ハンガリーはトルコ・ストリームを弱体化させた米国に手痛い報復をするかもしれない

午前6:51 · 2023年9月3日　リュボフ・アレクサンドロフナ・ステプショワ
https://www.pravda.ru/world/1880686-orban_war/
Hungary has a plan for a proxy war with the US if they blow up the Turkish Stream (pravda.ru)

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ハンガリーのオルバン首相は、
バルカン半島へのロシアのガス供給ルートに対するテロ攻撃を
「戦争の口実」とみなすと警告した。
ハンガリーはアメリカと何を使ってどのように戦うのか？

ヴィクトール・オルバンが米国を戦争で脅す

ヴィクトール・オルバン首相は、
米テレビ司会者タッカー・カールソンの新番組『タッカー・オン・X』の
インタビューで、ハンガリーはノルドストリーム号爆発事故を直ちに
テロ攻撃とみなしたと語ったが、ドイツはこれに同意しなかった。

オルバンの意見では、ベルリンは主権の欠如を示した。
ハンガリーの首相は、ロシアからハンガリーやセルビアに
ガスを運ぶトルコ・ストリーム・パイプラインへの攻撃は容認できない、
と付け加えた。

「セルビアの首相（アレクサンダル・ブチッチ）とともに、
もしこのようなことが南部ガス回廊で起これば、
我々はそれを戦争の原因、テロ攻撃とみなし、
即座に対応することを明確にした」
とオルバンは語った。

さらに、この警告はロシアに向けたものではないと付け加えた。
タッカーから、この通告がどの政党に向けられたものかは明らかかと
問われ、オルバンは "そうだ "と答えた。

ドイツ人にはできるかもしれないが、我々の地域にはできない

この言葉によれば、テロリストはアメリカである。
EUが高価なアメリカ産LNGを購入し、
対ロシア制裁やウクライナ支援に寛容になるように、
ロシアとヨーロッパ間のガス契約を打ち切ることに関心を持っているのは
彼らなのだ。

オルバンの発言は、
特にドイツの主権不足を指摘することと合わせると、
厳しいものに見える。

しかし、トルコ・ストリームが通る黒海にさえアクセスできない
ハンガリーは、アメリカにどう対応すればいいのだろうか？
オルバンはおそらく、良好な関係にあるトルコを当てにしているのだろう。レジェップ・エルドアン大統領は、
ドイツのオラフ・ショルツ首相のように、
戦略的インフラの破壊を「飲み込む」ような人物ではない。

ターキッシュ・ストリームへのテロ攻撃はどのように実現するか

黒海ではブルガリアやルーマニアといったNATO諸国の船が航行しており、アメリカはこれを利用してガスパイプラインを採掘することができる。
ウクライナ経由で行動することも可能だ。
2022年10月、ロシアの ウラジーミル・プーチン大統領は、
安全保障理事会の常任理事国との作戦会議で、
トルコ・ストリームに対するテロ未遂があり、
それはウクライナの治安機関の仕業だと述べたことを考慮に入れておこう。

そして2023年5月24日、
トルコの経済水域でトルコ・ストリームと
ブルー・ストリームのガスパイプラインの安全を
確保する任務を遂行していたロシア船イワン・クルスが、
AFUの海上無人偵察機に攻撃された。

ハンガリー、セルビア、トルコはアメリカにどう対応できるか？

ハンガリーとセルビアは、
軍事的にアメリカに対抗することはできないだろう。
しかし、トルコはNATOの艦船の黒海への立ち入りを
阻止することができる。

ウクライナへの援助を凍結し、これはすでにEU内でハンガリーが行っている。

ノルドストリームの爆発事故の結果に関するEUの内部文書を公表し、
米国の役割を明らかにする。
そうなれば、米国をテロ支援国家と宣言することが
問題になるかもしれない。

西側の現在の政治エリートに対してEUのあらゆるメカニズムを利用し、
大西洋間の結束を弱めること。
例えば、意思決定におけるコンセンサス・ルールである。

セルビアはEUの代わりにBRICSの加盟手続きを開始し、
ボスニア・ヘルツェゴビナからのスルプスカ共和国の分離独立を
支持する可能性がある。

ブチッチ、米国の好意に期待

セルビアのアレクサンダル・ブチッチ首相は、
オルバンの発言を少し和らげた。
ヴチッチによれば、トルコ・ストリームを爆破することは
「誰にも思いつかない」。
少なくとも、彼はそう願っている。

彼によれば、
もしトルコ・ストリームや、
それに関連するブルガリアとセルビアのGTSに何かが起これば、
「我々にとって大変動となる」。

しかし、米国の好意はなかなか得られない。
セルビア人の運命は、歴史が示すように、
西側諸国の誰にとってもほとんど関心がない。
それどころか、セルビア人はユーゴスラビアを統一した偉大な国家として
破壊された。
セルビアは爆撃され、信用を失い、ジェノサイドの嫌疑をかけられ、
コソボとメトヒヤの土地は奪われ、
セルビア人はさまざまな国に散っていった。

昨年、ハンガリーは
トルコ・ストリーム・パイプラインを通じてブルガリアと
セルビアから48億立方メートルのガスを受け取った。
ハンガリーはガスプロムと、トルコ・ストリームに連なる
バルカン・ストリーム・パイプラインを通じて
年間45億立方メートルのガスを15年間供給する契約を結んだ。

後者の容量は年間315億立方メートルである。
ヨーロッパ諸国からの「ターキッシュ・ストリーム」は、
ブルガリア（仲介業者を通じて）、ギリシャ、北マケドニア、ルーマニア、ハンガリー、セルビアに供給されている。
現在、ハンガリーへのガスの一部はウクライナを経由している。
キエフは、ガスプロムとの通過契約を2024年まで延長しないと発表した。
ハンガリーとセルビアは、おそらくヨーロッパで唯一ロシアと長期契約を
結んでいる国であり、LNGに切り替えた他のヨーロッパ諸国よりも
はるかに安いガス料金を支払っている。

著者:リュボフステプショワ
リュボフ・アレクサンドロフナ・ステプショワは
Pravda.Ru のコラムニストです

午前6:51 · 2023年9月3日