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2004/07/10

ルールを破った者が新しいルールを作る。その新しいルールをまた誰かが破って新たなルールが生まれる。音楽や映画において、従来のやり方をぶち壊す勇気がある人だけが新しい世界を生み出すことができる。そんな感じのことを教授は言ってた。気がする。

アパートの扉の前でカエルが、扉が開くのを待っているかのようにちょこんと座っていた。
空がピンク色の日、今日の空綺麗だったねと話したこと。
変わらない日常は美しい。美しいから壊したくない。壊す必要もない。けれど、このままだと同じ海の色しか知らず、たった一つだけのルールに縛られて生きていくことになる。世界にまるでルールが一つしかないかのように。

新しい朝、新しい布団で、新しい夢を見ても思い出すことはたった一つで、それはいつだって消えないから。私は扉が開くのを待つカエルではなく、扉を開けることができる人間であるから。

もし、同じ空を見ることができたなら、海の色が綺麗だねと笑いましょう。
同じ海を見ることができたら、空を見上げて、雲一つない、たとえ曇り空だとしても空が広いことを一緒に感じたい。

変わらない日常と変わりゆく日常の狭間で、どれほど美しい日常がやってくるのかを夢見ながら。私はいつもと同じ朝、いつもと同じ布団で、いつもと同じ夢をみている。

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