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#59 [視覚芸術] 近代前の奇跡の世代

第9週 第3日(水)視覚芸術「ルネサンス美術」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「ルネサンス美術」です。

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本の要約

ルネサンスと呼ばれる時代は、中世の次、近代の前に当たる。ルネサンスという言葉は、ラテン語で「再生する」という意味のレナースケレを語源とし、古代ギリシア・ローマ文化の再生を意味している。ルネサンス期の芸術家や知識人は、中世の思想を意識的に排除し、古典時代の模範にインスピレーションを求めた。

ルネサンスの起源は、14世紀初頭、イタリアの詩人フランチェスコ・ペトラルカが、個人主義と人間の業績に重きを置く哲学を築いた。神の力にのみ関心を寄せていた中世社会からの転換を意味していた。

■初期ルネサンス
・ドナテッロ(フェレンツェ)→ダビデ像
・ブルネレスキ→クーポラ(丸屋根)の設計
・マザッチオ→一点透視図法

■盛期ルネサンス(1495年~1527年)
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
・ミケランジェロ
・ラファエロ
・ティツィアーノ
・ブラマンテ→サン・ピエトロ大聖堂

北ヨーロッパでは、ルネサンスが伝わるのが遅く、16世紀まではゴシック様式が主流だった。

後期ルネサンス(1527年~1600年)はマニエリスムと呼ばれ、構成が複雑で、寓意的・主観的表現にあふれているのが特徴。

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ついにきたルネサンス期の美術、建築

以前ゴシック様式について、ノートルダム大聖堂(1163年着工)やサン=ドニ修道院聖堂などを侮蔑的な意味を込めてゴシックと名付けたのがルネサンス期の知識だったことを知った。
これを知ったときはノートルダム大聖堂やその他の建造物を見てこんなに素晴らしいものによくケチを付けられたものだと思った。
さぁルネサンス期の人々はどんなものを作ったのか。

ダビデ像

日本で有名なのは下記写真のダビデ像だと思う。これの作者はミケランジェロで、これとは別で最初にダビデ像を作成したものがドナテッロである。ドナテッロのダビデ像は古代以降、初の自立する裸体像。

ダビデとは旧約聖書においてイスラエル王国の二代目の統治者。大理石で身の丈5.17メートルあるこの像は、ダビデが巨人ゴリアテとの戦いに挑み、岩石を投げつけようと狙いを定めている場面を表現している。

ルネサンスの特徴で、瞳がハートに象られているらしい。
イスラエルの民の証とされる割礼のあとがない。つまり、創世記での主役一族アブラハムの血族ではないのかもしれない。ダビデは何章に出てくるのだろう。

ミケランジェルのダビデ像はフィレンツェのアカデミア美術館、ドナテッロのダビデ像フィレンツェのバルジェロ美術館に収蔵されている。

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一点透視図法

今でも利用されている遠近法の一つで、奥行きのあるイラストに使われる。
こんな昔の人が発明した手法だったなんて知らなかった。マザッチオがいなかったら日本のアニメ文化は根付いてなかったかもしれない。私もオタクになれてなかったかも知れない。

マザッチオに感謝。

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サン・ピエトロ大聖堂

イタリアローマ市内のバチカン市国南東端にあるカトリック教会の総本山。キリスト教の教会建築としては世界最大級の大きさを誇る。床面積2万3,000㎡。東京ドーム約0.5個分くらい。そう例えると小さく感じてしまう不思議。

サン・ピエトロ大聖堂(2代目)の製作期間はルネサンス期とバロック期をまたぐ。

キリスト教総本山だし、今後本書でもくわしく取り上げそう。

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奇跡の世代なのか

レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなど偉人of偉人の名前が連なっている時代。今でも個展が多く開かれている有名人。そんな奇跡の世代がルネサンス期だったとは。恐れ入った。もっと詳しく教えてくれ。


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