のたりのたりの日
2023年3月27日(月)
ノコ(娘小3)、スキー合宿2日目。
ノコの合宿中、むーくん(夫)は年休を取得する。
それは大人時間を満喫するためでもあり、万一ノコに何かあった場合のお迎え要請対応のためでもある。過去に迎えに行ったことがあるが、大小のリュックに具合の悪い子どもを連れて帰るのは、1人では至難の業だ。2人で向かったからよかったが、もし1人ならトイレに行くのすら難しい。
昨日はスキー場の最寄り駅で入浴も済ませたので、帰宅したらすぐ寝ることができた。
それでも、むーくんと2人居間のホットカーペットに横たわり、TVをつけてうつらうつらしてしまった。
朝は自然と目が覚めるのにまかせた。腕時計を見ると9時。
身体をもぞもぞさせていたら、隣でむーくんも起きる気配がした。
本日、予定なし。
遅い朝食をTVをつけたまま口に運ぶ。
TV大好きっ子のノコがいたらできないことだ。画面に釘付け、手も口もすべてが止まってしまう。
お行儀が悪いが、スマートフォン(スマホ)もチラチラ見る。これもノコがいたらできない。
子育てをしていて思うが、子どもにしてほしくないことは大人もできない。必然お行儀がよくなってしまう。
雲の厚い曇天。
雨に濡れたスキーウエアは、むーくんが昨夜のうちにベランダに干してくれたので、インナー類を洗濯機に突っ込む。この空模様ではカラリとは乾きそうもない。
むーくんを川沿いにある桜並木へ誘う。
スーパーまで自転車で行って駐め、そこから桜並木の先にあるパン屋まで歩く。パン屋で昼食を買い、近くの公園で食べる。歩いてスーパーに戻り、買い物を済ませて自転車で帰る。
朝が遅かったので、昼過ぎに家を出た。
桜並木は手前半分が護岸工事を終えていて、だいぶ景色が変わっていた。堤の上にあった遊歩道は車道と同じ高さになり、桜は植えかえられ、ひょろりとした若木だ。花は咲いていたが、枝先にちょぽちょぽと淋しい。
むーくんと垂直になった護岸壁を見下ろして歩く。
まだ工事が着手していないところまで来ると、なんだかホッとする。遊歩道の左右から桜の枝が伸び、トンネルのようになっている。むーくんと手をつないで桜の下を歩く。
堤を下りて、住宅街に入り、パン屋へ向かう。
人家の塀の向こうから石楠花がのぞき、道路脇にはチューリップにムスカリ。見付ける度に足を止めて写真に撮る。スーパーに自転車を置いてきて正解だ。徒歩でなければ、こんなにまめに花に寄れない。
昼が過ぎたパン屋は、だいぶ棚のパンが減っていた。
むーくんは焼きそばパン、ソーセージパン、それからアンパンマンパンを選んだ。札には「アンパンマンパン(カスタードクリーム入り)」と書いてあるが、パンの顔はなぜか男の子だ。むーくんと笑ってしまう。
私はミックスサンドと粗挽きウインナーが入ったかためのパンにする。
公園のベンチに並んで座り、遅い昼食にする。
スーパーでのんびり買い物をして帰宅したら、すでに16時。
「眠いね・・・」
むーくんと居間のホットカーペットにころんと横たわる。クッションを枕にし、膝掛けをかぶる。
「ちょっとだけ、ね」
そういって目をつぶり、気付いたら18時。
慌てて、作り置きのカレーを温め、洗濯物を取り込む。
ノコのいない2日目は、のたりのたり。
寝たり起きたりTVを見たり、漫画を読んだりしているうちに更けていった。
なんだかもったいないけれど、ノコがいたらできないことだらけだ。子どもがいると何時に食事、何時に就寝と規則正しい生活を送れるよう、常に頭のなかで自分とノコと2人分の予定をまわしているようで忙しない。
自分のことは自分でできる大人2人の気楽さだ。
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