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お金が貯められない人は何がいけないのか?

老後2000万円問題、終身雇用の撤廃、将来に向けて頑張っている社会人にとっては不安になるようなニュースがここ何年も続いている。

一方、日本の平均年収は右肩下がりなのに対し、しっかりとした貯えをしている若者も最近は良く見かける。
クレディセゾンの調べでは20代の平均貯蓄額は約113万円。
ちなみに20代【20~24歳】の平均年収はおよそ264万円。
そう考えるとおよそ年収の半分を貯蓄できていることになる。
113万円という金額自体を多いと取るか少ないと取るかは人によってさまざまだろうが、個人的にはよく頑張っているのではないかと思う。

もちろんこれはあくまで平均であり年収が高ければ平均貯蓄額も増えていくのだが、高収入だからといってみんながみんな貯蓄をしっかりできているわけではない。
逆もまた叱り、年収が低いからといって貯蓄が出来ていないかといったら今はそうでもないのだ。

貯蓄できる人とできない人にはわかりやすく差があることが多い。
それは給与が入った時点で貯蓄をするか、給与前の余りを貯蓄に回そうとするかという考え方の違いである。

生き物とは本来、我慢や自制といったものをするのが苦手だ。
それは人間だからといって変わらない。
そして、生き物は生存本能的な理由から利益を得る事よりも損をする事のほうが強く印象に残りやすくなっている。

つまり、お金を得たという喜びより、お金を失ったときの感情のほうが強く印象に残るわけだ。
ちなみに心理学では痛み【損失など】は快楽【得や喜び】の感情と比べ5倍の力があると言われている。

貯蓄が上手い人は大体、給与が入ったと同時に口座から一定金額が預金口座に自動送金される設定になっていることが多い。

こうすることで、自分が使える元々のお金は○○であると自分自身に思い込ませることが出来るようになるからである。

給与前の余ったお金を貯蓄に回そうと考えると、今手元にある本来使えるはずだったお金を手放さなければいけないような感覚になってしまうことが多い。

元々、前者と後者同じ金額を給与として貰い、同じ金額を貯蓄に回したとしてもそういった心理的な理由から後者のほうが精神的負担が大きくなってしまうのだ。

また、手元にあると【使っても大丈夫】と勝手に考えてしまい、気づいたら無くなっているということも多いだろう。

お金を貯めるために必要なのはいくら稼ぐかではなく、無駄遣いをいかに無くすかのほうが遥かに大切であるという人もいる。
まさにその通りだろう。

基本的に年収800万円を超えると幸福度の上昇は緩やかになると言われている。
年収800万円あれば日常生活に我慢することなく生活できるようになるからだそうだ。
言い換えれば年収800万円を超えて貯蓄が出来ないのであればその人はかなりの無駄遣いをしているということになる。

田舎へ行けばたとえ年収が半分になってもある程度余裕のある生活が出来るだろう。

それでも、都会で暮らすのと田舎で暮らすのでは何もかもが大きく異なる。
大切なのはあなたはこれからどんな暮らしをしていきたいか?
そのためにはいくら貯める必要があるのか?
その金額を貯めるためにいくら?どんな方法で?どれだけの期間貯蓄しなければいけないかをはっきりさせることである。

田舎暮らしで静かに暮らしたいのに2億も3億も資金を作る必要はないし、都会で暮らしたいのなら5000万円程度で満足していては全く意味がないだろう。

やはりお金を貯めるために必要なのは何よりもまず将来どんな生き方をしたいかを明確にする事。
そのためにはいくらの貯蓄が必要かよく考える事。
最後にそれが現実可能かをよく考えそれに向けてどのようにいくらほどのお金をどれだけの期間、貯蓄に回すかを明確にすることである。

ただ、今の生活を苦しめてまで無理に貯蓄をする必要はない。
今の生活と将来に対する備えをしっかりと考え無理のない金額で、しかし確実に準備していきましょう。



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