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【就活生・転職活動者に告ぐ】ベンチャーがいいか大手がいいかなんて、湘北と海南で悩むようなもの

あけましておめでとうございます。新年一発目のお話です。

よくキャリアに悩む方の話で出てくるのが「大手に行くべきか、ベンチャーに行くべきか」で悩んでいることです。同僚や後輩からキャリアの相談を受けますが、必ずと言っていいほどこの話題があがります。

この質問に対し結論から言うと、僕はどっちでもいいと思っています。大手もベンチャーもそれぞれの良さがあり、もちろんどちらにもリスクはあります。ただ何がメリットであり何がデメリットか、よく理解した上で選択する方がいいので、今日はそんなお話です。

基本的な前提として、読者の皆さんがスラムダンクを知っているものとして話を進めます。

■湘北高校=ベンチャー企業

湘北高校は主人公の桜木花道が所属する高校であり、スラムダンクの舞台となる高校です。安西先生という名監督のもと、赤木や小暮といった上級生が積み上げた土台に、流川、宮城、三井といった個性的な選手も集まり、彼らを中心に物語は進んでいきます。

作中では湘北高校は当初 無名の高校で、神奈川県予選を勝ち上がっていくことで徐々にその頭角を表していきます。予選を勝ち進むごとに選手たちが成長するそのスピード感はさながらベンチャー企業のようで、選手たちのストーリーにどんどん引き込まれていく読者も多かったことでしょう。

■海南高校=大手企業

海南高校は神奈川県の強豪校で、インターハイでも常連校。才能ある選手を多く擁しており、まさにバスケットボールの名門校であり絶対的王者。一年生からエースを務める牧を中心に、神、清田といった選手で構成するチームで、作中では描かれなかったものの、インターハイでは準優勝という強さを持っています。

誰もが知っているそのネームバリューと、抜群の安定感という観点で、海南高校は大手企業のようなものです。バスケットが好きな選手なら誰しもが知っている知名度で、バスケットボールをやるために海南高校に行くなんてことになれば、周囲の人は驚いたことでしょう(推測)。

■ベンチャー企業(湘北高校)のメリットとデメリット

ベンチャー企業のメリットは、何と言っても個人としても企業としても、大きな成長実感を得られることです。ベンチャー企業は人数も少ないことから、自分が頑張って成果を上げるしか方法はありませんが、成果を上げれば個人の成長につながるとともに市場を一気に押さえることができるため、手応えを感じやすいことは最大のメリットです。スラムダンクでも、素人の桜木が活躍することがチームの勝利に直結していましたし、桜木の成長は湘北高校の成長でもあるといっても過言ではありませんでした。

一方のデメリットとしては、リソース不足という点です。人もお金も潤沢にあるわけではないため、ベンチャー企業は常に不安定であることは間違いありません。湘北高校も、陵南高校戦で田岡監督から選手層の薄さを指摘されていたように、主要メンバーが抜けてしまうと一気に戦力が落ちてしまうリスクと隣り合わせでした。

■大手企業(海南高校)のメリットとデメリット

大手企業のメリットは、何と言っても教育がしっかりしていることです。名刺交換や社会人のマナーといった基本的な作法から始まり、仕事の進め方なども先輩社員などから丁寧に教わるため、社会人としてのリズムを作ることができることは間違いありません。また潤沢なリソースも大きなメリットで、人もお金もある程度 余裕があることが多いため、ここぞというときには一気にそのリソースを投下することで市場を押さえることができます。

海南高校においても、「海南で練習を積んだ」ということは大きな自信にもなるはずでしょうし、相対的に見て他の高校の選手よりも実力もつきます。事実、作中で途中出場した宮益も、ノーマークになったときは3Pシュートを確実に決めていました。潤沢なリソースという点でも海南高校は選手層が厚く、二軍にも優秀な選手がいることも作中で触れられていました。

デメリットは埋もれてしまうことにあるかと思います。多くの社員がいる中で目立つ実績をあげることは簡単ではありませんし、最初は熱いパッションを持って入社しても、数年後にはごく普通のサラリーマンに成り下がっている、なんてことはよくあることです。

海南高校でもユニホームを勝ち取ることは簡単ではなく、バスケットの才能に加え、それ相応の努力も必要です。練習がキツくて辞めていく選手も多いと作中でも述べられています。辞めていった選手は海南高校バスケ部の選手ではなくただの高校生になってしまうので、こういった点も大手企業と似通っているように思えます。

■最後に

冒頭で「どっちでもいい」と述べましたが、湘北にいても海南にいても(陵南にいたとしても)インターハイに出場するチャンスはあります。最終的にはあなたがその場所で努力できるか次第です。

ベンチャー企業と大手企業で迷った結果、どちらかを選ぶと「ベンチャーの方がよかったかも」「大手にいけばよかった」なんて後悔することもあると思います。しかし、その後悔はただの言い訳に過ぎず、努力していない自分への慰めにしかなりません。

どちらでも成長する機会や実績を上げる機会はあります。桜木花道が「海南高校を選んでいれば…」なんて後悔などせず、ひたむきに努力しているように、選んで道で努力をすることが自身のキャリアを切り拓く最短ルートです。

就活生も転職活動中の方も、人生を左右する選択に迫られているように思われるかもしれませんが、大事なことはその先で努力できるかどうかです。大事な決断ではあるものの、その先の自分をイメージして、自分の思うままに意思決定していただければと思います。

投げ銭制にしてみました。もし何かしら参考になることがあれば、よろしくお願いします。

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