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積木蔵 ふぶき
2022年6月11日 01:51
やまさとは ふゆそさみしさ まさりける 人目も草も かれぬとおもへは 【ことハ (ことは)】 名詞 固有名詞 人名 日本人名 日本人の女の子 18歳 京都市在住 大学生 国文科一回生 【彩矢(あや)】 名詞 固有名詞 人名 日本人名 日本人の女の子 17歳 京都市在住 大学生 国文科一回生ことハの彩矢 【ことハ】+【の】+【彩矢】 【の】助詞 格助詞 連体格をあらわ
2022年6月11日 01:50
木曜日、彼女はおおきな弦楽器のケースを肩にかけて授業に来ていた。新入生の第一外国語の席順はA、B、C順で、彼女はわたしのとなりだった。 あたらしい生活がはじまり、その生活の舞台で知りあいが誰もいない不安や、そのいっぽう、あたらしい出会いへの期待を懐いているものどうし、彼女からか、わたしからか、どちらともなく声をかけて、すぐにわたしたちは仲良くなった。……いいえ、最初に言葉をかけたのはきっと、
時がとまって、ふたりは巌のようにかたまっていた。 荒波がくだけちっても、びくともせず、ただそこにじっと動かない、永遠の巌そのもののような長い時間をすごしたようにおもった。でも、こちらの世界では、人びとが暮らすこの宇宙では、ほんの三分とたっていないらしかった。 どこかからかすかにバイオリンを演奏する音がきこえてきた。 彼女の指がひくりとして、離れていこうとする気配を感じとったわたしは、指をか