2022年最後のご挨拶

今年は、30代スタート、事務所に入ってお芝居の勉強を始めて10年と、2つの意味で節目の年でした。

そして、ウルトラマンダイナや仮面ライダー龍騎、KinKi Kidsさんなど、子供の頃に夢をもらった作品やアーティストさんがたくさんアニバーサリーイヤーを迎えた年で、
もっと立派になって、一緒にお祝いしたかったなぁ…
という気持ちもあり、年明けから、今まで以上に不安や焦り、劣等感でいっぱいでした。

しかし、びっくりするくらいご縁に恵まれ、個人的に最多の12個、お仕事させていただきました。

その中で、憧れが叶ったり、恩師達が作る作品に参加させていただいたり、撮影を通して子供の頃から全然できなかった旅ができたり、新しい出会いがあったり、いいなぁと思っていたシリーズの準主役をオーディションで掴みとったり…

この30年の人生を振り返ってみても、まずお芝居を始める10年前まで、親族の揉め事で家庭崩壊し、僕に非はないのに長男だからというだけで責任を押し付けられそうになったり、いろいろありました。
そしてこの10年間も、
唯一味方になってくれた母と姉に力を借りながら、
働いてお金を貯めて家庭のゴタゴタから抜け出し、事務所に入りお芝居を始めて、何とか駆け出すチャンスを掴み、

でも僕の人生を何も知らない人から、何でこんな奴がと妬まれ卑怯な手で排除されそうになったり、
感謝し尊敬しこの人に活躍を観てもらえたらと思っていた人から、いじめでは?という扱いをされ、でも向こうは気にもとめてないから、こちらが距離を置くと、何でそんなそっけないの?と真顔で言ってきたり…今でも毎日、朝起きた瞬間から嫌な記憶との戦いです。

他にも撮影とバイトとの両立がうまく行かず、貯金も底をつき、穴の空いた服や靴で生活したり、
地方ロケ中に空き巣に入られたり、
焦りや劣等感で悩みすぎて体調崩してしまったり…

その中でドラマ、映画、CMで何度も役をいただき、
それらを通して細やかな夢を少しずつ叶え…

世界の片隅の、さらに片隅ので起こった些細なことにすぎないけど、我ながらよく頑張ったと思います…思っていいでしょうか?

悔いがあるとすれば、
子供の頃に夢をもらった俳優さんが、お会いできないまま逝ってしまわれたこと。
実は数年前、僕が主要キャストを務めさせていただいた映画を支援してくださり、舞台挨拶にゲスト出演してくださり、お会いできるチャンスがあったんです。
でもその撮影時、僕の未熟さで現場の人達にたくさんご心配ご迷惑をおかけし、だから今の僕にはお会いする資格がないと思い、遠慮させていただきました。
近い将来必ずと思っていたのですが、まさか永遠にお会いできなくなるなんて…

この後悔は一生消えないと思います。
今後の活動を通し、乗り越えられたらと思います。

この30年、活動開始10年、そして今年お世話になった全ての皆様、本当にありがとうございました。
2023年も、どうかよろしくお願いいたします。

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