組織もチームも個人も、みなベクトルを持っています。そのベクトルは、同じ方向を見ていますか?[チーム編 #27]
目標には、はじめからチームとしての成果を組み込んでおかなければならない。それらの目標は、常に組織全体の目標から引き出したものでなければならない。
『マネジメント〔エッセンシャル版〕』 Part2 マネジメントの方法
第5章 マネジャー p139より
【チーム編】chapter3でお借りしているwataridori225さんの見出し画像に注目です!!
今回の引用部分にピッタリかも!? と思ってワクワクしています( *´艸`)
社会において人が集まっているとき、左側の白い矢印の集合のように、人それぞれのやりたいこと・できることは様々な強さで様々な方向を向いています。
これだと、この人の集まりを組織という道具を使って一方向に強く進んでいくことができません。
組織として、ピンク色の太い一本矢印のように「一丸となって目的に到達しよう」という強いメッセージを出せたならば、きっとその想いに賛同した人たちが、組織に集い、赤い矢印のように皆が同じ方向を向き、誰に貢献すべきかを意識し、成果に集中し、自らの強みを目いっぱい発揮してくれることでしょう。
組織の中のチームにおいても、同じことが言えます。
組織全体の目標を達成するために、われわれチームとして何ができるかを模索し、チームの目標とする必要があるのです。
チームとしての目標を達成するために、チームメンバーがそれぞれ何ができるかを模索し、自らの目標とする必要があります。
社会、組織、チーム、個人は入れ子の関係です。
どこかで誰かがそっぽを向いてしまえば、その目標達成は大きく遠ざかります。
『サーバントリーダーシップ』 (ロバート・K.グリーンリーフ 著 / 金井寿宏 監訳 英治出版)をご存じですか?
「「サーバント」――つまり「奉仕」こそがリーダーシップの本質だと、著者グリーンリーフは説く。」(紹介HP引用)
オーディオブックから、この本の内容に触れていたので、書籍で手に入れたときの分厚さ(576ページ)に驚きましたが、優しい語り口で、すーっと入ってくるので、おススメですよ(*'ω'*)
チームメンバーのために自分は何ができるか、チームメンバーの行動をより深化させるために何が必要か、目標を達成するために何ができるかを模索するリーダー像について書かれている、とわたしは読んでいます。
今回の東京オリンピックにおいて、新しいリーダー像を体現されている方が多かった印象があります。
チームとして、目標に向けて邁進するために、チームメンバーの言葉をどうやって引き出すかに集中されていた方が多かった気がします。
これまでは、背中を見せ仲間を引っ張り上げる、力強い言葉で引導する、カリスマ性がある、そんな人がリーダーになるものだ、という慣習・思い込みがあったように思います。
それだと、わたしには無理……という空気が満ちてしまい、次のリーダーは育ちにくい気がします。
今回、人の想い・言葉を引き出すリーダーたちに引き上げられ育てられた若い選手は、きっとリーダーとなったとき、同じように後輩の想い・言葉を引き出しながら、向かうべき方向を一緒に目指すリーダーになってくれるのでしょう。
リーダーが、チームメンバーはどう感じどうしたいと思っているのだろう、と感じながら、一緒に向上していくチームは、リーダー含め誰もが伸び伸びと成長していくんだと思うのです。
そんなチームが社会にあふれたならば、世の中はきっと温かいですよね。
社会において解決したい問題の中から、自らの強みをもって解決できる問題を選択し、その想いに賛同し組織の活動に参画してくれる人を集め、全員で目指す方向に一丸となって進む、という姿は、組織のあるべき姿ではないでしょうか。
個人で進みたい方向に進みたいがその組織の目指す方向と異なる、という状況があるのであれば、その組織を去るときです。
組織は社会のための存在です。
組織が達成すべき目標に到達することを妨げる行為は、必要ありません。
あなたの組織の目標は何ですか?
あなたのチームの目標は何ですか?
あなた個人の目標は何ですか?
それらはすべて同じ方向を向いていますか?
『実践するドラッカー【チーム編】』
chapter3 目標を掲げるー組織と個人のベクトルを合わせる p78
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
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