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拒絶と懇願

 

珍しく食欲よりも眠気が勝る日だった。洗濯物さえ干してしまえば夕飯はもういいかな、そういう時に限って、ジャンクコールが鳴り響く。執拗に迫るそれは、いつかの怯えたきみに似て、ひとつの答えを導き出さない限り、終わりが来ない。視界の揺れが、地面ではなく自分自身だと気付くのは、まだ先の話。

 

2:55pm

 

本当に、鈍いんだからさ、きみは
自分のことになると。



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