北米 資金調達 2019年2月1週
北米を中心とした資金調達状況を日々調べつぶやいております。(@mita_haru_hana)
今週の最も大きな調達をしたのは自動運転技術を開発するAurora。Sequoiaリードの元、AmazonなどからシリーズBで530M調達しています。Wiredの記事がとてもわかりやすいですね。
2月１週目はBain Capital Venturesの調達が複数ありました。
その中でも自動運転トラックを開発するIkeが面白そうでしたので簡単に概要を記載します。
1. 自動運転トラックを開発するIkeシリーズA 52M調達
調達概要
企業名：Ike
拠点：サンフランシスコ
設立：2018年
創業者：Alden Woodrow, Jur van den Berg, Nancy Sun
調達ラウンド：シリーズA
調達額：$52million
投資家：Bain Capital Ventures (リードインベスター)、Redpoint、Basis Set Ventures, Fontinails Partnersなど
サイト：https://www.ikerobotics.com/
Ike社によると北米でトラックの自動運転が求められる背景・問題は4点あります。
1.ドライバー不足 (ドライバー不足でドライバーの給与が15%上昇)
2.新たなレギュレーションELDデバイス設置の義務付け
(ELD=electronic logging device)
3.事故率の上昇(2009年と比較し2016年の事故率28％上昇)
4.ECの台頭
Ike社は上記問題を自動運転で解決しようとしています。解決に向けハード、ソフト問わず様々なジャンルのメンバーを募集しています。
創業メンバー
CEOのAlden WoodrowはGoogle出身で自動運転の開発に携わり、CTOのJur van den Berg は、Apple, Otto, Uberを経てIkeを創立しています。
Nuroとのパートナーシップ
自動運転の技術開発では様々な企業がパートナーシップを組んでいます。
WaymoはAvisやFiatとLyftはAptivとトヨタはUberと提携。Ikeも2018年設立とまもない会社でありながら、Waymo出身者が創立しているNuroと提携しています。
Nuroは昨年宅配専用車の公開し話題になった自動運転スタートアップですね。
NuroはIkeとの提携に伴い自動運転に使うソフトウェアなどを提供しています。そして技術提供の代わりにNuroはIkeの一部株式を取得しました。詳細はNuroのBlogにあります。
1月末は自動運転向けの保険スタートアップAvinewの調達があるなど熱い領域ですね。
2. Bain Capital Ventures その他の投資先
Ikeの他にBain Capital Venturesの投資は3件ほど確認できました。
・**Perksy ミレニアム世代向けアンケート **
Forebes U30に選ばれたNadiaが創業。
ミレニアム世代がアンケートに答えやすいようアンケート調査にゲーム要素を盛り込み高い回答率を得ているようです。Forbes Japanの記事がわかりやすいですね。
・Fourkites 物流車両管理
・ImageMoverMD 医療画像ワークフローシステム
**３.その他調達
**
その他にも面白い投資がいくつもありました。
瞑想アプリ:Calm
ティーン向けモバイルバンキング:Step
Entrepriseセキュリティ:Netography (a16zリード)
電動スクーター:Lime
Calm 瞑想アプリ
StepMobile ティーン向けモバイルバンキング
Netography Enterprise向けセキュリティ a16zがリード
Lime 電動スクーター
以上2月１週目の調達情報でした。
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