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自分の職業名がわからない。
わからないというか、ピンと来ていない。

職業名としては「占い師」と書くしかないのだけど、
自分の中で「占い師」と思いきれていないというか…。

西洋占星術とタロットカードを使っていて、
そりゃ占い、…ですよね…?

基本わたしがしていることは、「カードや星に出ているものをただ読む」ということ。
これまでやってきて、そこに自分の主観とか世界観とか入れるとセッションとしては崩れることが多いという印象を受けていて、

そんな中で「どうやらお客さまになにか伝わったらしい」というときは、「(なんとなく)そう思ってた気がする…」「(なんとなく)そういうアイデアがあった…できるかわからないけど」というときが多かった気がします。

多分、お客さまって、実はわからないようでわかっているんですよね。
ただ言葉にできなかったり前例がなかったり、世の中の基準らしきものとはちがうということで、意識化できなかったり「そんなことあるはずない」と抑え込んでいたり。

タロットに至っては、時々おみくじ的に1枚引いていただくのですが、
それまでの1時間、1時間半にお話していたことのまとめや、とどめ的なカードが出ることさえある。
そんなことを目にする経験をたくさん積み重ねてきて、
お客さま自身に自分にとって必要なものをキャッチする力というものがあるんだ、と思うようになりました。

その後に学んだNLPにおいてトレーナーの方から強く教わった言葉が「答えは自分の中にある」。
これまでの西洋占星術やタロット使ったセッションを通して感じていたことと一致していたので、なにも違和感がなかった。

いろんなワークをやっていても、
ガイドする側とされる側(クライアント)に分かれていたとして、
ガイドする側は、何か特別な「してあげる」「与える」ではなくて、
あくまで、される側(クライアント)の中のものに、クライアント自身が気がつく、触れる―そのうえでその人らしい花を開かせていく―そのためのサポートなのだと。
(そのために、クライアントの中にあいまいでもなんらかの「よくなりたい」「こうなりたい」というアウトカムも必要とも思う)

最初に戻って「占い師」という職業名にピンとこないのは、自分の中に「占い師とは予言するもの」「特別なひらめき・みちびきを与えるもの」みたいな固定観念があって、そこにはまっている感じがしないこと(あ、時期とか向き不向きとか、持っている性質はこんなふうに使えそうとかいうお話はさせていただくのだけれど、それでも)、

そしてNLP、それからコーチングを勉強したことで、「コーチング」という名称でほそぼそやらせていただくようになったけれど…、自分の中で「コーチとはリードする、相手を引っ張っていくもの」という固定観念があるのかもしれない。
そこに自分のやっていることが合致している感じがしないというか…。

どちらも、相手のお話を伺いながら、ツールを使いながら、その方の中にあるなにかを引き出すお手伝い、サポートと思っていて、
「答えは自分の中にある」、そこにクライアントさんがたどりつく道のりをお供する。

ほんとこの問題ずっと気になっていて、
せめてしっくりくるかなと思うのが「人の話を聴くしごと」かな?
かといって「傾聴」「カウンセリング」ともちがう…。
少なくとも多くの方々が「傾聴」「カウンセリング」に求めるものを提供しているわけではないと思う。

「その方の中にあるなにかに、ご自身が気づくためのお手伝い」…てことになるのかもだけど、ちょっとまどろっこしい&理解してもらいにくいときもあるかも。

そもそもこんなこと、お客さんにとってはたいした問題ではなくて、
自分自身が自分のことを説明できた方が自分がしっくりくるのと、
そうできた方がお客さんがわたしに求めるものとマッチングしやすい…という、それだけの話。

かつて、不動産屋さんで部屋を借りる時に、不都合かなと思いつつ職業名を「占い師」とする。
内見に付き添っていただいた時に大家さんにばったり。
その時は不動産屋さん、「この方カウンセラーなんですよ」と説明されていて、…確かにまちがいではない…。
ご自分の手相を気にされていたので、帰りは道みち一生懸命その方の手相を読ませていただくなど(なのでお願い、物件のことスムーズに進めてくださいねの気持ち)。
そんな記憶もあったりして。

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