歴史的轢死体

あなただって本に載るよ
あなたの記録が歴史になるよ

押し寄せる見えない波
何万何億たる
象の群れの如き圧勢

背中を押した人の押された背中
を押した人の
うつくしい押し花

そして残る
誰かに綴られる

それはアイコン
君という








偉人になりたいか?
歴史になりたいか?
骨だけが残る今日だとしても?

それとも詩に浸って溺死したい?
どうしよう僕はどうしたい



「同志よ」


詩人が告げる風の色
香りが盲人を導いて
地雷原にきれいな花々開く
典型的天啓
放射状のシュプレヒコールが



言葉が出ない

でも


ごめんなさい


もう少し

あと少しだけ

史に耐えてください

おかずを一品増やしてください