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#52 [視覚芸術] 歴史的建造物「ノートルダム大聖堂」

第8週 第3日(水)視覚芸術「パリのノートルダム大聖堂」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「パリのノートルダム大聖堂」です。

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本の要約

ゴシック様式のノートルダム大聖堂は、パリの中心部を流れるセーヌ川の中州シテ島の東端にある。

大聖堂が立っている場所には、かつて古代ローマのユピテル神殿があり、528年、神殿に代えてキリスト教の教会が作られた。その後、モリス・ド・シュリー司教は、大改修されたばかりのサン=ドニ修道院聖堂の壮麗さに触発され、大改修を決心する。新たな大聖堂の建設は1163年に始まり、14世紀初めまで続いた。

■特徴
・ファザード(正面)は三層構造を成している。
・この3つの層の上に2本の塔が立っており、ガーゴイルの回廊で繋がれている。
・回廊の下にあるバラ窓は、数百のステンドグラスを組み合わせたもので、直径約10メートルはある。
・その下にあるのが「王の回廊」で、ユダ王国とイスラエル王国の王28人の彫刻が並べられている。
・ファザードには、教会への入り口が3つある。
・中央の一番大きな扉口は、最後の審判のキリストに捧げられたもの。
・その向かって左が聖母マリアの扉口
・向かって右は聖母マリアの母である聖アンナの扉口

■ノートルダム大聖堂の歴史
・1185年:カエサレアのヘラクリウスという人物が、この場所から第三回十字軍を宣言した。
・1431年:イングランド王ヘンリー六世の戴冠式
・1804年:ナポレオン・ボナパルトの戴冠式
・1970年:シャルル・ド・ゴールの葬儀

フランス革命のときは、「理性の殿堂」と改名され、さらに「最高存在の神殿」と改名された。

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直近では大火災が発生したことで有名。

先週も少し取り上げたのだが、2019年4月15日に大規模な火災が発生。
大部分が消失してしまったのは大きなショック…こんな歴史的建造物がなくなってしまうのは心が痛い。迅速な復旧を願いたいですね。

ユピテル神殿

ユピテル(ユーピテル)とは、ローマ神話の主神。主神とは、神々の中でも最高の神。god of godというわけ。
ユピテルの妻であるユーノーも最高位の女神だそう。
そんな最高神が祀られていた神殿跡地に建てた教会であることが格式高い証拠とも言える。

ファザードの三層構造

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三層構造というのはゴシック様式の特徴のひとつ。写真だとサン=ドニ修道院聖堂にもこの特徴を見つけられた。おそらく建設当時のモリス・ド・シュリー司教はこういった部分に心惹かれたのだろう。

ガーゴイル

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こわっ。
ガーゴイルとは、教会を悪霊から守ると信じられていた怪物。
逆に反旗を翻しそうな形相だけど…
教会って怪物はありなんだね。

ほんとに火災は残念だ。

大規模火災の報道が流れた当時は、正直そこまでの関心はなかった。名前は聞いたことあるな程度のものだった。
けど、いまこうして少しながらノートルダム大聖堂の重要さがわかってくると本当に残念でならない。

復興作業をしているとはいえ、完全な形を再現できる保証はない。

ガーゴイルでも守れないものがあったというわけか。

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