MY LENS SET Vol.3 「単焦点原理主義」
「レンズは木でなく森!」をテーマに、過去自分がスナップ撮影でメインで使っていたレンズセットを振り返るシリーズ。第三段。
Vol.3 2019〜2020年頃 単焦点原理主義
●Batis 25mm F2
●SEL35F18F
●SEL55F18Z
●SEL85F18
●SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
大艦巨砲主義からの振り戻しで身軽さと単焦点ならではの高画質を求め、F1.8の単焦点をベースにレンズ交換をひたすらガチャガチャやっていた。前後に反復横跳びを繰り出し、レンズ交換を繰り返し「こいつならどうだ!」と被写体に切りかかって(?)いた。特に35/50/85mmは文字通り被写体とドッグファイトが繰り返される激戦区であった。
Batis 25mm F2
Vol.2参照
>>ZEISS Batis 2/25レビュー 立体感と哀愁、明と暗を描き分ける広角レンズ
SEL35F18F
実はこのレンズSETのキーレンズ。2019年8月に発売になり初めてSONYレンズを予約して購入。それまではSEL35F28Zしかなかった。癖がなく透明感と立体感のある描写が楽しめる。サイズ感はSEL55F18Zとほとんど同じ。
【レビュー】SEL35F18Fはあまりに完璧すぎて面白みがないSONY純正無印レンズ
SEL55F18Z
SONYといえばこのレンズを抜きにして語るのが難しい。本来であれば50mmF1.8のレンズは「無味無臭」でラインナップされるべきだが、このこってりレンズがα7初代の発売と同時に一番最初に出た。そのあたりでSONYレンズは一度寝違えたように思う。良いレンズであることは疑いようがないが、α7Cなどを購入してワクテカしている20代中頃の典型的SONYカメラボーイズ&ガールズとは決定的に方向性が合ってない気がする(笑)。
>>【SEL55F18Z】SONY α7の真価を発揮する高画質×コンパクトレンズ!【レビュー】
SEL85F18
SEL35F18Fと似た描写。SONYの無印レンズは良い意味で無味無臭。
85mm位までだとまだ足が動くので使いがいがある。「望遠レンズを使っている人間は(その場で展開されているドキュメンタリーが)何も見えていない」とどこかの誰かが言っていたがそのとおりだと思う。
>>【SEL85F18】ソニーが価格設定ミスった?バランスの良い優良ポートレートレンズのレビュー
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
Vol.2参照
>>【購入前に良く考えて】魔のSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art | SONY α7 Eマウント用レビュー
まとめ 一理に達すれば万法に通ず
24/35/50/85/135mmあたりのキーとなる画角の単焦点レンズの使い方を身につけることは、基礎文法を覚えるようなのだ。ようやく筆が動きだし自分の表現したいものが書ける感覚になる。画角には個性が出る。いや画角そのものが個性だと思うが、その個性に自覚的になるためにはレンズを並べて一定期間使い込む時間が必要に思う。画角は撮影者の身体性であり、写真の原理であるのだ。
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