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運動指導の仕事を始めてもうすぐ10年が経ちます。

運動指導の仕事を始めてもうすぐ10年経とうとしているパーソナルトレーナーが気づいたこと・思うことを書いていきます。

私の指導歴と指導現場

サッカーコーチ、ジムのスタッフ、グループフィットネスインストラクター、パーソナルトレーナー、体操教室コーチ、ランニングコーチ、スイミングコーチ、カーリングインストラクターなど
指導現場はリハビリ施設やアクティブシニアが通われる施設、ダイエットジムやフィットネスクラブ、24hジム、屋外、水中、氷上などなど
赤ちゃんからシニアまで年齢や場所に関係なく、関わらせていただきました。

初めてお金を頂いて「何かを教える」ことをしたのは18歳の頃?だったと記憶しています。小学生のサッカーコーチのお仕事でした。練習(練習というほどのものでもない)でできないが当たり前ですし、そもそも練習がすぐに始まらない。
初めはメインコーチの指示を受けながら、指導していたので「とにかく練習をさせないと」と思ってましたが、「あ、なんか違う」と思い「勝手に練習参加したくなる」そのためにはどうしたら良いかを考えるようになったのが、確かこの時です。この経験はおそらく、今のトレーニング指導でも「食事のアドバイス」や「運動の宿題をやってもらう」という点で、活かされているのかなと思います。
振り返り始めると、それだけで1記事作れそうなので、今回は振り返りを割愛します。

複数の現場で、幅広い年齢層の方や異なる目的を持った方と関わることができた経験は、とてもありがたいなと改めて思っています。

なぜ運動指導を始めたの?今も続けているの?

「なぜトレーナーを始めたのですか?」
これはよく聞かれる質問ですが、理由はよくある「選手時代の怪我がきっかけ」がきっかけで、20歳までサッカーをしていた時に「めちゃくちゃうまいのによく怪我するチームメイトを見て、人体の勉強ハマり。これ解決したらチーム強くなるじゃん!」と思った経験や、祖父が亡くなる寸前で「人はこうやって死んでいくのか、体が動かなくなると心も動かなくなる。心技体ではなく、体技心だな」「健全な精神は、健全な肉体に宿る」なんてことを不謹慎ですが、考えました。
その度に「カラダだいじ!」「健康な人増やしたい」「その人にとって最適な健康を提供しよう」という気持ちが強くなり

これまでの運動指導で気づいたこと

ようやく本題に入ります。
これまで様々なフィールドで「教える」の仕事をさせてもらい、気づいたことそれは、、、

運動指導者は寄り添い力がとても大切

寄り添い力が上がった理由は、お客様から聞いた過去に受けたトレーニングで嫌だったことが、トレーナーあるあるかもしれませんが、「自分はできるけど、お客様はできない」これを理解していないのかな?という出来事を聞くことが多かったからです。

幸いにも?私の場合は運動能力が高くないので、基本のスクワットや片足のエクササイズ、難易度の高いエクササイズは結構練習しました。今ではフォーム綺麗ですねと褒められますが、結構練習してます。運動能力が高いと意外とさらっとつまづくことなくできるので、お客様が上達しない様子を見て、あれ?なんでできないの?と思うことはあるあるだと思います。
お客様からしたら、できないとせっかく教えてもらってるのに、申し訳ないし、焦りも出てくるし、焦るから余計にできなくなるしの悪循環。ここを察して、エクササイズを一段階簡単にしたり、教える順番を変えたり、教え方を変えたりできると次第に動作ができるようになります。
全ての人が運動経験が豊富なわけではなく、わからないからトレーナーについてもらおうという方も少なくないので、そこにきちんと寄り添う力は大切だと考えています。

運動指導者は「情報の編集力」が重要

次に情報の編集力はどういうことかというと、目の前のお客様の背景や現状、理想を把握した上で、食事、運動、睡眠、メンタルなどたくさんある解決策の中から、最適な方法を編集し、提案する能力です。

お客様目線からすると現代は本当に健康に関する情報が多すぎて、何を信じたら良いかわからないと思います。運動生理学から考えると、この〇〇ダイエットはおかしいなとか、機能解剖学的に考えると〇〇ストレッチはちょっと違うかもとか情報を精査するのは無理に等しいです。
現状と目的に合った解決策を無数にあるノウハウから、ぴったりの方法を抽出して、最適な提案をする力(+納得して、実行してもらう)を持つことが重要だと感じています。

運動指導者はコミュニケーションスキル必須

情報をうまく編集しても本人の「行動変容」を促すことができなければ、それは無駄になります。結果も出ません。ゆえにトレーナーとして実績が上がらないので×です。そして行動変容を促す上で重要になるのが「コミュニケーションスキル」だと考えています。
このコミュニケーションスキルも単純に聞く、話す、察するだけではなく交渉力も含まれています。全ての人が高い志を持って、目標のためなら努力を厭わない方ばかりではありません。やりたいと思ってるけどなかなかできない、実は自分自身でもやらなくて良いと思っているなど様々です。

そのような方々がいる中で行動を起こすきっかけを作るコミュニケーションスキルは重要だと考えます。

結局は専門知識が大切

運動指導の仕事で、単純に運動を教える以外のことも大切ですが結局は専門知識が大切です。整形外科クリニックでのインターン経験やシニア向けの施設での指導経験、ダイエットジムでの経験など幅広い年齢層の方々、環境の違うフィールドで指導する機会を頂いて、今日まで活動してきましたが、どこへ行っても知識と実践が助けてくれました。
例えば、ダイエットジムで活動しており膝の怪我をした経験のある、明らかに通常よりも可動域が狭いお客さまを担当することになった時に「鍛える」だけの知識しか持ち合わせてなければ、怪我をさせていたかもしれませんし、怪我をさせるまでもなく満足に動いてもらうこともできなかったかもしれません。
しかし、トレーナーとしてのキャリアの前半で「動けない・動かない」が前提にある、お客様を多く指導をしていたことで、事前に知識と実践が身についた状態で合ったため、怪我をさせることなくきちんと動いてもらうことができたと思っています。
だからこれからも、目の前の課題を解決する勉強は積み重ねつつも、いつ求められるかも分からない知識を蓄えながら対応できる幅を広げていきます。

今後は手に負えない部分は他の専門家をご紹介するところまで、やっていきたいので、連携をとってくださる専門家の方は、ぜひやり取りさせてください。

これからしたいこと

今回の記事は運動指導を仕事にした経験から気づいたことを、書き綴っていきましたが、まだまだ書き足りないことがたくさんあることに気づきました。なので、また書いていきます。
最後に振り返りだけでなく、今一度これからどのように活動していきたいかが、明確になってきたのでこれを書き残して終わりにします。

トレーナー極めたい

どこよりも速く!悩み解消、目標達成の道筋を立てられるトレーナーを目指します。人(トレーナー)による直接的なアプローチと道具による間接的なアプローチで、副作用のない問題解決を最速でやります。
情報が溢れている現代だからこそ、目の前のお客様に対し、本質的な情報をカスタマイズして伝え、行動変容を起こすトレーナーを目指します。
簡単にいうとトレーナー極めたい。

ツールを駆使して、より多くの方の助けに

パーソナルトレーニングでは一度に自分が見切れる人数に限りがありますし、四六時中見ていられるわけではない。
そうだ!道具に頼ろうと思い、出会ったのがオーダーメイドインソールです。リモートワークが一般的になり、自宅で過ごす時間は増えたものの、移動する際には、必ず靴を履きます。シューフィッターという背景もあり、インソールの効果は実感しています。日常生活に入り込む手段として、今はオーダーメイドインソールに注力して、多くの方に届けていきます。

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
振り返ると、運動指導の指導が好きだと感じる反面、めちゃくちゃ難しいなと日々感じております。
人の体に関わる仕事なので、より一層スキルアップに励み、怪我をさせないことは当たり前。無知であるが故に、気づかないうちに悪影響を与えないよう、引き続き慎重に、安全に、楽しく通っていただけるよう尽力します。今日まで来てくださっている皆様、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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