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起業前にやっておいてよかったこと

フルスタックマーケティング株式会社の代表取締役CEO・清水優志(@fsm_shimizu)です。
企業のマーケティング活動を支援しています。

登記申請も終わり、晴れて7月26日に創業しました。この機会に「起業前にやっておいてよかったこと」をまとめてみました。


起業前にやっておいてよかったこと ①企業ロゴの制作

創業時には事務手続きにお金がかかったり、資本金を確保しておかなきゃいけなかったりで「必要なものを必要なだけ揃える」マインドになりがちです。

特にデザインまわりの準備に関しては「これはまだ早いだろう」「後で整えればいいや」と思ってしまうのが普通ではないでしょうか。

僕も基本的にはそう思っているのですが、ロゴは付き合いが長く信頼しているデザイナーさんに早めに発注しておき、創業日の2週間前くらいには納品していただきました。

ロゴを早めに用意しておいたことのメリットはたくさんあるのですが、まとめると以下の3つです。

  • 企業としての方向性が明確になる

  • クリエイティブのトンマナを整えやすくなる

  • 対外的な信用が生まれる

企業としての方向性が明確になる

まともなデザイナーさんであれば、ロゴ制作にあたって「どんな事業活動を予定しているか」「どんなミッションを達成していきたいか」「どんな価値観を持っているか」など、細かくヒアリングしてくれます。

企業ロゴは企業のシンボルであり、創業者の想いの具現化でもあります。
したがって、上のような問答を通じて創業者の思想や思考をデザイナーが深く理解し、企業を体現するようなグラフィックに落とし込んでいくのです。

この過程を通じて、改めて「何をするか」「どうやるか」「どんなふうに見られたいか」など、自分の考えを整理することができました

特に弊社の事業内容である「マーケティング支援」というのは無形商材なので、向かう先を明確にしておかないとブレブレな経営になってしまうものです。
そういう事態を回避しやすくなったのは、ロゴのおかげもあると思っています。

クリエイティブのトンマナを整えやすくなる

僕は一応「フルスタックマーケター」(マーケティング文脈でデザインもデータも簡単なエンジニアリングもやる人)を名乗っているので、デザインも自分でやります。

まずはSTUDIOというノーコードのWebサイト制作ツールを使って、コーポレートサイトを作りました。

Webサイトを作るにあたり、ブランドカラーやオブジェクトの形状、イメージフォトの雰囲気、モーションの付け方など、細かいデザイン要素をいろいろ整理しながら、全体のトンマナが崩れないように調整していきます。

このとき、「ロゴ」というシンボルが存在してくれることにより、常にロゴの生まれたストーリーやロゴ自体のトンマナに立ち返ることができ、意思決定がスムーズになります

結果的に、クリエイティブのトンマナを整えやすくなりました。

対外的な信用が生まれる

営業するときや、パートナーを探すときに「ロゴなんてあってもなくても変わらんやろ」と思いますよね?僕もそう思っていました。
でも、実際に起業していろんな人と喋るにあたり、ロゴが見せられるか否かで「こっちの自信」が大きく変わる気がしました。

ロゴがないと「まだなんもないんですけどね…トホホ」みたいなテンションでお話せざるを得ないんですけど、ロゴがあるだけで「うち、こういう会社でして…ウフフ」って感じで、ちょっと前のめりになれます(個人の感想です)。

企業活動って、基本的には「信用」の上に成り立ってますよね。
資本金はいくらか?従業員は何人か?本社はどこか?とか、全部「信用」を作るためのものなんですよね。で、信用があるほどに営業活動がしやすくなる。

ロゴもそういう「信用」をつくるためのひとつの道具だなと痛感しました。ちょっと無理してでも、早めに作っておくことをおすすめします。

起業前にやっておいてよかったこと ②資料ひながたの制作

またまたデザイン系の話で恐縮なのですが、資料ひながたは本当に便利です。

上のような、PowerPoint形式のスライド資料のひながたです。
ダミーテキストを入れておいて、使うときにテキスト部分を差し替えて、デザインをちょっとだけ調整します。

対外的な信用が生まれる

「起業したてで資料のデザインなんかに凝る必要ないだろ!」という声が聞こえてきそうですが、これもロゴと一緒で、見た目をちゃんとしておくことで「信用」をつくることができると思っています。

図解・構造化で話の主導権を握れる

図解や構造化といったスキルを持っていると、それが苦手な人とお話するときは特に、非常に有利に働くことが多いです。

「この全体像の中だと、今回の施策ってここじゃないですか」とか「こういう構造なので、これをやるべきなんですよ」みたいに、こちらのスタンスを明確にしてお話できるので、提案がスムーズなんですよね。
しかも、話の主導権を握ることができるので、創業期の会社で交渉力が弱い状態のときにはより強力な武器になります

図解や構造化のためのデザインスキルを身につけるのには時間がかかりますが、先にひながたを用意しておいて、そこにテキストを入れていくだけなら簡単ですよね。

「良い説明」を考える助けになる

人に自分の事業を説明するのってけっこう難しいです。
特にマーケティングみたいな無形商材の場合は。

なので、人類共通の言語である「デザイン」に頼ることで、言葉での説明コストを下げることができます

もちろん中身の伴わない説明になってしまっては本末転倒ですが…
例えば、以下のように「BEFORE」「AFTER」的な見せ方をするとちょっとわかりやすかったりしますよね。

また、提案資料を作るときに「このスライドを使うとこういう説明の仕方ができそうだな」みたいな、デザイン先行の思考ができて、発想の幅が広がるみたいなメリットもあったりします。

起業前にやっておいてよかったこと ③いろんなツールに触れておく

起業すると、0から自分で会社のITインフラを用意しなければなりません。
(もちろん、そういうの得意な共同創業者・COOとかいれば別です)

僕はITツールにはわりと詳しいほうですが、例えば以下のような疑問にぶつかりまくりました。

  • 独自ドメインってどこで取ればいいんだ?

  • WebサイトはSTUDIOで作るけど、独自ドメイン接続をするならレンタルサーバー契約は必要なのか?

  • Slackってどうやって開設すればいいんだ?(招待してもらったことはあるけど、自分で立ち上げたことはない)

  • Google WorkspaceのDNS設定の方法が2023年5月から変更になってるけど、新しい設定方法について解説している人が誰もいないな?(公式ドキュメントがわかりづらい)

とにかく小さな壁が山ほどあって、一個乗り越えると次の壁が見つかります。
フリーランスになるときも似たようなものでしたが、起業ではその壁の数が2倍くらいに増える印象です。

普段からいろんなITツールに触れておくと「なんとなくこうだろ」「たぶんこっちでOK」みたいな肌感で解決できたりすることもあるので、できる限り積極的に、いろんなツールに触れておくとよいと思います。

(まとめ)起業は「経験値を積んでいくゲーム」

起業前にやっておいてよかったことをまとめてみました。

改めて、起業というのは「経験値を積んでいくゲーム」だなと思いました。人生もそうだし、会社員もフリーランスもそうなんですけどね。

そして、この記事で僕に興味を持ってくださった方!
自己紹介noteも書いております。ぜひ読んでください。

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最近、会社を設立しました。
一緒に働いてくれる人、仕事をくれる企業、探しています。もし僕に興味を持ってもらえたら、Webサイトからご連絡ください!

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