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読書による気づき~「頭のいい人が問題解決をする前に考えていること」

下村健寿さん著「頭のいい人が問題解決をする前に考えていること」を読みました。

「人だからこそできる問題解決の方法を知り、自分のものにできないと私たち人の居場所はなくなる」

「人だからこそできる方法を知り、AIにはできない価値を提供できる人が生き残っていける」

まえがきに書かれていたこの二つのフレーズ、日常において目の前の業務を忙しくこなしている自分にとって、それだけでいいのかと正にモヤモヤしていることです。

本書は脳をどう働かすかで解決に導くということで私にとって大変興味深いものです。

さて、私は今50歳目前。脳に関してこれまで様々な本で学んだのは「年齢を重ねても脳を使い続ければ退化しない」ということ。
それ故に仕事だけでなく興味がある資格試験の勉強やアウトプットを積極的にやっていくという方向にいます。

しかし、本書では「脳の神経細胞は50歳から極端に減る」として詳細な解説がありました。

どういうことか。
やはり歳を取ると脳が退化してしまうので諦めるしかないのか。

読み進めるうちにそうではないことが分かりました。
脳のパフォーマンスを最大限に引き出すためには海馬に一時保存された情報をいかにして側頭葉に長期保存情報として移行できるかにかかっている。
その為には年齢に関係なく脳を鍛えれば良いという結論になりました。

では、「脳を鍛える」ために何をやれば良いのか。パズルなどのいわゆる「脳トレ」?
じつは、脳トレと呼ばれる方式は、脳のパフォーマンスを上げるという意味においては効果が薄い、ということがすでに多くの研究で確認されているそうです。

そこは睡眠、運動によって脳を整えることやドーパミンを介した快感活路を活用することが大事になってきます。

読書は速読ではなくノートを使い、使える情報を手書きで記録する。そうすることによって記憶に定着しやすい。スキミングという手法を使います。

脳は時に予想外のアウトプットを行います。
いわゆる「ひらめき」です。これこそが人間の脳だけができることです。

発想力、創造力、ひらめき力、解決力…それらを向上させるメソッドが本書に凝縮されています。

AI時代に対するモヤモヤとした雲の中に光が差し込んできた。本書を読み終え、そんな感覚になりました。




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