい工事が必要です。

    だから、この家を見に来たとき、「インターネットの工事をしてもいいですか?」とカヴィに聞いたんです。

    すると彼に、「この家は、fibre intrenetのみです。僕が使っているから」と言われ、好都合でした。

    とは言え、実際に私の部屋でネットを使えるようになるまで、テクニシャンは1時間半ほど、工事をしていました。工事が完了しても、電話会社で何かしなければいけなかったらしく、開通するまで30分待ちました。

    賃貸物件によっては、自分の部屋に、洗濯機や乾燥機がなく、共用のところがあります。その分、家賃は安くなりますが、使うのに1回、1ドル50セント(娘の友人の場合)ほどかかります。

    たとえ、家賃が高くなっても、私は洗濯機を共用するのはいやでした。

    いちいち部屋の外に洗濯ものを持っていくのも、コインを入れるのも面倒ですが、好きなタイミングで洗濯できないし、洗濯機に誰がどんな洗濯ものを入れるかわからないのがものすごくいやです。

    洗濯機の中ってけっこう汚れていますよね? 黒カビの胞子がついたカーテンや衣類を誰かが洗濯機にほうりこんだら、私の服にもその胞子が付着するはず。

    それと、冬はすごく寒いので、洗濯しに、部屋の外に出るのもぞっとしません。洗濯機は、室内にあるから、それなりに暖かいとは思いますが。

    私の娘の友達は、シングルマザーで、3歳ぐらいの子どもがいます。

    そのせいかどうか、すごく洗濯をするらしく、「1回1ドル50セントでも、どんどんお金が出ていく」と娘は言っていました。洗濯機だけでなく、乾燥機の使用も、1回1ドル50セントですから。

賃貸物件には、洗濯機・乾燥機だけでなく、キッチンやシャワーを共用する物件もあります(シェアハウスはそうなる)。

現在、私が住んでいるところは、誰とも何も共用しなくてすむので、自由です。

そもそも、元夫に、行動を制限されるのが嫌で別れたようなものですから(別れた理由はほかにもたくさんあります)、引っ越してまで自由を制限されるつもりはありませんでした。

家賃は高いです。いくらかと言うと、

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