2024年のJリーグ開幕に向けた座談会

2024年になってから気がつけば2月も半ばを過ぎ、2024シーズンのJリーグ開幕までいよいよ残り1週間を切りました。本来なら年明けすぐにでも開きたかった、運営メンバーによる座談会ですが、この段階でまとめることができました。いつも通りゆるい雰囲気でご覧いただけると幸いです。

-座談会実施日:2024/2/17-


・今オフの補強について

iek「気がつけばあっという間にオフ期間も終わったねぇ。」

おさしみ「毎年この時期は早く感じるけど、特に今年は早く感じたね」

iek「今日になって、来週開幕ということに気づいてちょっと焦ってるわ(笑)」

おさしみ「そうだよね、もう来週末だもんね」

iek「昨年はリーグ戦が例年より早めに終わったからオフは長いはずなんだけど、なんかオフが終わるのは一瞬に感じたよね」

おさしみ「元日から代表戦、アジアカップ、あとライバルの甲府さんもACLだったから試合はあったし、何より岡山のオフも盛り上がったからね」

iek「いやぁ、今年のオフの補強、めちゃめちゃ充実してたよね…。主力メンバーはみんな残ってくれたし、そこに各ポジションごとにさらなる補強が加わったようなイメージで」

おさしみ「そうだね…正直草刈場になるかとさえ思っていたからね。本当に2チーム分の戦力があるような気さえしてるよ」

iek「木山体制の2年間の積み上げをキープしつつ、そこに今年来てくれた選手の個性が加わるという意味ですごく楽しみなメンバーになったよね。開幕まで1週間になったけど本当にスタメンが読めない。」


・新加入選手について

iek「新加入組で気になっている選手とかいる?」

おさしみ「個人的にはキーパーを推しがちだからブローダーセン選手は気になるね。世代別代表、J1経験もあるし、すごく努力家とも聞くし。あとインスタライブを見たけどキャラも良かった(笑)」

iek「彼が来たのはいい意味で驚きだったよね。ここ2年は堀田選手が盤石っていうイメージだったから、ここにさらに補強を加えた時点でフロントの本気度が見えてくるよね。」

おさしみ「そう。それに元々金山選手もスタメンでもおかしくないレベルだしね。ケイくんはどう?」

iek「自分の場合は太田龍之介選手。ユースの座談会のときにも述べたけど、大学の4年間で高校年代時のの課題を克服して本当に成長して帰ってきてくれたなぁって思っている。」

おさしみ「前にも話した彼だね。背番号も11だしクラブからの期待も感じるよね。ユースとか関係なくても普通に期待のルーキーだよね」

iek「関東大学リーグとかインカレで結果出しているFWだからね。このクラスの選手が来てくれただけでも凄いことなのにましてそれがU−18出身とか期待するしかなくない?」

おさしみ「いや本当にそうで期待しかないね。だけど、そんな彼でもハイレベルな競争に巻き込まれるくらい今年は凄いよね!」


おさしみ「前線の選手で言えば齋藤選手、岩渕選手、ルカオ選手やグレイソン選手もいるから、期待の新卒である太田選手もハイレベルな競争に巻き込まれちゃうんだものねぇ…」

iek「FWの個性も色々と違っているし、誰が出てもそれぞれの『色』を出してくれそうで期待が高まるばかりだわ」

おさしみ「色んな組み合わせが出来るからね!」

・かつての「トラウマ」が味方に

iek「今年の補強といえば、例年もこういった傾向があるけれど、これまでファジアーノを苦しめてきた選手たちが今オフで多く来てくれたよね」

おさしみ「そうだね。俺は勝てなかった試合はすぐ忘れるタイプでさ、齋藤選手の加入リリースあった時に生で見てたはずなんだけど、ゴールシーンの動画見て思い出したんだよ。悪魔的なスピードだったもんね…(笑)」

iek「それこそ、齋藤選手には2年連続で全く同じ形で決められたからねぇ…。加入リリースで名前見た瞬間、『あぁ、ロングカウンターの局面で単騎で走られて取られたよなぁ…』ってトラウマが蘇ったわ(笑

おさしみ「藤田息吹選手も嫌な選手だったなー。」

iek「彼は何度もファジの前に立ちはだかったイメージが強い選手よね。」

おさしみ「愛媛や松本に居たからね。本当に当時から厄介で厄介で。」

iek「『いてほしくないポジションに必ずいた』みたいな印象が強いわ。とにかくクレバーで運動量多い。そして仕事ができる。」

おさしみ「竹内選手の加入はある意味今年一番ビックリしたかも知れないなぁ」

iek「清水でメンター的な立ち位置にいた選手だからねぇ。正直言うとプレーでは華やかなタイプってわけではないかもしれないけど、『いてくれるとチームが引き締まる』みたいな存在だと思っているよ」

おさしみ「去年のチームは勢いがすごくあったけど、良くない時にチームをまとめる役が居なかった、とちょいちょい関係者が言及していたようだけど、そこの辺りも期待したいね。キャプテンにも任命されたし。」

iek「去年は特に若い選手が多いからどうしても『経験値』の部分で他所より劣っている部分があったけど、そこをブーストできる役割として楽しみだね!」

・「勝利文化の構築」を掲げたフロント


iek「年明けの新体制発表会の際、北川社長が『勝利文化の構築』と掲げたように、今年はフロントにとっても昇格を意識したシーズンになっているみたい。」

おさしみ「まあ木山さんも3年目、この補強、となれば強く意識はしているだろうね」

iek「2022年にあと一歩のところで昇格を逃し、23年になかなか勝ちきれない歯がゆいシーズンを過ごし、そして今年花を咲かせる、っていう流れになるといいね」

おさしみ「まあもっと言えば2016からずっとだもんな。そろそろ花が開いてもいい頃だよね。」

iek「以前北川社長は『親会社を持たない地方クラブがJ1を目指せるのは2025年が最後になるかもしれない』といった趣旨の発言をしているし、今年はクラブにとって『勝負の年』と位置付けられているだろうね」

おさしみ「素人質問で申し訳ないけど、2025年に何かあるの?」

iek「これはファジだけじゃくリーグ全体のお話なんだけど、これまでJリーグは『なるべくクラブに格差をつけないようにする』という方向性だったけど、これからは『放映権の傾斜配分など、意図的に差をつけることでビッグクラブの誕生を促進する』方向に進めていくみたいなんだって」

おさしみ「その方向に進むのが2025年ってことか。確かに時間は無いし勝負どころだね」

iek「そうなってくると、地方から地道に上がってきたような親会社のないクラブにとってはその『格差』を埋めきれない状況に陥る可能性が非常に高くなる。そういう意味でも『2025年までにJ1昇格経験を作る』という意味でクラブとしてのステージを上げていくことを数年前からフロントはちょくちょく話していたんだよね。もちろんクラブ間格差ができたことでクラブの存続が揺らぐわけではないけど、やはりクラブとしての大きな目標とか理念を達成することを考えたらやはりJ1で長く定着することが出来たほうがいいもんね」

おさしみ「振り返れば2021オフもチアゴ・アウベスやバイス、柳育さんの加入があってすごく盛り上がってたね。あの年もこれを意識していたのかな」

iek「間違いなくそうだと思う。地方クラブであるファジにとって毎シーズン全力の資金投入みたいなのはかなり難しいかもしれないけど、タイミングを図って力を入れた補強を行う、っていうのを着々と続けたイメージがあるね。」

おさしみ「まあそうだよね。他にも新スタジアムの話もあるし。」

iek「これは木村オーナーの話でもあるんだけど、『J1に昇格して、浦和のようにサポーターの多いクラブと対戦時になって「岡山の人が見たくてもチケットがとれない!」って慌てていては遅い』ってことだから、『時期尚早なんて言う前に考えておいて損はない』と思う」

おさしみ「なるほどなあ。さっきも言ったけどこのシーズン結果が出てくれたらいいよね。」

iek「ここで改めてファジサポたちで共有しておきたいことなんだけど、フロントがいくら『勝利文化の構築』を掲げているとはいえ、『勝ち意外は無価値』みたいな考えになったとかそういう意味では絶対にないってことはちゃんと頭に入れておくべきだよね」

おさしみ「そうね、一部の方がすごく強いお気持ちを表明してるのを見たけど、そういうことじゃないもんね。それはちゃんと理解しておかなくちゃね」

iek「北川社長もこのあたりは新体制発表会で明言していたね。『勝利文化の構築』とはあくまでも『勝利の可能性を上げるために努力する』ことであって、引き分けや負けを無意味であると考えているわけではない、と。当然のことだけど、負け試合後にフラストレーションのままに暴言を吐いたり、SNSで選手やクラブのアカウントにクソリプ飛ばすことが許容されるっていうことでは絶対にないってことだからね」

おさしみ「まあこのやり取りを読んでる皆様は聡明な方ばかりだろうし分かってるはずだろうけど、再確認だね」

iek「賢明な読者様には感謝ばかりだよね…」

・今年も活躍が多い岡山のその他のスポーツについて

iek「開幕が迫るファジもそうなんだけど、他の岡山関係のスポーツも色々と話題が多いよね」

おさしみ「そうだね、今シーズンなのはバスケットボールかな」

iek「そういえば今日知ったんだけど、トライフープの瀬戸大橋ダービー、チケットかなり売れてるみたいよね」

おさしみ「ビックリしたよ。月・火曜日開催で月曜日のチケットの売れ行きがかなりいいらしいからね。平日なら当日券でいいやって思ってたけど舐めてたわ…」

iek「平日開催でそれだけ売れるってすごいな…」

おさしみ「しかもZIPアリーナって岡山で一番デカい箱だからね。すごいよ。」

iek「平日開催なのが残念だけど、バスケでもやっぱりダービーマッチは盛り上がるんだね」

おさしみ「多分ファジとカマタマとの瀬戸大橋ダービーがすごく盛り上がったから、それの影響もあるかもね。香川でのアウェイは週末に開催なんで、そっちも盛り上げたいよね」

iek「確かBリーグも昇格要件に平均観客動員数があったよね?」

おさしみ「そうだね、26-27シーズンからリーグが改変される予定なんだけど、岡山の目標としては平均1500人がラインなんだよ。だけど、まだ足りてないからこれを読んでて興味あるよって方は見に来てほしいなあ、と」

iek「残り試合、一人でも多く足を運んで、いい雰囲気作って昇格への足がかりにしたいね!」

おさしみ「ほんとそう。まずはプレイオフ進出目指して!」

iek「他のスポーツの話題だと、倉敷市出身で倉敷の倉敷守安ボクシングジムに所属する、ユーリ阿久井政悟選手が先日WBA世界フライ級タイトルマッチに勝利し、見事世界チャンピオンになったってニュースがあるね」

おさしみ「いやー、すごかったよね!」

iek「岡山県出身のボクサーが世界チャンピオンになること自体が辰吉丈一郎さんに継ぐ3人目なんだけど、今回の快挙は『地方のボクシングジムから世界チャンピオンが生まれた』ってことらしいんだよね」

おさしみ「倉敷市民であのジムの前結構通るんだけど、あのジムからチャンピオンが出たんだーって思うと震えるよ」

iek「本当に、「岡山から世界へ」を体現してくれたよね!」

おさしみ「そうそう。なかなか練習相手がいないから都市部と違って苦労してるとは聞いたよ」

iek「地方にいるデメリットはあるかもしれないけど、それをバネにしてこれから飛躍してほしい!」

おさしみ「『岡山から世界へ』といえば山本由伸選手もまさにそうだよね」

iek「山本選手は着実にステップアップしてるよねぇ…」

おさしみ「大谷翔平さんと同じチームだからね…」

iek「ドジャースは間違いなく今年テレビ中継されまくるだろうし、山本選手への注目も集まりそう!」

おさしみ「負けないくらいにファジアーノもがんばらないとね!楽しみ!」


シーズン開幕まであと一週間を切り、楽しみな人も不安な人もいるかもしれませんが、みなさんにとって楽しい2024シーズンとなればいいなと願っています。

このアカウントではスポーツだけではなく「岡山」について独自の目線で気が向いたタイミングでマイペースに紹介していきたいと思います。

いつも通りマイペースですが、どうか気楽に読んでいただければと思います。

今シーズンもよろしくお願いします!






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