水彩画研究ノート【水彩紙に線をトレース方法 その2】
こんにちは!風夜です。本日の水彩画研究ノート、前回に引き続き、トレースについて記述します。
▶水彩紙に線をトレースする方法 その1
1.自作 転写シート(おすすめ)
水彩紙に線をトレースするのに、最もおすすめな方法なのが自作転写シートを使った方法です。こちらの方法はいつもお世話になっている、はるさき水彩画教室で習いました。私はいつもこの方法です。
文字や絵を転写する際に使う【カーボン紙】ってありますよね?それを自分で作ることができるのです。
こちらが私が使っている、自作転写シートです。
作り方は簡単です。
1.作り方 トレーシングペーパーを用意
お好きなサイズで作ってOK。できれば良く使う水彩紙と同等か、それより少し大きいサイズが使い勝手が良いです。イメージ的にはA4~B4くらい。
2.片面に鉛筆を塗る
濃い鉛筆を使って、シャカシャカと満遍なく片面を塗って下さい。
3.ティッシュで馴染ませる
ティッシュを使って鉛筆線を馴染ませます。鉛筆線の隙間が埋まって濃さが均一になります。
4.完成
こんな感じで真っ黒になれば完成です。
破れるまで何度も使えます。これさえあれば、毎回トレーシングペーパーやコピー用紙の裏面に鉛筆を塗る必要がありません。
5.使い方
使い方はいたってシンプル。前回の記事、2.コピー用紙と同様、トレースしたい画像のコピー用紙を用意します。そして水彩紙にマスキングテープで固定。そのコピー用紙と水彩紙の間に、転写シートを挟めます。
※鉛筆が塗ってある方を下に(水彩紙に当たるように)して下さい。
ぜひ試してみてください♪
2.プリンタ
ちまちまトレースなんかやってられない!!!という人には、プリンタを使って水彩紙に線だけプリントアウトする方法もあります。
1.プリントアウト作品例
これは一度漫画用紙に下書きしたもの。それをスキャナーでPCに取り込みアプリで濃度など補正。
その後、水彩紙に線をプリントアウトして着色します。
水彩画は一発勝負。万が一失敗した時のリスクや手間を考えると、線だけプリントアウトするのもひとつの手段です。
そもそも、線をトレースしちゃいけない、アナログ絵にデジタル機器を使っちゃいけない、そういうのはズルい!なんてルールはどこにもないので、自分に合った方法を選ぶのが一番良いのではないでしょうか。
線の一部分だけでもプリントアウトしておくと、色を変えて描くことも簡単です。
2.プリントアウトのデメリット
プリントアウトすれば楽ちん!早速そうしよう!と思った皆様。…本当にすみません。実は簡単なようで簡単ではないのです…。
家庭用のプリンタの殆どは染料インク。そう、染料インクは水に弱いという弱点があります。ですので、水彩紙にプリントアウトできたとしても、水分量によっては滲んでしまう可能性があります。
私は耐水性のある顔料インクのプリンタや、レーザープリンタが使える環境にあるので問題ありませんが、もしお使いのプリンタのインクがすべて染料インクの場合は一度テストしてみて下さい。
あと水彩紙は普通紙に比べて、給紙されにくいです(涙)!
スカッ、スカッとローラーが紙をキャッチしてくれないことがあります。表面に凹凸があるから掴みやすそうなものなのに…
当たり前だけど厚みのあるブロック紙には印刷できませんから、紙が波打たないようにマステで固定して着色して下さい。
以上、水彩紙に線をトレース方法でした。長くなりそうなので記載できなかった内容は後日補足記事にて掲載致します✨
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