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余生とセカンドライフ

人生100年時代と謳われることの多い今、「余生」という言葉をあまり耳にしなくなったと感じるのは私だけでしょうか?


ここでも書いたように平均寿命と健康寿命は年々右肩上がりに伸び続けています。

医療の発達によるネンネンコロリの様相が多いことはもちろん否定できませんが、年を重ねても元気で若々しい「アクティブシニア」と呼ばれる高齢者が多くなった昨今、「余生」という言葉が適さなくなってきているのかもしれません。

余生→国語辞典で調べてみると・・・

盛りの時期を過ぎた残りの生涯。残された人生。

と表わされています。なんだか寂しくなる言葉ですね・・


「静かに残された生を全うする」という生き方は、アクティブシニアの多い現代人にはそぐわないのではないでしょうか?

何歳からを高齢者と呼ぶのか、これも難しい線引きです。

日本の総人口が減少する中、2065年には2.6人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になるという予測もあり(平成29年版高齢社会白書)、先進国でも同様に、平均寿命は延び続けています。

海外の人口学者による研究では、2007年に先進7か国(G7)で生まれた人の半数が100歳以上まで生き、なかでも日本で同年に生まれた人の半数は、なんと107歳まで生きるという予測まであります。


昨年(2020年)も、たくさんの著名人が亡くなりましたね。

50歳の私が感じたことは、「昭和の時代に活躍した人がたくさん亡くなったな。皆さん80代の方が多いなあ」ということでした。

例を挙げると

・野村克也さん(84歳、2・11)プロ野球界名将

・渡哲也さん(78歳、8・10)俳優

・横田滋さん(87歳、6・5)拉致被害者家族会の初代代表

・木内幸男さん(89歳、11・24)高校野球の名将、茨城県の取手二、常総学院の監督

・小松政夫さん(78歳、12・7)コメディアン

・筒美京平さん(80歳、10・7)作曲家

・なかにし礼さん(82歳、12・23)作詞家

等々・・・・

(私の父も2年前、85歳で亡くなりました)

幼い時分から大人になってからも、テレビでよく目にしていた皆さまでした。

(志村けんさんや岡江久美子さんなど、予想もしていなかった人の死もあり、もちろん大打撃でしたが・・)

亡くなった方々の多くが80代、もしくはそこに近い年齢だったということ、そして両親の老いていった姿を思い起こしても、現代は「人生100年時代と謳われるようになってはいても、人間の体は80年というのが一つの目安なのかな?」と感じています。

もちろん、個人差は大きいですし、医学の発展のスピードやロボット産業等の発展が予想できますから、今後、本当に100年元気な体を全うできる人口が伸びることも、十分考えられます。

でも、今はまだ、80年なのかな?と思うのも事実です。

なので、私自身は、70代で転がるがごとくおいてしまった両親の姿を鑑みて、まずは、70代から80代の時期を健康で自分の意志と体で過ごせることを目標にしたいと思います!

そうしているうちに、時代は人生100年というのが、当たり前になっていくのではないでしょうか。

そこに期待して、余生ではなく、大いに人生を楽しんで過ごしたいと思います♡




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